「ランドリールームを作ったのに、狭くて結局使っていない」「部屋干しの臭いがこもって、洗濯物は乾燥機頼みになった」。SNSや住宅系の動画で、こうした声を目にして不安になった方も多いのではないでしょうか。
ランドリールームは、ここ数年の間取りの打ち合わせで「欲しい部屋」の上位に必ず入ってきます。洗う・干す・畳む・しまうが一部屋で完結すれば、毎日の洗濯がぐっと楽になるのは間違いありません。
一方で、「作ったこと」ではなく「決め方」で後悔している方が意外と多いのも事実です。何畳にするか、どこに置くか、湿気をどう外に出すか。この3つの決め方があいまいなまま図面が進んでしまうと、住んでから「こんなはずでは、、、」となりやすいのです。
この記事では、ランドリールームで後悔する声のパターンを整理したうえで、置くものの寸法から逆算する広さの目安(2畳・3畳・4畳)、洗濯動線の考え方、湿気対策、そして乾太くん(ガス衣類乾燥機)やドラム式乾燥機を置く場合の注意点まで、住宅の作り手の目線で分かりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
ランドリールームで後悔する声の6つのパターン
まずは、入居後の声や打ち合わせの中でよく聞く「後悔」を6つのパターンに分けてみます。自分たちがどれに当てはまりそうかを先に知っておくと、後の章の広さ・動線・湿気の話がぐっと自分ごとになるはずです。
狭くて、洗濯物をよけながら作業している
いちばん多いのがこのパターンです。図面上は2畳あっても、洗濯機と乾燥機と物干し竿を入れた瞬間に、人が立てる場所は畳半分ほどになります。
干した洗濯物をかき分けて洗濯機のフタを開ける、畳む場所がなくて洗濯機の上で畳む。こうなると「部屋」というより「通路」になってしまい、だんだん使わなくなっていきます。
狭さの後悔は「畳数」ではなく「置くものの寸法を足していなかった」ことが原因であることがほとんどです。
湿気がこもって臭う・カビが出た
2つ目は湿気です。閉め切った小部屋に濡れた洗濯物を干せば、洗濯物の水分はそのまま部屋の空気に移ります。換気の出口がなければ、湿った空気は行き場を失い、壁や天井、洗濯機の裏にカビが出ることもあります。
生乾き臭についても同じで、別の記事で書いたとおり、部屋干しは「風・密度・換気」の3つがそろって初めてうまくいきます。ランドリールームは干す場所を確保しただけでは、乾く場所にはなりません。
湿気の後悔は、換気扇の位置と給気の入口を図面で決めていなかったときに起きやすいと言えるでしょう。
干す場所が足りない・物干しの位置が悪い
物干し竿1本では、4人家族の1日分は干しきれないことが多いです。竿の本数が足りない、竿の位置が低くて長いものが床に付く、竿の真下が洗濯機で干すときに体をひねる。こうした「位置の後悔」は、暮らしてみて初めて気づきます。
対策はシンプルで、「何を・何本のハンガーで・どこに干すか」を図面の段階で描いてみることです。竿の高さと、その下で人がどう動くかまで一緒に考えると、使いやすさが変わります。
動線が悪くて、結局リビングで畳んでいる
ランドリールームが脱衣室や浴室から離れた場所にあると、脱いだ服をわざわざ運ぶことになります。さらに、乾いた服をしまうクローゼットが2階の各部屋にあれば、畳んだあとの移動が増えます。
結果として「乾いた洗濯物を取り込んで、リビングのソファで畳む」という昔ながらの光景に戻ってしまうのです。せっかく作ったのに、と思いません?
動線の後悔は「洗う場所」だけを考えて「脱ぐ場所」と「しまう場所」を考えていなかったときに起きます。
収納が足りず、洗剤とハンガーが出しっぱなし
洗剤・柔軟剤・ハンガー・ピンチハンガー・アイロン・洗濯ネット。ランドリールームに置きたいものは想像以上に多く、棚を用意していないと洗濯機の上や床に積み上がります。
収納の考え方は別の記事で6つのポイントにまとめていますので、ここでは「置くものを先に書き出す」ことだけお伝えしておきます。
乾燥機の音と熱が思ったより気になる
乾太くんやドラム式の乾燥機は、運転中に音と熱が出ます。ランドリールームが寝室やリビングの隣にあると、夜の運転が気になることがあります。
「便利だけれど、夜に回せない」という声は、乾燥機そのものではなく、置く場所の後悔と言えるかもしれません。この点は後半の乾太くんの章で詳しく触れます。
ランドリールームの広さの目安 2畳・3畳・4畳でできること
ここからが本題です。「2〜3畳が一般的で、収納を多めにするなら1畳ほど足す」というのは、以前の記事でもお伝えしたとおりです。ただ、この目安を「うちの場合」に落とし込むには、置くものの寸法を足し算する作業が欠かせません。
まず「置くもの」の寸法を積み上げる
ランドリールームに置く主なものと、その大きさの目安を表にまとめました(2026年9月時点でメーカーの公式仕様を確認した代表的な値です。機種によって異なります)。
| 置くもの | 幅の目安 | 奥行の目安 | 出典・注記 |
|---|---|---|---|
| 縦型洗濯機 | 約59〜64cm | 約64〜69cm | メーカー公式 |
| ドラム式 | 約60〜64cm | 約65〜73cm | メーカー公式 |
| 乾太くん本体 | 約65cm | 約59〜67cm | メーカー公式 |
| 物干し竿1本 | 約1.5〜1.8m | 約45cm | 設計上の目安 |
| 作業台 | 90cm以上 | 約45〜60cm | 設計上の目安 |
洗濯機は防水パン(洗濯機の下に敷く受け皿)の一般的な外寸が64cm×64cmです。ドラム式はドアを手前に開くため、ドアを開いた状態で壁から約1.2m(本体の奥行を含む)の奥行きが必要とされています。乾太くんは本体の左右と上に3cm以上(スタンダードタイプは4.5cm以上)のすき間が必要で、洗濯機の上に置くなら専用台のぶん高さも要ります。
物干し竿は、ハンガーの肩幅が40cm前後なので、竿1本に間隔をあけて掛けられるのは1日分の半分程度、という感覚です(ここは設計上の目安で、洗濯物の量によります)。竿の下には人が立ち、竿の横には作業台。こうして足していくと、必要な広さが見えてきます。
「何畳欲しいか」ではなく「何を置くか」から数えるのが、ランドリールームの広さで後悔しない第一歩です。
なお、この記事の「畳」は、不動産広告の目安である1畳=1.62㎡で考えています。図面でよく使われる910mmモジュールでは1畳が0.91m×1.82m=約1.66㎡なので、ほぼ同じと考えて差し支えありません。
2畳(約1.8m×1.8m)でできること
2畳は、洗濯機と乾燥機(洗濯機の上に設置)、物干し竿1本が入る最小の広さです。「洗う」と「乾かす」はできますが、畳む台を置く余裕はほぼありません。
乾燥機が主役で、干すのは少量、畳むのは別の場所、と割り切れる方なら2畳でも成立します。一方で、部屋干し中心の家庭が2畳にすると、最初のパターン「洗濯物をよけながら作業する」になりやすい点は覚えておいてください。
3畳(約1.8m×2.7m)でできること
3畳になると、洗濯機と乾燥機の横に物干し竿を2本渡し、その反対側に奥行45cm程度の作業台を付けられます。「洗う・干す・畳む」までが一部屋で回る、もっとも多い広さです。
作業台の下に洗濯かごや洗剤のストックを置けば、収納の後悔も減らせます。部屋干し中心なら、3畳をひとつの基準にするのが現実的でしょう。
4畳(約1.8m×3.6m)でできること
4畳(または2.7m×2.7mの4.5畳)なら、作業台の反対側に家族の下着やタオルをしまう棚まで入り、「しまう」までが一部屋で完結します。ファミリークローゼットを兼ねる場合はこのくらいの広さが目安になります。
ただし、広くなるほど他の部屋が削られます。延床面積が限られる中で「ランドリールームに4畳」を選ぶなら、リビングや収納で何を我慢するかまで一緒に考えることが大切です。
| 広さ | 寸法の目安 | できること | 向いている方 |
|---|---|---|---|
| 2畳 | 約1.8m×1.8m | 洗う+乾かす | 乾燥機が主役 |
| 3畳 | 約1.8m×2.7m | +干す+畳む | 部屋干し中心 |
| 4畳 | 約1.8m×3.6m | +しまう | 家事を一室で |
ランドリールームの広さに万人共通の正解はなく、「洗濯物の量」と「乾燥機か部屋干しか」で決まります。
後悔しないランドリールームの間取り 洗濯動線の考え方
広さが決まったら、次は場所です。ランドリールームの間取りで後悔しないコツは、洗濯を「洗う」だけの家事と考えないことにあります。
「脱ぐ→洗う→干す→乾かす→畳む→しまう」を一本の線にする
洗濯は6つの工程に分かれます。脱ぐ、洗う、干す、乾かす、畳む、しまう。このうち「洗う・干す・乾かす・畳む」はランドリールームの中で完結しますが、「脱ぐ」と「しまう」は別の場所で起きます。
つまり、ランドリールームの位置は「脱ぐ場所(脱衣室)」と「しまう場所(クローゼット)」との距離で決まるわけです。この2つが近ければ動線は一本の線になり、遠ければ毎日の移動が積み重なります。
間取りを見るときは、脱衣室からランドリールームを通ってクローゼットまで、指でなぞって一本の線になるかを確かめてみてください。
脱衣室・浴室・ファミリークローゼットとの位置関係
もっとも動線が短いのは「浴室→脱衣室→ランドリールーム→ファミリークローゼット」が並ぶ形です。脱いだ服がその場で洗濯機に入り、乾いた服が隣の部屋にしまえます。
ただし、脱衣室と兼用にするか、独立させるかは考えどころです。兼用なら面積を節約できますが、家族が入浴中は洗濯物を触りにくく、来客時に洗濯物が見えることもあります。独立させれば気兼ねなく使える反面、面積と費用は増えます。
どちらが良いかは一概に言えません。家族の入浴時間と洗濯の時間が重なるか、来客の頻度はどうか、といった暮らし方で決まります。
外干し・バルコニーと来客時の見え方
「晴れた日は外に干したい」という方は、ランドリールームから外干し場(庭やバルコニー)への出入りも動線に入れておきましょう。2階にバルコニーがあるのに、ランドリールームが1階にあると、濡れた洗濯物を持って階段を上ることになります。
また、ランドリールームは玄関ホールやリビングから直接見えない位置にあると、来客時に慌てずに済みます。間取りの実例や失敗例は、こちらの記事で詳しくまとめています。
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ランドリールームの湿気対策 換気扇・給気・除湿機・窓・仕上げ材
3つ目の柱が湿気です。名古屋の相対湿度の平年値は年平均66%ですが、梅雨の6月は71%、7月は73%、秋雨の9月は70%(気象庁・1991〜2020年平年値)。もともと湿った空気に、洗濯物の水分が足されるのがランドリールームです。
洗濯物の水分は、乾いたぶんだけ部屋の空気に移る
当たり前のようで見落としがちなのが、「洗濯物が乾く」とは「水分が部屋の空気に移る」ということです。1人1日分の洗濯物は約1.5kgが目安とされていますから(業界団体の目安)、4人家族なら1日約6kg。脱水後もそこに水分が残っています。
家電メーカーの実験では、約4kgの洗濯物を6畳の部屋(初期20℃・湿度70%)に干したところ、除湿機なしでは室内の湿度が最大で約20%上がり、10時間後も10%以上高いままだったと報告されています。2〜3畳のランドリールームなら、上がり方はもっと急になると考えるのが自然でしょう。
室内の湿度の目安として、オフィスや商業ビルに適用される建築物衛生法の管理基準では相対湿度40%以上70%以下と定められています(住宅に義務はありませんが、ひとつの物差しになります)。梅雨どきの名古屋は、干す前からこの上限近くにいるわけです。
ランドリールームの湿気対策とは「洗濯物から出た水分を、家の中に広げず外へ出す仕組み」を図面に描くことです。
換気扇は「出口」、給気は「入口」。セットで計画する
2003年以降に建てられた家には24時間換気(1時間に部屋の空気の半分が入れ替わる0.5回/h以上の機械換気)が義務付けられており、トイレや洗面所などの水回りから排気するのが一般的です。ランドリールームも「排気する側」に入れてもらうのが基本になります。
ここで大切なのが、排気する空気と同じ量の空気が、どこかから入ってこないと換気は成り立たないという点です。ランドリールームの扉を閉め切り、給気口も扉の下のすき間(アンダーカット)もない状態では、換気扇はうまく空気を引けません。扉のアンダーカットやガラリ(通気用の格子)、壁の給気口など、入口をセットで考えてもらいましょう。
換気扇の位置は、物干しの近くで、しかも空気が部屋を横切るように給気口の反対側に置くのが理想です。換気方式そのものの話(第一種・第三種)は別の記事に譲りますが、どの方式でも「ランドリールームを排気側に入れる」「入口を確保する」の2点は共通です。
除湿機・サーキュレーター・エアコンとコンセントの位置
換気だけでは梅雨どきの乾きは追いつかないことが多く、除湿機やサーキュレーター(風を送る扇風機のような機械)、エアコンの除湿運転を組み合わせることになります。そのときに困るのが、コンセントの数と位置です。
除湿機は床置きで洗濯物の真下、サーキュレーターは低い位置から上に向けて、と置き場所が決まっているので、「どこに何を置くか」を決めてからコンセントを図面に落とすと後悔が減ります。エアコンを付けるなら、専用回路と室外機の位置も設計段階で確認しておきましょう。
部屋干しは「換気で出す・風で乾かす・除湿で下げる」の3つの組み合わせ。機械の置き場所とコンセントは最初から一緒に決めます。
窓と仕上げ材は「湿気を持ち込まない・ためない」で選ぶ
窓は風の通り道になる一方で、日差しで洗濯物が焼けたり、冬は冷えて結露の原因になったりします。以前の記事で書いたとおり、防犯面も考えると、開けられるすべり出し窓を高めの位置に、という選択が多くなります。
仕上げ材は、珪藻土(けいそうど)や調湿タイルのような湿気を吸い放出する建材を使う方法もあります。ただし、調湿建材は「ためた湿気をいずれ放出する」ものなので、換気の代わりにはなりません。調湿建材だけで湿気対策をしたつもりになるのは避けたいところです。
床は水はねに強いクッションフロアやタイル、壁は拭き取りやすいものにしておくと、万一カビが出ても対処しやすくなります。高気密高断熱の家は計画換気が動いていればカビに強いのですが、それは「換気が動いている」ことが前提。ランドリールームは特に、換気扇を止めない・扉を開けておく、という住まい方も大切です。
乾太くんやドラム式乾燥機をランドリールームに置くなら
乾太くんで後悔しないために、ここでは「ランドリールームに置く場合」に限って、設計段階で確認しておきたいことを整理します。乾太くんのメリット・デメリット、ガス代の計算、縮みや臭いの心配、マンションへの設置は、別の記事で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。
本体の寸法と、まわりに必要なすき間
メーカー公式の仕様(2026年9月時点)では、乾太くんデラックスタイプの6kgモデルは高さ67.1cm×幅65.3cm×奥行59.4cm・質量39kg、9kgモデルは高さ67.1cm×幅65.3cm×奥行67.4cm・42kgです。設置には本体の上面と左右にそれぞれ3cm以上(スタンダードタイプは4.5cm以上)のすき間が必要とされています。
洗濯機の上に置く場合は専用台を使い、台の耐荷重は60kg以上が必要です。洗濯機の高さ約1m+専用台+本体67cmとなるため、ドラムの奥に手が届くかは身長との相性になります。別の記事でもお伝えしたとおり、段ボールで原寸を作って試してみるのが確実です。
ドラム式洗濯乾燥機を1台で済ませる場合も、本体の上に30cm程度の空きと、ドアを開いた状態で壁から約1.2m(本体の奥行を含む)の奥行きが必要とされています。乾燥機を「どこに・どの高さで」置くかで、ランドリールームの広さと棚の位置が変わってきます。
ガス栓・排湿管・先行配管は設計段階で
乾太くんはガスで乾かす機械なので、設置場所にガス栓が必要です。そして、乾燥中の湿った空気は排湿管(はいしつかん)という筒を通して屋外へ出します。つまり、ランドリールームの壁に排湿管を通す穴と、外壁側の出口が要るということです。
メーカーのオプションでは、ダンパー(使っていないときに管をふさぐフタ)付きの排湿管セットが用意されており、延長は最大2mで曲がりは2か所まで、という条件が示されています。乾太くんを置く壁は「外壁に面していて、短い距離で外に抜ける壁」にするのが設計の基本です。部屋の真ん中の壁に置きたい、という希望は配管の面で難しいことがあります。
そして高気密高断熱の家では、別の記事で強調したとおり「先行配管」と「ダンパー付き排湿管」が肝心です。完成後に壁へ穴をあけると気密層・防湿層を傷めるおそれがあるため、「将来付けるかもしれない」段階でも、設計時に伝えておくことをおすすめします。
乾太くんの後悔は、機械そのものより「ガス栓・排湿管・電源・専用台のスペースを図面で決めていなかった」ことから起きます。
音と熱は「寝室から離す」「防音部材」で
乾太くんはドラムと排湿ファンが回るため、運転音があります。メーカーからは回転数を下げるマイルドコースや、排気音を抑える防音タイプのパイプフード(外壁側の出口部材)が用意されています。ただし、音の感じ方は人それぞれです。
別の記事で「音や振動は配慮されているが、深夜帯の利用は注意」と書いたとおり、ランドリールームを寝室や子ども部屋の真隣・真下に置かないのが、間取りでできるいちばんの対策です。また、ガスで高温乾燥する機械なので、夏場は運転中にランドリールームが暑く感じられるという声もあります。エアコンの風が届く位置か、扉を開けて熱を逃がせるかも考えておくと安心です。
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ランドリールームがいらないケース
ここまで読んで「やっぱり欲しい」と思われた方も多いと思いますが、正直なところ、全員に必要な部屋ではありません。次の3つに当てはまる方は、ランドリールームを作らない、または小さくするほうが暮らしに合っている可能性があります。
雨の日だけ部屋干しできればいい方
「基本は外干し。梅雨や花粉の時期、雨の日だけ部屋干しできればいい」という方には、以前の記事で書いたとおり、エアコンの風が当たる場所やサーキュレーターを置ける場所に物干しを付けるだけで十分なことが多いです。
部屋干し以外の使い道も欲しいなら、サンルームという選択肢もあります。サンルームとランドリールームの違い、それぞれの向き不向きはこちらの記事で比較しています。
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脱衣室との兼用で足りる方
脱衣室を3畳程度に広げ、物干し竿と作業台を足すだけで「洗う・干す・畳む」は回ります。独立したランドリールームを作るより面積も費用も抑えられ、家族の入浴時間と洗濯の時間が重ならない家庭なら不便も少ないでしょう。
乾燥機が主役で「干さない」方
乾太くんやドラム式で毎日乾かし切る方は、そもそも「干す場所」がほとんど要りません。必要なのは乾燥機の置き場所と、乾いた服を畳んでしまう場所です。この場合は2畳の洗濯コーナー+隣にファミリークローゼット、という組み合わせのほうが、3畳の独立ランドリールームより使い勝手が良いこともあります。
ランドリールームを作るかどうかは、「部屋干しの頻度」と「乾燥機を使うかどうか」で決まります。流行で決めないことが後悔しない家づくりにつながります。
Q&A
Q1. ランドリールームは何畳あれば足りますか?
A. 乾燥機が主役なら2畳、部屋干し中心なら3畳がひとつの基準です。「しまう」までを一部屋で済ませたい場合は4畳前後が目安になります。ただし、洗濯機・乾燥機・物干し・作業台の寸法を足して、人が立つ場所が残るかを図面で確認することが大切です。
Q2. ランドリールームに窓は必要ですか?
A. 必須ではありませんが、換気と明るさの面ではあると安心です。一方で、直射日光による色あせや冬の冷え・結露の原因にもなるため、開けられるすべり出し窓を高めの位置に、といった選び方が多くなります。換気扇と給気の計画があれば、窓なしでも成り立ちます。
Q3. ランドリールームと脱衣室は分けたほうがいいですか?
A. どちらが良いかは暮らし方次第です。家族の入浴時間と洗濯の時間が重なる、来客が多い、という家庭は独立型が向いています。面積を抑えたい、入浴と洗濯の時間がずれている、という家庭は兼用でも不便は少ないでしょう。
Q4. 乾太くんを置くなら、ランドリールームの換気扇はいらないのですか?
A. 乾太くんの湿気は排湿管で屋外へ出ますが、洗濯機まわりの湿気や、乾燥機に入れられない衣類の部屋干しは残ります。また、乾太くんは室内の空気を吸って外へ出す機械なので、空気の入口(給気)がないと換気の流れが乱れやすくなります。換気扇と給気の計画は、乾太くんの有無にかかわらず必要と考えてください。
Q5. 2階にランドリールームを作るのはアリですか?
A. 寝室やクローゼットが2階にあり、バルコニーで外干しもする家庭なら合理的です。ただし、給排水やガスの配管が長くなること、乾燥機の音が2階の寝室に近くなること、1階の脱衣室から濡れた洗濯物を運ぶ動線になることは確認しておきましょう。
まとめ
ランドリールームで後悔する声は、狭さ・湿気・物干しの位置・動線・収納・音の6つに集約されます。そして、その多くは「作ったこと」ではなく「決め方」に原因があります。
広さは、畳数から入るのではなく、洗濯機・乾燥機・物干し竿・作業台の寸法を足し算して決めます。乾燥機が主役なら2畳、部屋干し中心なら3畳、しまうまで一部屋で済ませるなら4畳前後が目安です。
間取りは「脱ぐ→洗う→干す→乾かす→畳む→しまう」が一本の線になるかで判断し、脱衣室とファミリークローゼットとの距離を見ます。湿気は、換気扇という出口と給気という入口をセットで図面に描き、除湿機やサーキュレーターの置き場所とコンセントまで決めておくことが大切です。
乾太くんを置くなら、本体寸法とすき間、ガス栓、外壁へ短く抜ける排湿管、先行配管、そして寝室からの距離。この5つを設計段階で伝えておけば、乾太くんで後悔することはぐっと減るはずです。
ランドリールームは、10年後・20年後も毎日使う場所です。流行や見た目ではなく、自分たちの洗濯の量と干し方に合った広さと場所を選ぶこと。それが、後悔しない家づくりと、洗濯に追われない毎日の暮らしにつながります。
※本記事の寸法・基準は2026年9月時点でメーカー公式サイトや公的機関の情報を確認したものです。機種や制度は変わる可能性があるため、最新の情報をご確認ください。






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