
◆今回の記事はこんな方の為にかいてます。
⇒乾太くん(かんたくん)をご検討中の方へ
⇒ガス乾燥機と電気乾燥機の違いを知りたい方へ
◆今回の記事を読むと以下の事がわかります。
⇒乾太くんのメリット・デメリットと設置の注意点
⇒使用時のガス代(都市ガス・プロパン)の計算方法と試算例
※この記事は2020年6月に公開した内容を、2026年9月に加筆・更新しました。
梅雨どきや秋の長雨の時期、洗濯物が乾きにくく、生乾きの嫌なにおいが、、、という経験はどのご家庭にもあるのではないでしょうか。
そんな方にお勧めなのが、本日ご紹介する神なる機械!(ちょっと言い過ぎ?かもしれませんが個人的にはそう感じてます)ガス衣類乾燥機の「乾太くん」です。
正式にはリンナイの「乾太くん」という商品ですが、「かんたくん」「かんたく」という呼び名でも広く親しまれています。「かんたく」で検索してこの記事にたどり着いた方も、同じ機械のお話ですのでご安心ください。
この記事では、乾太くんの仕組みとメリット、気になるガス代の計算方法と試算例、デメリットと対策、そして高気密高断熱住宅に設置する場合の注意点まで、住宅の作り手の目線で解説します。ぜひ最後までご覧ください。
乾太くん(かんたく)とは?リンナイのガス衣類乾燥機
乾太くんとは、リンナイが販売しているガス衣類乾燥機です。自宅でコインランドリーのような乾燥ができると評判ですが、なぜコインランドリーのような乾燥ができるのでしょうか?それは、ガスを用いて高温で乾燥させるからです。(答えは意外と単純!)
コインランドリーの乾燥機の多くはガスを使用して高温にさせて乾燥させます。対して一般的な家庭用乾燥機は、電気を使って乾燥させるので、どうしても温風を出すエネルギーが弱めとなってしまいます。乾太くんはガスを使用するので、エネルギーが強く多くの洗濯物を早く乾かすことができるのです。
電気式乾燥機との違い
家庭用の電力は基本的に100Vとなりますので、急激な高温を出すのは苦手です。これに対し、ガスであれば高温で乾燥することが可能となります。これにより、より多くの洗濯物をより短時間で乾燥させることができるというのが、ガス式衣類乾燥機の魅力です。
もちろん、ドラム式洗濯乾燥機など電気式にも「洗濯から乾燥まで全自動」「ガスの配管工事が不要」という良さがあります。どちらが優れているというより、乾燥力とスピードを重視するならガス式が有力、という整理が実際のところではないでしょうか。(この比較は記事後半のよくある質問でも触れます)
現行のラインナップ(2026年9月時点)
リンナイの公式サイトによると、2026年9月時点の乾太くんは、デラックスタイプ(乾燥容量9kg・6kg)とスタンダードタイプ(8kg・5kg・3kg)が主なラインナップです。戸建てやマンションのベランダに設置できる軒下設置用モデルや、上部操作パネル仕様なども用意されています。
乾燥時間の目安は、公式サイトのスペックではデラックス9kgで約90分、6kgで約60分、スタンダード5kgで約52分(いずれもLPG・標準コースの場合)とされています。機種や仕様は今後も変わる可能性がありますので、最新の情報はリンナイの公式サイトで確認してください。
乾太くんのメリット5つ

乾太くんのメリットを整理すると、大きく次の5つです。
・短時間で乾く(コインランドリー並みの乾燥力)
・仕上がりがふんわりで、生乾き臭がない
・干す場所、干す時間から解放される
・天気や花粉、PM2.5に左右されない
・共働き家庭の時短になる
洗濯物って干すスペースを凄く気にしますよね?天気がいい日は外で天日干しができるけど、天気が悪い日は外で干すこともできないし、、、そのまま放置しておくこともできないし、、、
ん?!とーさんのは放置しとこうかな?
かーさん
まてまて、、臭っても知らんぞ?
とーさん
外に干せない日には、家の中で干そうとしても場所に困りますよね?来客がある日なんて、これまた特に、干場に困るし、、、これから新築を考えている人はインナーテラスやランドリールームを考えている人もいるのでは?
乾太くんを使用すれば、干す場所も干す時間も考えなくていいのです。
メリットはそれだけではなく、仕上がりがふんわりと仕上がり、生乾き臭もなく快適な仕上がりとなります。←個人的にはここが大切
また、外干しと違って花粉やPM2.5などの外気に漂う埃が付着しないので、アレルギー体質の方にも良いとの声を聞きます。天気予報とにらめっこしながら洗濯のタイミングを計る必要もなくなるため、共働きのご家庭の時短家電としても人気です。
ほら、もう欲しくなりましたでしょ?(笑)
その前に、使用に関してお金がどれだけ掛かるか気になりますよね?はい、それはこちら
乾太くんのガス代はいくら?計算式と試算例

先にご紹介した通り、乾太くんはガス専用の衣類乾燥機となります。よって、ガス代が発生します。どんなに効率よく洗濯ものが乾かせたとしても、気になるのはガス代ではないでしょうか?
さらには地域や契約によってもガス代は大きく変わってきます。まず、大きな違いは都市ガスか、プロパンガスか、といったところでしょう。
リンナイ公式のコスト目安(2026年9月時点)
リンナイの公式サイトでは、デラックスタイプの1回あたりのランニングコストの目安として、6kgで約96円、9kgで約149円という数字が紹介されています(ガス料金LPG5.9円/MJ・電気料金31.0円/kWh・実用衣類・脱水度70%・1日1回使用などの条件で算出。2026年9月に公式サイトで確認)。
ただし、これはあくまでメーカーの条件付きの目安です。実際のガス代は契約している単価によって変わりますので、次の計算式で「ご自宅の場合」を計算してみるのがおすすめです。
ガス代を自分で計算する方法
ガス代=ガス消費量(kW)×(3.6(MJ/kWh)÷ガス発熱量(MJ/㎥))×ガス単価(円/㎥)×使用時間(h)となります。
ガス消費量(kW)はメーカー発表(幅有)ですが、エネルギー量の換算では1kWh=3.6MJとなるので、ガス消費量×3.6という換算式ができます。ガス発熱量は都市ガスやプロパンガスの仕様によってきますので、契約しているガス会社が発表している発熱量と単価を入れます。最後に使用時間を掛ければ、1回あたりのガス代がわかります。
数式が苦手な方は、ここは読み飛ばして下の黄色いボックスの結果だけ見ていただいても大丈夫です。
では実際にやってみます。
都市ガスの試算例(東邦ガス・2020年時点の単価)
(ガス発熱量:45MJ/㎥ ガス単価:約169円/㎥の場合※標準家庭におけるガスの使用量は約1カ月32㎥とし、換算。月々に応じて変動有)
※単価は2020年時点の試算例です。ガス料金は契約内容や時期によって変わるため、ご自宅の単価で計算してみてください。
乾太くん5kgタイプ標準コースでは稼働時間52分、ガス消費量は約5.2kWとなるので、上記の式に代入すれば
5.2(kW)×(3.6(MJ/kWh)÷45(MJ/㎥))×169(円/㎥)×52/60(h)=60.9円という計算になります。
乾太くん8kgタイプ標準コースでは稼働時間が80分、ガス消費量は約4.7kWとなるので4.7(kW)×(3.6(MJ/kWh)÷45(MJ/㎥))×169(円/㎥)×80/60(h)=84.7円
東邦ガスの場合
5kgタイプ標準コースで、約61円
8kgタイプ標準コースでは約85円
のガス代がかかるということです。
プロパンガスの試算例(東邦液化ガス・2020年時点の単価)
(ガス発熱量:100.5MJ/㎥ ガス単価:約390円/㎥の場合※標準家庭におけるガスの使用量は約1カ月32㎥とし、換算。)
※こちらも単価は2020年時点の試算例です。プロパンガスは会社ごとの料金差が大きいため、特にご自宅の単価での計算をおすすめします。
乾太くん5kg標準コースの場合
5.2(kW)×(3.6(MJ/kWh)÷100.5(MJ/㎥))×390(円/㎥)×52/60(h)=62.9円
乾太くん8kg標準コースの場合
4.7(kW)×(3.6(MJ/kWh)÷100.5(MJ/㎥))×390(円/㎥)×80/60(h)=87.7円
プロパンガスでは
5kg標準コースで、63円
8kg標準コースで、88円
という算出結果となります。
都市ガスとプロパンガスを比較すると、1回あたりの使用に関しては圧倒的な差は生じないことがわかります。プロパン=高い、のイメージからすると意外ではないでしょうか。
※試算に使用した機種は当時の例です(5kg:RDT-54S-SV/8kg:RDT-80)。現行機種の稼働時間・ガス消費量はリンナイ公式サイトのスペック表で確認できます。
乾太くんのデメリット6つと対策
良いことばかり書いてきましたが、乾太くんにもデメリットはあります。整理すると次の6つです。
・設置する場所にガス管がないといけない
・設置費用が掛かる
・洗濯機の上部設置の場合、背の低い方には届きにくい
・設置スペースが必要
・小さいサイズだと布団系が困難
・音や光熱費、深夜帯の使用に注意
順番に、対策と合わせて見ていきましょう。
ガス管・設置工事が必要
乾太くんの一番のハードルは、設置する場所にガス管が来ている必要があることです。もともと洗面室にガスを引いてある場合は、乾燥機を置くように設計されていることが多いですが、そうでない場合は配管工事が必要となり、設置費用が掛かります。
ガスだけ引いて乾燥機を置くスペースを設けない設計者はん~ですが、これから住宅の購入を考えている方は、設計の段階でガス管の位置と設置スペースをセットで確認してください。
設置スペースと高さ
乾太くんは割と大きいので、設置スペースの確認も欠かせません。また、洗濯機の上部に設置する場合、背の低い方には奥のほうが届きにくいこともあります。毎日使うものですので、使う方の身長との相性は意外と大事です。
改修工事をして乾太くんを置くことを検討している方は、購入予定の乾太くんと同じサイズを段ボールで簡単に作って原寸で試してみるのも効果的です。
小さいサイズを購入すると、布団系が困難に
衣類だけの場合は3kgタイプでも十分ですが、寝具類を考えると、小さいサイズでは難しいこともあります。乾燥容量は「今の洗濯物の量」だけでなく「何を乾かしたいか」で選ぶと後悔しにくいでしょう。
音・光熱費・深夜帯の注意
・音がきになる
・光熱費が気になる
これらは家電を使用している以上仕方ないです。音や振動に関しては十分に配慮されているので、仮にマンション、アパートで使用しても近隣からのクレームはないでしょう。ただし深夜帯の利用では注意が必要です。
光熱費については、先ほどのガス代の試算のとおり1回あたり数十円〜百数十円が目安です。干す手間や乾くまでの時間と天秤にかけて、納得できるかどうかで判断すると良いのではないでしょうか。
マンション・戸建てへの設置と高気密住宅の注意点

乾太くんは、戸建て、マンション両方に向いているので、どちらが向いているかということはありません。ただしこれはすでに建っている建物の場合です。
乾太くんはガスを利用します。そして乾燥機は一般的に洗面室の洗濯機と同じ空間に配置されることが多いです。つまりその洗面室にガス管が配置されていなければならないわけです。現代のマンションであればそのようにガス管を配置されていることもありますが、既存マンションの場合であればないことが多いでしょう。
この場合はガス給湯器が置いてあるベランダに設置するのが簡単ですが、マンション規定や実際の使い勝手を考えると非現実的です。さらには排湿口も必要となるので、大工事が必要となる場合もあります。
対して既存の一戸建て住宅で持ち家の場合は壁に穴をあけ配管することができるので、周辺環境を気にすることなく設置することができるのです。新築を購入する予定の方はガス管の配置についても確認しておくと良いですね。
高気密高断熱住宅は「先行配管」と「ダンパー付き排湿管」を
ここは住宅の作り手として、一番お伝えしたいところです。
高気密高断熱の住宅は、壁の中に気密層・防湿層(空気や湿気の出入りを止めるためのシートなどの層)が途切れないように施工されています。この層が家の性能を支えているのですが、完成後に乾太くんの排湿管を通すために壁へ穴をあけると、気密層や防湿層が破れる恐れが(イヤ破れる!)あります。
一度破れた層を、あとから完全に補修するのは簡単ではありません。だからこそ、高気密高断熱の住宅で乾太くんを検討する場合は、建築工事中に事前に配管をしておく「先行配管」をお勧めします。設計の段階で「将来乾太くんを付けるかもしれない」と伝えておくだけでも、家の性能を守りながら設置する道が確保できます。
また、高気密な家は空気の逆流(排湿管を通って外の空気が室内側へ入り込むこと)を防ぐために、ダンパー付き排湿管セットを付ける事も併せてお勧めします。ダンパーとは、使っていないときに管をふさいでくれるフタのようなものです。高気密な家ほど内外の圧力差の影響を受けやすいため、この一手間が快適さを守ってくれます。
高気密な家がそもそもなぜ快適なのか、はこちらの記事で詳しく解説しています。
縮む?乾かない?臭い?よくある心配3つ
洗濯物が縮む?使い方を間違わなければ安心

衣類の種類によっても差があります。全く縮まない種類から少々縮むというものがあります。
乾燥機を有効活用している方は、子供服など、1サイズ上げて使用している方もいらっしゃるので、うまく付き合うことにより、気になりにくくなります。ウールやシルクなどの商品は入れない方が無難でしょう。
衣類の注意書きに書いてあるので、入れてはいけないものは乾燥機はダメです。
乾かない?原因のほとんどは容量オーバーとフィルター
乾燥機が乾かない、なんて声も聞こえてきたりします。
まずは
・容量オーバーである ・フィルターが汚れている ということがほとんどの原因です。
特に乾太くんのようなガスタイプの乾燥機では上記の原因がなく、用法用量を説明書通りに使用していれば気になることはないでしょう。乾きが悪くなったかな?と思ったらまずは乾燥機内の清掃をしてみてください。
臭い?フィルターの汚れをまず疑う

乾燥機の臭いが気になってきた場合もやはりフィルターの汚れが原因となります。エアコン等と同じで、フィルターの汚れは臭いの元です。
それでも気になる場合にはメーカーに相談してみることをお勧めします。乾燥機も消耗品ですので、買い替えのタイミングが近い可能性もあります。
乾太くんのCM
乾太くんのCMはご覧いただいたことはございますでしょうか。女優の山田キヌヲさんが母親役を演じ、家庭内の乾太くんを使用しているという状況です。わざとなのか、本気なのか、歌自体は上手い、というわけではないことに視聴者からは賛否両論が沸き起こっていました。2018年から放送されていますので、当初はそのような声もありましたね。
ただ、このCM効果のおかげで乾太くんは全国的に知名度があがり、だれしも、「聞いたことある」といった商品になっているわけです。
乾太くんに関するよくある質問
Q.「かんたく」「かんたくん」とは乾太くんのことですか?
A.はい、どちらもリンナイのガス衣類乾燥機「乾太くん」のことです。正式な商品名は「乾太くん」ですが、ひらがなの「かんたくん」や、さらに縮めた「かんたく」という呼び名で呼ばれることも多く、検索でもよく使われています。この記事では正式表記の「乾太くん」で統一しています。
Q.乾太くんのガス代は月いくらくらいですか?
A.使用頻度と契約単価しだいですが、月2,000円前後がひとつのイメージです。使用頻度と容量、契約しているガス単価によって変わります。本文の試算例(2020年時点の単価で1回約61〜88円)を毎日1回・30日使ったとすると、単純計算で月およそ1,800〜2,600円のイメージです。実際に設置されたお客様からは「感覚的には月1,000円ちょっとくらい」という声もありました。ご自宅の単価で本文の計算式に当てはめてみてください。
Q.ドラム式洗濯乾燥機とどちらが良いですか?
A.どちらが良いかは一概に言えません。乾燥力と乾燥時間はガス式の乾太くんが有利とされています。一方、ドラム式洗濯乾燥機は洗濯から乾燥まで全自動で、ガスの配管工事も不要です。どちらが良いかは一概に言えず、洗濯物の量やライフスタイル、設置環境によって変わります。「乾燥の仕上がり重視ならガス式、手間の少なさ重視なら電気式」という整理で、自分たちに合っている方を選ぶのが良いでしょう。
Q.乾太くんは後から設置できますか?
A.できます。ただしガス管の配管と排湿口の工事が必要になるため、設置場所の条件によっては費用が大きくなります。特に高気密高断熱の住宅では、後からの穴あけは気密層・防湿層を傷める恐れがあるため、新築時の先行配管がおすすめです。マンションの場合は管理規約の確認も忘れずに行いましょう。
まとめ
口コミを見ていると、乾太くんを使用している人の声はかなりプラスのような印象です。梅雨時期でも寒い冬でも乾かしてくれることが、かなり大きい理由となっています。また家族が増え、ご両親どちらもフルタイムの仕事の場合は洗濯したり、干したり、といった時短も考慮されていますね。花粉やPM2.5などの外気に漂う埃なども付着しないのでアレルギー体質の方にも良いとの声も聞きます。
ただ、大きいデメリットとなるのが、ガス管の配管でしょう。これらの工事はある程度の価格も発生しますし、マンションの場合は持ち家だったとしても、マンション側への配慮、許可が必要な場合もあります。そして高気密高断熱の住宅では、新築時の先行配管とダンパー付き排湿管がとても大切です。
一方でガス代は、試算のとおり1回あたり数十円〜百数十円が目安です。これらの問題をクリアすれば、多少初期投資があったとしても、設置しても良いかもしれませんね。デメリットと向き合い、よく検討した上で結論をだすとよいのではないでしょうか。ただし、設置した後の快適さは間違いないようです。
PS リンナイさんからは一円も頂いておりません(笑)
実際に乾太くんを付けられたお客様の声
乾太くんやっぱりいいです。梅雨だろうが、夜だろうが、洗濯したい時にできるありがたさ。感覚的には、たぶん一ヶ月1000円ちょっとのガス代じゃないかなと。導入費が高いのは確かだけど、それで浮いた時間プライスレスです。やはり、食洗機、乾太くんは一度使ったら手放せないのも頷けます。部品つければ、靴も乾燥できるらしいので、もう無敵。
とのお声をいただいています。ガス代の金額よりも「浮いた時間プライスレス」という感覚、家事の実感としてとても共感できますね。
なお、乾太くん派だけでなく「室内干しの空間もしっかり作りたい」という方には、サンルームやランドリールームの計画もひとつの選択肢です。後付けの場合は固定資産税の話も関わってきますので、こちらも参考にしてください。
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