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夏の植栽で失敗しないために 植える前に知っておきたい4つの注意点

今年も厳しい暑さが続いています。気象庁の統計によると、名古屋では2025年の夏(6〜8月)だけで猛暑日(最高気温35℃以上の日)が44日もあり、平年より約30日も多かったそうです。ひと夏の半分が猛暑日って、、、と思ってしまう数字ですよね。

 

人にとって過酷な夏は、庭木にとっても過酷な季節です。「せっかく植えたシンボルツリー(家の顔になる象徴的な庭木)が、夏になって急に元気をなくしてしまった」「新築の外構工事がちょうど夏になるけれど、植栽はこのまま進めていいの?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、夏の植栽の注意点を「植え付けの時期」「水やり」「日差し・乾燥対策」「台風と病害虫」の4つの視点から、これから庭づくりをする方にも分かりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。

 

◆こんな方のために書いています
⇒家を建てたばかりで、夏の庭木の手入れに自信がない方
⇒新築の外構で、夏に植栽工事をするか迷っている方

 

◆この記事を読むとわかること
⇒真夏の植え付けを避けたほうがよい理由と、時期をずらす考え方
⇒夏の水やり・暑さ対策・台風対策・病害虫チェックの基本

 

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夏は庭木の植え付けに向いている?

樹木の植え付けには「適期」がある

樹木には、植え付けに適した時期=「適期」があります。落葉樹(冬に葉を落とす木)は葉を落として休眠する11〜3月、常緑樹(一年中葉をつけている木)は3月下旬〜10月(新芽が伸びる4月中旬〜5月中旬を除く)が植え付けの適期とされています。

 

一方で、造園会社の解説では、常緑樹でも「真夏は避けた方がよい」とされ、暑さが少し収まりはじめる時期まで待つことがすすめられています。適期は樹種や地域、その年の気候によっても変わるため、「真夏の植え付けはできるだけ避ける」と覚えておくと安心です

真夏の植え付けが樹木に負担をかける理由

植えたばかりの木は、根がまだ新しい土にしっかり張れていません。根が水を吸い上げる力が弱い状態なのに、夏は葉からの水分の蒸発が激しくなるため、吸う量と出ていく量のバランスが崩れやすくなります。

 

そのため、真夏に植えた木は水切れや葉枯れを起こしやすく、最悪の場合はそのまま枯れてしまう可能性もあります「根付く前の不安定な時期」に「夏の暑さ」という大きなストレスが重なることが、真夏の植え付けが難しい理由です

新築外構で夏に植栽を検討している方へ

新築の引き渡しが夏になると、外構工事もそのまま夏に進むケースが少なくありません。フェンスや駐車場などの工事は夏でも問題ありませんが、植栽だけは時期を分けて、秋以降に植える計画にするのも選択肢の一つです。

 

外構業者さんや造園業者さんに「植える時期だけずらせますか?」と相談してみると、意外と柔軟に対応してもらえることもあります。「引き渡しに合わせてすべて完成させる」ことにこだわらず、木にとって無理のないスケジュールを組むことが、後悔しない植栽の第一歩です

夏の水やり 時間帯と量がポイント

水やりは朝と夕方の涼しい時間帯に

夏場の水やりは「朝の涼しいうちと、夕方以降の2回」が理想的とされています。

 

特に朝の水やりは効果的です。蒸散(葉から水分が出ていくこと)が少ない早朝のうちに根から枝葉へ水を行き渡らせておくと、植物は日中の暑さや乾燥に備えられるとされています。夏の水やりは「朝と夕方の2回」を基本に考えると安心です

日中の水やりを避けたい理由

「昼に土が乾いているのを見つけたら、すぐ水をあげたほうがいいのでは?」と思いませんか? 実は、日中の水やりはかえって木を傷めてしまう可能性があります。

 

日中の水やりは根腐れ(根が傷んで腐ってしまうこと)の原因になるため避けるように、と説明されています。また、日差しが強いときに葉へ水をかけると、水滴がレンズの役目をして葉を焼いてしまうこともあるそうです。同じ量の水でも、与える時間帯によって効果は大きく変わります

植えて1年目の木はとくに水切れに注意

植えて1年目の夏は「朝の涼しい時間もしくは夕方に毎日たっぷり」が水やりの基本としています。植えた直後の樹木は2ヶ月間、1日2回たっぷりと水やりし、夏場は蛇口を全開にして1分程度(1平方メートルあたり約10リットル)が目安とされています。

 

一方で、根付いた木まで毎日水やりする必要はなく、水のやり過ぎはかえって根腐れの原因になるとも説明されています。「植えて1年目は毎日たっぷり、根付いたら回数を減らして一度にたっぷり」が基本の考え方です

水切れのサインを見逃さない

水切れのサインにも特徴があります。グリーンロケットの解説によると、水切れの場合は一番外側の葉や、木のてっぺん部分の葉先から枯れていくとされています。

 

葉がしおれていても、原因が水不足とは限りません。土の乾き具合もあわせて確認し、判断に迷うときは植木屋さんや造園業者さんに相談すると安心です。「葉先の変化」と「土の乾き具合」をセットで観察することが、水切れの早期発見につながります

強い日差しと乾燥から根元を守る

マルチングで乾燥と地温の上昇を防ぐ

マルチングとは、バークチップ(木の皮を砕いたもの)や腐葉土などで株元の土の表面を覆うことです。土の表面に直接日光が当たらなくなるため、乾燥を防ぐだけでなく地温の上昇も抑えられ、雑草も生えにくくなるとされています。

 

バーク堆肥を地表面に5cmほど敷くと土の保湿力が高まると紹介されています。マルチングは、夏の植栽の暑さ対策として手軽に取り入れられる方法です見た目もナチュラルに仕上がるので、外構の雰囲気づくりにも一役買ってくれるでしょう。

西日の当たる場所は「葉焼け」に注意

葉焼けとは、強い日光を浴びすぎて葉が部分的に焼けたように枯れてしまう現象です。暑くて雨の少ない夏に起こりやすく、特に強い西日と乾燥が重なる場所は要注意とされています。

 

一度チリチリに枯れた葉は元に戻りませんが、木全体が枯れたとは限りません。完全に枯れた部分だけを切り取り、緑色の部分は光合成のために残すのが基本の対処です。植える前に「その場所に夏の西日がどれくらい当たるか」を確認しておくことが、後悔しない植栽計画につながります

台風・強風と病害虫への備え

植えて間もない木は支柱でしっかり支える

夏から秋は台風のシーズンでもあります。植えて日が浅く根の張りが浅い木は、雨や強風で倒れてしまう可能性があるため、支柱や添え木を立ててひもでしっかり結束しておくことがすすめられています。

 

また、枝葉が茂りすぎていると風の抵抗を受けやすくなるため、剪定(枝を切って整えること)で風を逃がすことも大切です。台風のあとは、ひもが緩んでいないか、逆に幹に食い込んでいないかの確認も忘れないようにしましょう。支柱は根がしっかり張るまでの「松葉杖」。見た目は少し気になりますが、外さずに支えてあげることをおすすめします

夏に増える病害虫 早めの発見がカギ

夏は樹木の害虫被害が増える季節です。たとえばハダニ(肉眼では見えないほど小さな虫)は高温と乾燥を好み、梅雨明けから9月頃に繁殖が盛んになり、葉に白い斑点が現れます。ケムシ類は8〜10月にも発生し、毒毛を持つ種類は人にも被害を与えるため注意が必要です。

 

予防の基本は、剪定で日当たりと風通しを良くすること、そして葉の裏や幹の下のほうを定期的に観察することとされています。水やりのついでに葉の裏をのぞく習慣が、被害を小さく抑える一番の近道といえるでしょう

Q&A 夏の植栽でよくある質問

Q1. 新築の外構工事が夏です。植栽もそのまま進めて大丈夫でしょうか?

 

真夏の植え付けは木への負担が大きいため、可能であれば植栽だけ秋以降にずらす計画をおすすめします。やむを得ず夏に植える場合は、朝夕の水やりとマルチングを徹底し、管理方法を業者さんとよく相談しておくと安心です。

 

Q2. 夏の水やりは毎日必要ですか?

 

植えて1年目の木は、朝か夕方に毎日たっぷりが基本とされています。一方、根付いた木は土の乾き具合を見ながらで大丈夫です。水のやり過ぎは根腐れの原因になるため、「回数は少なく、一度にたっぷり」を意識しましょう。

 

Q3. 葉が茶色くチリチリになってしまいました。もう復活しませんか?

 

枯れた葉は元に戻りませんが、木全体が枯れたとは限りません。完全に枯れた部分だけを取り除き、緑色の部分は残して様子を見ましょう。朝夕の水やりとマルチングで環境を整えても改善しない場合は、早めに植木屋さんや造園業者さんに相談することをおすすめします。

まとめ

夏の植栽の注意点を、あらためて整理します。真夏の植え付けはできるだけ避けて時期をずらす、水やりは朝と夕方の涼しい時間帯に、根元はマルチングで乾燥と暑さから守る、台風前には支柱を確認する、そして水やりのついでに病害虫をチェックする。どれも特別な道具がいらない、今日から始められることばかりです

 

庭木は、植えて終わりではありません。特に植えてから1年目の夏をどう乗り切るかで、その後の育ち方は変わってきます。少し手をかけた分だけ、木は応えてくれるものです。

 

シンボルツリーが根付き、年々大きくなっていく姿は、家族の成長と重なる楽しみでもあります。10年後、木陰で涼めるほどに育った庭を思い浮かべながら、この夏の手入れを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

※植え付けの適期や管理方法は、樹種・地域・その年の気候によって変わります(本記事は2026年7月時点の情報です)。実際に植える際は、地域の造園業者さんや外構業者さんに確認することをおすすめします。

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