◆今回の記事はこんな方の為にかいてます。
⇒リビング階段を採用しようか迷っている方へ
⇒リビング階段で後悔したくない方へ
◆今回の記事を読むと以下の事がわかります。
⇒リビング階段のメリットと、よくある後悔・対策
⇒リビング階段で後悔しないための間取りの注意点
「リビング階段にしたら後悔するのかな?」「リビング階段は寒いって本当?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
最近、リビングに階段を設置するのは人気のある間取りで、家を建てる時にリビング階段にする人が増加してきています。テレビや雑誌で紹介されることも多くあります。
しかしその一方で、リビング階段にして後悔した!という方もいますし、「リビング階段は寒いから、暖冷房効率が悪いからやめましょう」なんて言う業者さんもいたりとか。。。これから家づくりを考えている方にとっては、実際はどうなの?となると思います。
先に結論をお伝えすると、リビング階段のよくある後悔は、事前の対策でかなり防げます。とくに「寒い」という後悔は、リビング階段そのものより、家の断熱・気密性能によるところが大きいのです。
この記事では、リビング階段のメリット、よくある後悔と対策、そして後悔しないための間取りの注意点を分かりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
※この記事は2026年9月に内容を加筆・更新しました。
リビング階段とは?人気の理由

「リビング階段」とは、リビングの中に2階へ上がる階段を設けた間取りのことです。階段のための廊下やホールを作らず、リビングを通って2階へ上がる形になります。
リビング階段が人気の理由は、家族が自然に顔を合わせられることと、リビングが広く開放的に見えることです。階段用の廊下を減らせる分、同じ床面積でもリビングを広く取りやすいという事情もあります。
一方で、リビング階段にはメリットもあれば、後悔しやすいポイントもあります。後悔しないためにも、リビング階段にはどのようなメリットがあり、どのような後悔が起こりやすいのか、一緒に見ていきましょう。
リビング階段のメリット3つ

リビング階段の代表的なメリットとして
・家族の顔を見る機会が増える
・リビングが広く開放的に見える
・家族とコミュニケーションがとりやすい
の3つが挙げられます。リビング階段は開放的で、なおかつリビングを広く見せてくれる間取りです。1つずつ見ていきましょう。
家族の顔を見る機会が増える
1番目のメリットは、リビングで家族が顔を合わせる機会が増えるということです。
廊下階段の場合、玄関からそのまま2階に上がることが出来るので、家族の顔を見ないでも自分の部屋に行くことが出来ます。また、いつの間にか子供が外出していた!なんてことも。
リビング階段にした際は、リビングを通過しないと2階に行くことが出来ないので、自然に家族と顔を合わせることが日常となります。
リビングに階段を設けることで、お子さまの些細な変化にも気がつきやすくなります。誰が、いつ外出し、帰宅したのかの把握も容易になるでしょう。
リビングが広く開放的に見える
2番目のメリットは、リビングに階段をつけることでリビングが広く見えるということです。
階段をリビングに設置しない場合、階段は廊下に設置することになります。廊下を設けると、廊下とリビングの間に壁ができてしまいます。リビングに階段を設けると、廊下との壁がなくなり、リビングが広く見えるのです。
また、リビングに階段を設けると上下に視線が広がるので、リビングが広く、大きく見えます。吹き抜けと組み合わせれば、開放感はさらに大きくなりますよ。
家族とコミュニケーションがとりやすい
3番目のメリットは、2階とのコミュニケーションがとりやすくなることです。
ごはん等の際、リビングで食事の支度をしながらでも2階へ声をかけることが出来ます。わざわざ廊下に出なくても呼びかけながら支度ができるので、時間短縮にもなります。
家事をしながら上階へ声をかけることが出来て、家族はリビングを通って2階に上がる。リビング階段は、自然と家族のコミュニケーションの場ともなるでしょう。
リビング階段のよくある後悔と対策

一方で、リビング階段には「後悔した」という声があるのも事実です。よくある後悔として
・寒い、冷暖房が効きにくい
・料理の匂いや音が2階に伝わる
・来客と顔を合わせやすい
の3つが代表的です。ただし、どの後悔も、原因を知って家の性能や間取りで対策すれば防ぎやすくなります。後悔の中身と対策を、1つずつ見ていきましょう。
後悔①寒い・冷暖房が効きにくい
リビング階段の後悔として最も多く聞かれるのが、「冬になるとリビングが寒い」「冷暖房が効きにくい」というものです。
冬になると暖かい空気はどうしても上へ上昇していき、2階から冷たい空気がリビング階段をつたって下りてきます。そのため、気密・断熱を意識していない家だと、どうしても寒くなる傾向があります。「リビング階段は寒い」と言われるのは、このためです。
ですが、ここで知っておいていただきたいのは、寒さの本当の原因は、リビング階段ではなく家の断熱・気密性能にあるということです。断熱性と気密性に優れた住宅であれば、リビング階段にしたからといって、リビングが寒いということはないでしょう。
むしろ、断熱・気密のしっかりした家では家の中の温度差が小さくなるため、リビングに階段のある開放的な間取りは、家全体の温度差を小さくするのにも役立つのでは?と思います。開放的な間取りと高気密高断熱の家は、実は相性が良いのです。
逆に言えば、断熱・気密が不十分な家でリビング階段を採用すると、寒さの後悔につながりやすくなります。「リビング階段にするかどうか」の前に「どんな性能の家で採用するか」を確認することが、寒い後悔を防ぐ一番の対策です。高気密の家について詳しくはこちら
後悔②料理の匂いや音が2階に伝わる
2番目の後悔は、吹き抜けの家と同じように空間が開放的なので、匂いや音が2階に伝わりやすいということです。
肉料理や魚料理などの気になる匂いや、食器を洗う音、テレビの音声などがリビング階段を通して2階に届くので、注意が必要です。2階で勉強や仕事をする家族がいるご家庭では、生活音が気になる場面もあるかもしれません。
対策としては、階段とキッチンの位置をある程度離すことや、換気量を多くすることを意識すると良いでしょう。間取りの計画段階で「匂いの発生源であるキッチンと、階段の距離」を意識しておくだけでも、匂いの後悔はかなり減らせます。
また、一般的な対策として、階段の入り口に扉やロールスクリーンを設けて、空間を仕切れるようにしておく方法もあります。匂いや音が気になるときだけ閉められるようにしておくと安心です。
後悔③来客と顔を合わせやすい
3番目の後悔は、2階に行くにもリビングを通らないとならないので、家に来た来客と顔を合わせやすいということです。年頃のお子さまがいると嫌がるかもしれませんね。。。そんな時期ありましたでしょ?(笑)
リビングを絶対通らないと自分の部屋に行くことが出来ない。来客がいる事を知らずに降りてくるとバッタリ会ってしまう。休日は子どもの友達が遊びに来て、リビングを通って2階に行く。リビング階段にすると、家族以外もリビングにいる事になります。
対策としては、階段の位置を玄関寄りにして、リビングの奥まで通らずに2階へ行ける動線にする方法があります。同じリビング階段でも、階段の位置によって来客との距離感は大きく変わるのです。
もう1つは、「急な来客があってもいいように、リビングは常に整えておく」という割り切りです。リビング階段を選んだ方からは、おかげで片付けの習慣がついた、という前向きな声を聞くこともありますよ。
後悔しないための間取りの注意点
リビング階段を考えたとき、まずは家族の生活スタイルをイメージしてみましょう。お子さまが大きくなって、友達が遊びに来たら。家族の帰宅時間がバラバラになったら。10年後・20年後の暮らしまで想像してみることが大切です。
1番注意しなければならないポイントは生活動線です。キッチン、トイレ、お風呂などの水回りとリビング階段の位置関係をきちんと見ていくことが必要です。動線が整理されていないと、家族がリビングを横切るたびに落ち着かない、ということにもなりかねません。
そして、一度つけてしまった階段は動かすことが出来ません。間取りの検討段階で、慎重に考えましょう。
一般論として整理すると、リビング階段が向いているかどうかの目安は次のとおりです。
リビング階段が向いているご家庭
- 小さなお子さまがいて、毎日自然に顔を合わせたい
- 家族のコミュニケーションを大切にしたい
- 断熱・気密性能のしっかりした家づくりを予定している
じっくり検討したいご家庭
- 家族の生活時間帯が大きくずれている(音や生活音が気になりやすい)
- 来客が多く、家族のプライバシーを重視したい
- 断熱・気密性能にあまり予算をかけられない
どちらが良い・悪いではなく、大切なのは自分たちの暮らし方に合っているかどうかです。
リビング階段に関するよくある質問
最後に、リビング階段の後悔についてよくいただく質問を4つまとめました。
Q.リビング階段は後悔しますか?
一概に後悔するとは言えません。よくある後悔は「寒い」「匂いや音が2階に伝わる」「来客と顔を合わせる」の3つですが、いずれも家の断熱・気密性能と間取りの工夫で対策できる可能性が高いものです。逆に、性能や動線を検討せずに採用すると、後悔につながりやすくなります。
Q.リビング階段は寒いですか?
家の性能次第です。気密・断熱を意識していない家では、2階から冷気が下りてきて寒く感じる傾向があります。一方、断熱性・気密性に優れた家であれば、リビング階段でも寒さが問題になることは少ないでしょう。「リビング階段だから寒い」のではなく、「家の性能が寒さを決める」と考えると分かりやすいと思います。
Q.リビング階段の音や匂いの対策はありますか?
階段とキッチンの位置を離すこと、換気量を多くすることが基本の対策です。加えて、階段の入り口に扉やロールスクリーンを設けて、必要なときだけ仕切れるようにしておく方法もあります。間取りの計画段階から考えておくと安心です。
Q.リビング階段と廊下階段はどっちがいいですか?
家族の暮らし方次第で、唯一の正解はありません。家族と自然に顔を合わせたい・リビングを広く開放的にしたい方にはリビング階段が、部屋の独立性やプライバシーを重視したい方には廊下階段が向いています。それぞれのメリット・デメリットを比べて、自分たちに合う方を選ぶことが大切です。
まとめ「リビング階段の後悔」を防ぐために
リビング階段のメリット、よくある後悔と対策、間取りの注意点、少しでも分かってもらえたでしょうか?
リビング階段で後悔しないためのポイントは、次の3つです。
・断熱性・気密性に優れた住宅にすることが重要。
・リビング階段とキッチンの位置関係。
・家族と来客との距離感、プライバシー。
リビング階段は、それ自体が後悔の原因になるというより、「どんな性能の家で、どの位置に階段を置くか」で満足度が決まる間取りです。家の性能と間取りをセットで考えることが、後悔しないリビング階段の第一歩と言えるでしょう。
また、リビング階段の魅力である開放感は、天井の高さや吹き抜けの計画とも深く関わっています。関連記事はこちら
そして、リビング階段の開放感や冬のリビングの暖かさは、図面だけではなかなかピンときません。実際の空間で体感してみるのが一番です。
これから新築住宅を考えている方は、是非参考にしてみてください。家族全員が「この家にしてよかった」と感じられる住まいづくりを目指しましょう。
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