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床下断熱材がいらないと言われる4つの理由やデメリットを解説!

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床下 断熱材 いらない
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この記事で解決するあなたの悩み
  • 床下の断熱材って本当に必要?
  • メリットやデメリットを知りたい
  • 費用やリフォームの方法も気になる

「床下断熱はいらない」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

実際に必要かどうか、判断に迷っている方も多いと思います。

オガタ

そこで今回は、オガタの建築・リフォームの専門知識をもとに、床下断熱の必要性や施工方法、断熱材の種類まで徹底的に解説していきます。

この記事を読んでわかること
  • 床下断熱がいらないと言われる理由
  • 床下断熱のメリット・デメリット
  • 費用相場や施工方法、補助金の情報

「無駄な工事は避けたい」「でも寒さや光熱費も気になる」

そんな方にこそ読んでいただきたい内容です。

床下断熱をすべきか悩んでいるあなたは、ぜひ最後までご覧ください。

床下 断熱材 いらない

床下の断熱材がいらないと言われる4つの理由

この記事のもくじ

床下 断熱材 いらない

床下断熱は快適な住環境づくりに役立つ一方で、「わざわざ施工しなくてもいいのでは?」という声も聞かれます。

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実際、以下のようなケースでは、床下断熱が不要とされることもあります

理由①:シロアリの被害に遭いやすい

特に「基礎断熱工法」では、断熱材の中をシロアリが通り抜けやすくなることが問題視されています。

断熱材内部に隠れて移動するため、被害に気付きにくく、発見が遅れることも。

たとえば以下のような条件では、シロアリ被害のリスクが高まります。

  • 基礎外周に断熱材を施工する「基礎外断熱」工法
  • 湿気がこもりやすい地域や立地
  • 防蟻処理されていない断熱材を使用している
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このようなリスクを考慮して、あえて床下断熱を見送る選択をすることもあるのです。

理由②:カビの問題がある

断熱材によって通気性が低下すると、床下の湿気が逃げにくくなり、カビの温床になることがあります。

特に完成から1〜2年の間は、コンクリートが水分を放出するため湿度が上がりやすい傾向があります。

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湿度の高い床下環境では、以下のような問題が起こりやすくなります。

  • 結露の発生
  • 断熱材の劣化
  • 木材の腐食やカビ臭の発生

適切な換気設備を設置すればリスクを抑えることはできますが、施工コストやメンテナンスの負担を理由に断熱材を避ける選択肢もあります。

理由③:温暖地域では冷気の影響が少ない

関東以西の温暖な地域では、冬でも床下からの冷気がそこまで深刻にならないことがあります。

このため、無理に床下断熱を導入しなくても快適に過ごせるケースも。

たとえば以下のような地域では、床下断熱よりも窓や壁の断熱性能を優先するケースが多いです。

  • 九州・四国・沖縄などの温暖地帯
  • 年間を通じて気温差が小さい地域
  • コンクリート造など、もともと気密性が高い住宅
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このような環境では、「費用をかけてまで床下断熱を行う必要はない」という判断も理解できます。

理由④:既存の断熱性能が十分な場合がある

床下 断熱材 いらない

近年の住宅は断熱性能が高いため、すでに壁・天井・窓で十分な断熱対策が施されていることも。

そのため、床下断熱を追加しても得られる効果が小さく、費用対効果が低くなる場合があります。

以下のような住宅では、床下断熱は優先度が低くなります。

  • ZEH(ゼッチ)などの高性能住宅
  • トリプルガラスや二重サッシを導入済み
  • 吹付断熱や高性能ウレタン材などが既に施工されている
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このような条件が揃っていれば、あえて床下に手を加える必要はないと判断されることもあるでしょう。

関連記事:断熱材比較何がいい?

床下の断熱材3つのデメリット

床下 断熱材 いらない

床下断熱は冷暖房の効率化や快適な室温の維持に大きく貢献しますが、導入には注意すべきポイントもあります。

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ここでは、代表的な3つのデメリットを紹介します。

デメリット①:初期費用が高い

床下断熱は施工の規模が大きく、床をはがす必要がある場合はさらに費用がかさみます。

とくに既存住宅へのリフォームは、構造確認や養生、廃材処分の費用も加わるため割高になる傾向があります。

【主な施工方法別の費用相場】

施工方法特徴費用相場(6畳あたり)
床をはがして断熱材を入れる床材の交換もできるが高額約30〜50万円
床下から断熱材を入れる床を壊さず施工できる約10〜30万円
床下から断熱材を吹き付ける隙間なく施工できるが高額約20〜50万円
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住宅の構造や施工の難易度によって金額は変動しますが、予算計画を立てたうえで複数社から見積もりを取るのが安心です。

デメリット②:定期的なメンテナンスが必要

断熱材は半永久的に効果を維持できるわけではありません。

湿気や経年劣化により、断熱性能が徐々に低下してしまうことがあります。

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特に床下は湿気が溜まりやすく、以下のような劣化リスクがあります。

  • 断熱材の落下やズレ
  • 湿気によるカビの発生
  • シロアリ被害による構造劣化

断熱材の種類によっては、防湿シートの併用や防蟻処理などの追加対策が必要になる場合もあります。

定期的な点検を行うことで、これらのトラブルを未然に防ぎやすくなります

デメリット③:施工ミスや劣化による性能低下の可能性

断熱材の効果を最大限に発揮させるには、適切な素材選びと丁寧な施工が欠かせません。

しかし実際には、以下のような施工不良や劣化が発生するケースもあります。

  • 隙間ができて断熱効果が落ちる
  • 吹き付け不足で冷気が漏れる
  • 湿気対策が甘くカビが発生する

【断熱材の劣化リスクと主な対策】

リスク内容主な対策
施工ミス隙間ができたり厚みが不十分になる経験豊富な施工業者を選ぶ
湿気による劣化カビ・腐敗・臭いの原因になる防湿シート、防水対策を徹底
経年劣化素材によっては10年程度で性能が落ちることも定期的な点検・補修を行う

施工の質が断熱効果に直結するため、施工実績の豊富な業者に依頼することが重要です。

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施工保証やアフターフォローの有無も事前に確認しておきましょう。

関連記事:床下エアコン失敗?しない為に

床下の断熱材3つのメリット

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床下断熱は、住まいの快適性とエネルギー効率の両方を向上させる有効な手段です。

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ここでは、断熱材を導入することで得られる主なメリットを3つに分けて解説します。

メリット①:暖房効率の向上と光熱費削減

床下から冷気が侵入すると、部屋の暖房効率が大きく下がります。

断熱材を設置することで、冷気を遮断し、室内の熱を逃しにくくなるため、少ないエネルギーで部屋を温められます。

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その結果、エアコンやストーブなどの稼働時間が短くなり、光熱費の削減に直結します。

例:断熱施工前後の暖房費の変化(目安)

状態月間光熱費(冬季目安)備考
断熱材なし約15,000円暖房器具の使用頻度が高い
床下断熱あり約10,000円効率的に暖まるため節電可能

※上記は一例であり、住宅の構造や使用状況によって異なります。

省エネ性を高める点では、断熱材は長期的に見てもコストパフォーマンスの高いリフォームといえるでしょう。

メリット②:室内温度が安定して快適性が上がる

断熱材を床下に入れることで、冬の冷気だけでなく、夏の熱気も遮断できるようになります。

これにより、1年を通じて室内の温度が安定し、冷暖房に頼りすぎず快適に過ごせるようになります

特に効果を実感しやすいのが以下のような状況です。

  • 冬:足元が冷たくない、朝の起床時でも室温が大きく下がらない
  • 夏:床が熱くなりにくく、蒸し暑さを感じにくい
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また、温度差による体への負担が軽減されるため、小さなお子様や高齢者のいるご家庭にも安心です。

関連記事:基礎断熱と床断熱?どう違うの?

メリット③:結露やカビの発生を防げる

断熱材があることで、床下と室内の温度差が緩和され、結露の発生が抑えられます。

これにより、カビの原因となる湿気が減り、健康的で清潔な住環境を保つことができます。

結露やカビの予防効果により、家の寿命を延ばすという点でも大きなメリットがあります。

結露・カビのリスク比較

状態結露発生の可能性カビのリスク住宅寿命への影響
断熱材なし高い高い劣化しやすい
断熱材あり低い低い長持ちしやすい
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ただし、基礎断熱の場合は換気対策を併用しないと湿気がこもる可能性もあるため、適切な施工とメンテナンスが重要です。

床下断熱が必要・不必要な場合の3つの判断基準

床下 断熱材 いらない

床下断熱が「本当に必要かどうか」は、すべての家に当てはまるわけではありません。

断熱の効果を最大限に活かすためには、自宅の状況をきちんと見極めることが大切です。

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ここでは、床下断熱が必要か不要かを判断するための3つのポイントをご紹介します。

基準①:寒冷地や暑熱地に住んでいるかどうか

床下 断熱材 いらない

気候条件は断熱の必要性を左右する重要な要素です。

  • 寒冷地(北海道・東北・北陸など)
     → 床下からの冷気侵入が大きく、断熱効果が高く現れる

  • 暑熱地(沖縄や南西諸島など)
     → 床下からの熱気を遮ることで、冷房効率がアップ
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一方で、比較的温暖な地域(関西・関東の一部など)では、床下断熱の優先順位は下がることもあります。

基準②:住宅の築年数と断熱構造の有無

床下 断熱材 いらない

古い住宅や断熱材が使用されていない家では、床下断熱が効果を発揮しやすい傾向があります。

判断の目安

築年数断熱性能の傾向床下断熱の必要性
築30年以上断熱材が入っていないor薄い高い
築10〜30年部分的に断熱あり条件により検討
築10年未満高気密・高断熱が標準不要なケースも
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特に昭和〜平成初期の木造住宅は、床下の隙間から冷気が侵入しやすいため、断熱の効果が出やすいとされています。

基準③:床下の湿気・通気環境や空間の広さ

床下の「通気性」と「空間の広さ」も、断熱の施工可否や効果に影響を与えます。

  • 通気性が悪く湿気がたまりやすい住宅
    → 結露やカビ対策として断熱+換気が有効

  • 床下空間が狭い
    →施工が難しく、断熱材の効果が限定的になることも

また、シロアリ対策や換気設備の有無も、断熱材選びや工法の判断材料になります。

チェックポイント(自己診断用)
  • 床下に人が入れるだけの空間があるか?
  • 水たまりやカビ臭などの湿気サインはあるか?
  • 床が冷たい、底冷えがひどいと感じるか?
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このような症状がある場合は、断熱の必要性が高いといえるでしょう。

床断熱リフォームの主な施工方法3つと費用

床下 断熱材 いらない

床断熱リフォームには主に3つの施工方法があります。

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住宅の構造や予算に応じて、最適な方法を選ぶことが重要です。

方法①:床下から断熱材を入れる

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床をはがさず、点検口などから床下に入り、断熱材を敷き込む方法です。

メリット
  • 床を壊さずに施工できる
  • 工期が短く、生活への影響が少ない
  • 比較的安価に対応できる
デメリット
  • 床下の空間が狭いと作業が困難
  • 隅々まで断熱材を敷き詰めるには熟練の技術が必要
費用相場

6畳あたり約10〜30万円

方法②:床下から断熱材を吹き付ける

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ウレタンフォームなどの断熱材をスプレー状にして床下に吹き付ける施工方法です。

メリット
  • 隙間なく密着させられ、気密性が高い
  • 複雑な構造の床下にも対応可能
デメリット
  • 専門業者でないと施工が難しい
  • 費用はやや高め
費用相場

6畳あたり約20〜50万円

方法③:床をはがして断熱材を入れる

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フローリングなどの床材を一度すべてはがし、根太の間に断熱材を入れてから床を再施工する方法です。

メリット
  • 最も断熱効果が高く、施工の確実性も高い
  • 古い床材のリフォームを同時に行える
デメリット
  • 工事期間が長く、費用も高め
  • 住みながらの施工は難しいケースが多い
費用相場

6畳あたり約30〜50万円

【床下断熱3つの施工方法を比較

施工方法費用相場主なメリット注意点
床下から断熱材を入れる10〜30万円費用が安い、生活への影響が少ない床下にスペースが必要
床下から断熱材を吹き付ける20〜50万円隙間なく断熱可能、高い気密性費用が高め、業者選定が重要
床をはがして断熱材を入れる30〜50万円断熱性が最も高い、床のリフォームも可能費用・工期がかかる、住みながらの施工が難しい

断熱性能を重視するのか、費用を抑えたいのか、または床材の張り替えも必要なのかによって、適切な施工方法は異なります。

まずは複数の業者に相談・見積もりを取りながら、最適な選択肢を検討しましょう。

床の断熱2つの方法

床の断熱工法には、「床下断熱工法」と「基礎断熱工法」の2種類があります。

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どちらの工法を採用するかで、断熱効果や施工内容、費用、メンテナンスのしやすさが変わってきます。

方法①:床下断熱工法

床の構造体(主に根太や大引など)の上に断熱材を敷き詰める工法です。

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現在の日本の住宅では主流の断熱方法とされています。

特徴
  • 1階床の裏側に断熱材を施工
  • 床下は屋外空間として扱われるため、通気性が良い
メリット
  • 施工技術が確立されていて業者が多い
  • 床下の湿気がたまりにくく、カビや腐食のリスクが少ない
  • 費用が比較的安く済む
デメリット
  • 施工ミスによる断熱材の落下が発生しやすい
  • 隙間なく敷き詰めないと断熱効果が十分に得られない
  • 床下の作業がしづらいと工期が延びることもある
こんな住宅におすすめ
  • 湿気がこもりにくい土地
  • 床下スペースが比較的狭い住宅
  • 床下を通気性のある空間として維持したい方

方法②:基礎断熱工法

床下全体を屋内空間として扱い、住宅の基礎部分に断熱材を施す方法です。

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気密性が高く、近年では高性能住宅や全館空調を前提とした住宅でよく使われています。

特徴
  • コンクリート基礎の立ち上がりや床面に断熱材を施工
  • 床下は「室内空間」となるため、24時間換気が必要
メリット
  • 断熱性・気密性が高く、冬でも床下の冷えが少ない
  • 床下エアコンや全館空調と相性が良い
  • 水道管の凍結を防ぎやすい
デメリット
  • 結露やシロアリ被害のリスクがある
  • 換気設備や湿気対策が必須
  • 専門的な知識と高い施工技術が必要
こんな住宅におすすめ
  • 高気密・高断熱住宅を目指している方
  • 寒冷地にお住まいの方
  • 床下エアコンを導入したい方

【2つの断熱工法の違い】

項目床下断熱工法基礎断熱工法
気密性低い高い
通気性良好換気設備が必要
カビ・湿気対策しやすい対策が必要
シロアリリスク低めやや高い(断熱材の種類に注意)
施工費用比較的安いやや高い
対応住宅一般住宅向け高性能住宅向け

それぞれにメリット・デメリットがあるため、地域の気候や住まい方、将来のライフスタイルを踏まえて選ぶことが大切です。

床下断熱材以外の室内温度2つの対策

床下 断熱材 いらない

床下に断熱材を入れる以外にも、室内の温度を快適に保つための効果的な対策があります。

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建物全体の断熱性を高めることで、冷暖房の効率が上がり、光熱費の節約にもつながります。

対策①:窓や壁・天井の断熱

室内の熱の出入りがもっとも多い場所は「窓」です。

特に冬場は、窓から熱が逃げる割合が非常に高く、夏場は逆に熱が侵入しやすくなります。

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窓・壁・天井の断熱性能を高めることで、室温の安定に大きな効果を発揮します。

具体的な対策例
  • 窓に「二重窓」や「内窓(インナーサッシ)」を設置する
  • 断熱フィルムや遮熱カーテンを使う
  • 壁・天井に断熱材を追加またはリフォーム時に交換する
  • 天井裏に吹き込み断熱材を施工する
効果
  • 外気の影響を受けにくくなる
  • 冷暖房の効率が向上し、光熱費が下がる
  • 室温の急激な変化を防ぎ、体への負担も軽減される

対策②:床暖房・断熱マットを入れる

床下断熱の代替手段として、直接床面を温めたり、冷気を遮断する対策も効果的です。

手軽に取り入れられるものから、工事を伴う本格的な方法まで、目的や予算に応じて選べます。

具体的な対策例
  • 電気式または温水式の床暖房を設置
  • 断熱マットや厚手のカーペットを敷く
  • ホットカーペットなどの暖房器具を活用する

それぞれの特徴比較表

対策メリットデメリット
床暖房暖かさが持続する 全体的に室温が上がる初期費用が高い 設置に工事が必要
断熱マット手軽で安価 工事不要効果は限定的 デザインが限られる
ホットカーペット即効性がある 範囲を絞って使える電気代がかかる 長時間使用は不向き
ポイント
  • 節約重視なら断熱マットやカーペットの活用
  • 快適性を優先するなら床暖房が有効
  • 対策を組み合わせることでさらに効果アップ
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これらの対策を床下断熱と併用することで、住宅全体の断熱性が大きく向上します。

床下断熱材の2つの種類と特徴

床下 断熱材 いらない

床下に使われる断熱材には大きく分けて「繊維系」と「発泡樹脂系」の2種類があります。

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どちらも断熱性を確保するために使用されますが、素材の性質や適している環境に違いがあるため、自宅の条件に合ったものを選ぶことが大切です。

種類①:繊維系断熱材

繊維系断熱材は、ガラスや鉱石、天然素材などを繊維状にしたものです。

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空気を多く含む構造により、熱が伝わりにくくなります。

代表的な繊維系断熱材
  • グラスウール
  • ロックウール
  • セルローズファイバー
  • ウールブレス(羊毛)
主な特徴
  • 吸音性に優れ、防音効果が高い
  • 比較的安価で入手しやすい(特にグラスウール)
  • 湿気に弱く、吸湿対策が必要
  • 加工しやすく施工性が高い

繊維系断熱材の比較表

種類特徴向いている環境
グラスウール安価・耐火性あり・湿気に弱いコストを抑えたい、乾燥した床下
ロックウール耐火性・防音性に優れる騒音対策を重視する住宅
セルローズファイバー高い防音性・調湿性湿気の多い地域や快適性重視の家
ウールブレス調湿性・消臭効果あり自然素材を重視したい住宅

種類②:発泡樹脂系断熱材

発泡樹脂系断熱材は、プラスチックを発泡させてつくられた素材です。

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水や湿気に強く、断熱性が高いものが多いため、床下環境に適しています。

代表的な発泡樹脂系断熱材
  • ポリスチレンフォーム(EPS・XPS)
  • 硬質ウレタンフォーム
  • フェノールフォーム
主な特徴
  • 水や湿気に強く、結露対策に有効
  • 経年劣化しにくく、長期間の使用に適する
  • 耐火性や強度は種類によって異なる
  • 一部は施工費用が高め

発泡樹脂系断熱材の比較表

種類特徴向いている環境
EPS(ビーズ法)湿気に強く、加工しやすい安価に施工したい場合
XPS(押出法)高い断熱性・水に強い結露や湿気が多い床下
ウレタンフォーム吹き付け施工・気密性が高い複雑な構造の床下
フェノールフォーム最高クラスの断熱性能断熱性を最重視する住宅
ポイント
  • 湿気が多い床下には発泡樹脂系が向いている
  • 防音性や自然素材を重視するなら繊維系が選ばれる
  • 費用・耐久性・性能を総合的に比較して選ぶことが大切

関連記事:真空断熱材のデメリットは?断熱性能が高いほど住宅に本当に最適?

「床下の断熱材はいらない」に関するよくある質問3選

床下 断熱材 いらない

「床下の断熱材はいらない」に関するよくある質問を3つまとめ、わかりやすく解説しました。

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あなたの疑問点を解消できますよ。

質問①:DIYで床下の断熱材を後入れできる?

可能ですが、注意点が多いため慎重な判断が必要です。

DIYで後入れ断熱を行う場合、床下の狭さや配線・配管の干渉、断熱材の落下防止対策など、専門的な知識と技術が求められます

特に以下の点に注意が必要です。

  • 床下に入れる十分なスペースがあるか
  • 湿気対策や防虫対策が取れるか
  • 断熱材の固定方法を間違えないか
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施工ミスがあると、断熱効果が出ないどころか、カビやシロアリ被害の原因にもなりかねません。

確実な効果を求める場合は、専門業者への依頼がおすすめです。

質問②:床下の断熱材を後から入れても効果はある?

床下 断熱材 いらない

はい。

正しく施工すれば、後入れでもしっかりと断熱効果が得られます

特に以下のような効果が期待できます。

  • 冬の底冷えの軽減
  • 室温の安定
  • 光熱費の削減
  • 結露やカビの予防
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ただし、効果を高めるには、床下の湿気対策や断熱材の適切な選定・施工が欠かせません

事前の現地調査と複数の業者への見積もり依頼を行い、最適な施工方法を選びましょう。

質問③:床下断熱リフォームの補助金はある?

はい。

国や自治体による補助金制度を利用できる場合があります。

代表的な制度には以下があります。

  • 子育てエコホーム支援事業
    ・対象:省エネ性能を向上させるリフォーム
    ・補助額:3.6〜9.6万円(条件による)

  • 断熱リフォーム支援事業(北海道環境財団など)
    補助額:対象経費の1/3以内(上限120万円)

また、地域によっては独自の補助金・助成金制度を設けている自治体もあります

以下の方法で確認するとよいでしょう。

  • お住まいの自治体のホームページをチェック
  • リフォーム会社に制度の有無を相談
  • 「住宅リフォーム補助金 地域名」で検索
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補助金を活用すれば、リフォーム費用の負担を大きく軽減できます。

関連記事:断熱義務化って? 住宅購入前に知っておくべき改正後の省エネ基準!

まとめ:床下断熱の必要性と対策を正しく見極めよう

床下 断熱材 いらない
記事のまとめ
  • 寒冷地や築古住宅に効果的な床下断熱の導入
  • シロアリやカビへの対策が必要な断熱材の選定
  • 費用・施工法・補助金を踏まえたリフォームの検討

床下の断熱材は、「いらない」と言われることもありますが、それは住宅の立地や構造、既存の断熱性能によって左右されるものです。

実際には、寒冷地や築年数が経過した住宅、高床式の住まいなどでは床下断熱が有効に働き、快適な住環境づくりに大きく貢献します。

一方で、温暖な地域や断熱性能の高い住宅では、床下断熱が不要なケースもあります。

そのため、断熱リフォームを検討する際には以下のポイントを総合的に判断しましょう。

  • 居住地域の気候特性
  • 住宅の構造や築年数
  • 床下の湿気・通気状況
  • 現在の冷暖房効率と光熱費

さらに、床下断熱には複数の施工方法や断熱材の種類があり、それぞれに費用や性能が異なります。

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最適な断熱対策を選ぶためには、専門業者による現地調査やアドバイスを受けるのが安心です。

必要に応じて、補助金制度も活用しながら、快適で省エネな暮らしを実現していきましょう。

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