スタディカウンターは必要ですか?【使いやすい奥行き・高さや設備の話】

家を新築するにあたって「スタディカウンター付けようか?どうしようか?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
特に今はテレワークでお仕事をされる方も多く、またお子様の学校のみならず習い事でもオンラインレッスンを導入されていることもあります。いつまでこの状態が続くのかわからないということも悩ましさを増長しているのやも知れませんが、今回はそんなスタディカウンターについて書いてみたいと思います。
個人的には『リビングテーブルやダイニングテーブルはいつでもスッキリした状態にしておきたい』と思っています。なので別途スタディカウンターがあると良いなと思っていますし、スタディスペースを設けても後悔に繋がることは少ないのではないかと考えています。
また、お子様がいらっしゃってお子様がまだ小さい、というご家庭ならますますスタディスペースは利便性も高く親子のコミュニケーションも図りやすいのでおススメできます。
とはいえ!!
『スタディカウンターを作っても邪魔になるのでは?』
『作るとしたらどのくらいのスペースが必要なのか?』
ということも知らずに設置を検討するのも難しいですよね。。。
ということで、当記事ではスタディスペースを使い勝手の良いスペースとするために必要な奥行き・高さはどのくらいなのか、オシャレで快適な空間に組み込むためのヒントをお伝えしてまいりたいと思いますので、お目通し頂ければ幸いです!
◆今回はこんな方の為に書いています。
⇒スタディカウンターを検討している方へ。
⇒スタディカウンターを初めて聞いた方へ。
◆今回の記事を読むとこんな事がわかります。
⇒スタディカウンターの長所と短所がわかります。
⇒あると便利だとわかります。
スタディカウンターは必要?必要じゃない?
この記事のもくじ
実は、スタディカウンターは勉強出来るだけのスペースだけではないんです。
どのような使い方をされているかをチェックしてみたところ、このようなものが見つかりました。
- 自室に行きたがらない子どもの勉強スペースとして
- 趣味のクラフトスペースとして
- 子どものお絵描きスペースとして
- アロマを炊いてリラックスしたい時に
- 裁縫や調べもの等の家族の共有作業スペースとして
- 子どものオンライン授業・オンラインレッスンのスペースとして
- 盆栽置き場として
スタディスペース=子どもの勉強スペース、と考える方もいらっしゃるかも知れませんが、ご家庭ご家庭で様々な使い道ができるのもこのスペースならでは。スタディスペースがあることで、家族間のコミュニケーションも活発になったと感じている方もいらっしゃるようです。
また気になる情報として…『東大生の8割はリビングで勉強していた』というお話し。真偽のほどは不明ですが、、、騒々しいのは考え物でも、実は静かなところよりも『生活音がありリラックスできる環境で勉強をするほうが効果的』なのだそうです。
お子様が居なくても便利に使えるスタディカウンターですが、お子様がいらっしゃるご家庭であればより一層あってよかったと感じるスペースではないでしょうか。
何度か耳にした話では『子どもが宿題をやっているとき、わからないところがあってもすぐに見てあげられる』という事でお子様も積極的にスタディカウンターで勉強するようになったという話は体験談として弊社OB様からも聞いた事があります。
使い勝手のよいスタディカウンターの奥行きはどのくらい?
パソコンやプリンターなどの周辺機器もスタディカウンターに設置したい、と考えるなら45~50㎝の奥行きを設ければ使い勝手も良いです。
教科書やドリル・プリントを広げることも多いお子様の勉強スペースや、裁縫をしたり、資料を広げて検討するといったことを頻繁にする場合には、更に広げて60㎝ほどあるとかなり手元に余裕を持って作業できるのでスペースに余裕がある場合は検討されてみてはいかがでしょうか。
【余談】
板材の歩留まり(有効に使える寸法)を考えると450㎜がいいかもしれません。欲しいカウンターの奥行きが450mmだとした場合。
板材が幅910㎜としてその半分以下(450㎜)の寸法であれば一枚の板で2枚取れます。しかし500㎜の奥行きが欲しいとなると残りの410㎜は使えない事になってしまうという事です。他に使えばいいですけどね(笑)
スタディカウンターの高さはどのくらいが使いやすい?
椅子に座って利用するスタディカウンターですから、一般的なテーブルなどと一緒で高さは『70cm』程度あると使いやすいと感じる方が多いはずです。
もしも「キッチンカウンターの横に併設したい」や「リビング壁面の造作収納と繋がるような形で設置したい」ということであれば、高さを併せて検討することで空間内でちぐはぐなイメージにならずにまとまります。
スタディカウンターにマッチする照明でより快適に
「オシャレなリビングにしたい!」と考えていると・・・スタディカウンターにどのような照明を設置するかも悩まれるケースも多いでしょう。リビングの照明も最近では蛍光灯ではなく、間接照明で少し落とした落ち着く色味の照明をとされるご家庭も増えていますよね。
そこに「勉強するから!」とスタディスペースだけ統一感のない照明を設置することには抵抗を感じる方が多いのもうなずけます。とはいえお子様の勉強スペースとして、また裁縫など細かな作業を行う場合には手元をしっかり明るくできる方が良いでしょう。
作業する人が使いやすい場所に動かせる、卓上照明を置くということももちろん一案で使い勝手もよいですが、そうすると照明を置くスペースをとるので作業に使えるスペースも削られます。広くスタディカウンターをとるのであればそれでも問題ないかも知れませんが、できればスッキリさせておきたい・・・というならこのような方法はいかがでしょうか?
『スタディカウンターの上に飾り棚を設置し、棚板の裏に照明を設置して間接照明のように手元を照らす』ということもできます。この方法であれば、必然的に収納スペースも増やすことにも繋がりますよ。
スタディカウンターこそ収納はしっかりとることをおススメする理由
部屋をスッキリさせるために、スタディカウンターはカウンターだけあれば良いのではと考える方もいらっしゃるのでは?
ですが・・・ちょっと考えてみて頂きたいのです。収納しきれないとなると、上に置きっぱなしになることが増えて部屋全体の印象がごちゃごちゃしてしまうことに直結します。せっかく作ったスタディカウンターなのに、ごちゃごちゃものが置いてあるので使い勝手も悪いし…と使いたくなくなる、という悪循環のスタートです。
「いつでも気持ちよく使える」からこそ存在意義のあるスタディカウンターにこそ、使いやすい気軽に収納できる収納スペースを設けておくことがお勧めなのです。
造作家具なら素材も統一してできるので良いですがコストがかさむ…ということもありますから、かならずしも造作である必要はないのです。照明のところでお伝えしたように棚板と照明を兼ねるため、棚板だけを何段か付けておくのも良いでしょう。
もしくはカウンター下に可動式のデスクキャビネットを設置するのも手軽でおすすめです。
リビング以外にスタディカウンターを設置するご家庭もあります
リビングの一角にスタディカウンターがあるよりも、少し気分を変えて使えるスペースが良いということでステップフロアの部分にスタディカウンターを作るご家庭もあります。
リビングへは吹き抜けとすることで声かけも難なく、また少し距離をとることでお子様が大きくなりつつある時でも、集中して勉強したいときでも使いやすくなるメリットもありますが、当然ながらこのケースではリビングには生活感を出したくないがコミュニケーションはとりたいという願いも叶えてくれるメリットがありますね。
またリビング階段の下のデッドスペースに、スタディカウンターを設置して半分個室の気分で使えるスペースを設けるケースもあります。
不意のテレワークでも使える、また集中したいときにも使えるスペースとして使うこともできますよね。
スタディカウンターこそ電源もしっかりと
忘れがちですが後付けとなると少々厄介なのが電源です。
新築時に「どこに電源をとれるように設置するか」も相談しながら決めていくことになりますので、スタディカウンターを設置するのであればぜひ、少し余裕を持って電源をとっておくことをおすすめします。
例えばパソコン、プリンターはもちろん、スマートフォンの充電用などで足りなくなってしまうと使い勝手も悪くなりますから忘れないでくださいね。
スタディカウンターは後付けもできる?
スタディカウンターは絶対に新築時に作り付けにするべき、というものではありません。
後付けとも少し違いますが、リビングにスタディスペースを望む方も多くなってきた背景もあってか、置き型(折りたたみ)のものや、後から壁に取り付けるタイプのものも販売されています。
とはいえ、できれば長く安心して使えるスタディカウンターを付けるためには、壁には下地材が必要だったりもします。後から下地もいれて…となると少々大掛かりでその周辺のクロスの張替えなども必要になってくる場合もありますから、後付けよりは新築時に造作しておく方がスムーズです。
もしくは今は必要ないけど付けるかも知れない・・・という事なら、事前に「この壁にスタディカウンターを付けるかもしれないので下地を入れておいて欲しい」と工務店やハウスメーカーに頼んでおくこともできます。
まとめ
スタディカウンターは必須ではありませんが、あると便利なスペースとして個人的にはおススメな設備の一つ。
住まい方は皆さんそれぞれ、様々な使い方ができて、家族の共有スペースとして活用することができます。
限られたスペースを更に削ってまで設置すべきだろうか・・・・という場合もあるかもしれません。
無理をしてまで設置すべきものではありませんが、必要なのであれば、折りたたみのスタディカウンターを設置したりすることもできます。
様々なことに柔軟性を求められる今、固定観念にはとらわれずに自由な発想でおうち時間を充実していただければ幸いです。