延べ床面積30坪の広さと間取り事例から暮らしやすい家を建てよう!
これから家づくりを検討している方であれば、「延べ床面積30坪の家ってどれくらいの広さ?」「土地の広さは何坪あればいい?」とイメージがつきにくい方も多いと思います。
家づくりは生活スタイルや家族構成を踏まえたうえで土地の広さを決めることが重要です。ただ土地が広い、部屋数が多い家は住みにくく感じたり、建築費用が高額になってしまいます。
今回は延べ床面積30坪を例に暮らしやすい家づくりのポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしてみくださいね!
◆こんな方におすすめの記事
⇒家を建てる時に必要な土地の広さがわからない
⇒我が家の家族構成に適した坪数は?
◆この記事を読むと分かること
⇒ご家庭に適した土地の広さがわかる
⇒暮らしやすい家づくりのポイントがわかる
延べ面積30坪の広さは約畳60枚分
この記事のもくじ
延べ床面積が30坪のイメージがつきにくい方に簡単にご説明すると、1坪は約3.3㎡で畳2枚分の広さです。1坪は約2畳なので30坪は約60畳分ということになります。
少しコンパクトではありますが、家族が3~4人で住むにはゆとりがある広さで、表のように2階に寝室や子ども部屋も設けることが可能です。
延べ面積30坪の家に必要な土地の広さは?
1フロアに使用できる土地の広さは建築基準法の建ぺい率と容積率で決まっており、2階建ての家であれば1フロア30畳分、3階建てであれば1フロア20畳ほどです。
坪数は以下の表の通りで、住んでいる都道府県・地域によって異なります。一般的な住宅地は「建ぺい率40%・容積率60%」もしくは「建ぺい率60%、容積率が200%」となっています。
家づくりの前に建ぺい率と容積率を押さえておこう!
建ぺい率とは「土地に対してどのくらいの広さの家を建てることができるか」を表します。計算式は「建築面積(建物を真上から見たときの面積)㎡ ÷ 土地全体の面積㎡ × 100 = 建ぺい率(%) 」です。
一方、容積率は「土地に建てるができる延べ床面積はどれくらいか」を意味します。計算式は「延べ床面積㎡ ÷ 土地全体の面積㎡ × 100 = 容積率(%) 」です。
所有した土地の広さの全てに家を建てることはできないことを押さえておきましょう。
延べ床面積30坪に適した家族構成と間取りのポイント
こちらが約30坪の間取りで、㎡に変換すると約100㎡です。ご夫婦で1部屋とお子様2人にそれぞれ部屋を設けた3LDKの間取りです。
例えば25坪のお家と比較すると少しゆとりがあるため、それぞれの個室も6畳確保でき「洗面脱衣室にタオルなどを収納したい」といった通常よりも少し広くしたいといった要望にも対応できます。
6畳の個室はベットと勉強机が問題なく配置できる広さです。高校生・大学生と大きくなってから自分なりに部屋をレイアウトすることができる十分な広さと言えます。
これまでは洗面脱衣室の広さは2畳が一般的でしたで、最近では洗面台から浴室までのアプローチを「2.5〜3畳」とゆとりを持った広さにするご家庭が多いです。大雨やゲリラ豪雨といった天候の影響で室内干しのニーズが高まっていると言えます。
暮らしやすい間取りの事例を家族構成別にご紹介!
延べ面積30坪だけではなく、他の広さも知っておくことでご家庭にあった間取りを考えることができるので参考にしてみてくださいね。
延べ床面積25坪間取りは工夫次第で家族4人OK!
図は約25坪の間取りで、㎡に変換すると約84㎡です。ご夫婦で1部屋とお子様2人にそれぞれ部屋を設けた3LDKの間取りです。
全体が25坪のお家としては玄関・リビング・ダイニングにゆとりがあり、それぞれの個室が必要最低限の面積が確保されています。
収納は多くいらないけど部屋を少し広くしたい場合や2階の真ん中のスペースを減らしてどこかの部屋を広くすることが可能です。限られた広さではありますが、工夫次第では理想の空間作りができます。
4.5畳の個室はベットとローテーブルを配置するぐらいの広さです。勉強机も配置できますが、クローゼットやベットの大きさ、扉の開き方、窓の位置などを気にしてレイアウトする必要があります。
どの建築会社さんでも必ず上記のような間取り図を提案されますが、その際は生活スタイルをイメージしながら間取り図を見るようにしましょう。例えば、ダイニングでイメージすると次のようなことが思い浮かびます。
- イスに座った時に十分な幅かな
- 座っている人の後ろを通れる?
- キッチンとテーブルの間も通れる?
- トイレの扉が開いた時は家族に当たらないかどうか
間取り図には書かれていないけど生活をする上で必要な広さは結構あります。コンパクトな間取りを考える際には必要以上に注意が必要です。
延べ床面積40坪間取りは家族が5人以上におすすめ
続いてこちらが約40坪の間取りで、㎡に変換すると約133㎡です。
ご夫婦にお子様3名以上の家族構成の方や、ご夫婦のご両親と一緒に住まわれる2世帯住宅を希望される方といった5LDK以上の部屋数が確保できる坪数です。
合わせて来客用の客間としての和室を設けられるケースが多いです。2階の寝室へ行く際に階段を上がるのが面倒になる日には、和室でゴロンっと横になることもできます。
家族の構成人数が多いほど収納量も多く必要になります。ファミリークローゼットの様な家族全員が共有して使う大きな収納を確保するのも1つの手段ですが、細かな収納スペースを家の随所にちりばめる手段もおすすめです。
大切なポイントは収納計画をしっかりとすることです。間取り図を提示された際に、「ここの収納には掃除機をしまって」など具体的なイメージをしましょう。
延べ床面積50坪間取りは二世帯住宅をご検討の方に
最後に約50坪の間取りで㎡に変換すると約166㎡です。2世帯住宅やインナガレージ併設住宅、3階建住宅(2世帯)が建てられる坪数です。1階にはご両親の寝室と広めのLDKを設けて、2世帯全員が集まれる空間にするといいでしょう。
このように各坪数の間取りを参考にすると、おおよその坪数でどのような家づくりができるかイメージがしやすくなったと思います。
ハウスメーカーが提案される間取り図を見る際には、ぜひ思い描いている家のイメージや生活スタイルにあっているかなども考えることが大切です。
間取りを失敗しない5つのポイント
それぞれの坪数の広さや敵した家族構成を押さえたところで、間取りについて考えておきましょう。坪数が同じでも間取りが違うと、実際にお家を建てる時の施工面積が違うだけではなく暮らしやすさも変わってくるので、しっかりと生活動線を考えたうえで検討していくことが大切です。
下記の3つの図は同じ20坪の広さですが、間取りが異なるだけで実際にお家を建てる時の施工面積が違うことを表しています。
緑に塗られている面を仮に外壁とします。同じ坪数でも1番上のシンプルな直方体の間取りで外壁を施工した時に比べて、1番下のコの字の間取りで外壁を施工した時の面積の方が大きくなっていることがわかります。
間取りの形が複雑になる程、施工面積が大きくなり価格もその分上がってくるので押さえておきましょう。
間取りの5つのポイント
・家族構成や生活スタイルから必要な部屋の数を考える
・簡単に間取り図を書き必要な坪数を知る
・提案された間取り図を見る際には生活をイメージする
・収納スペースは足りているか
・坪数が抑えられていても施工面積が大きく価格が高くないか
延べ面積30坪に必要な土地や間取りを押さえて暮らしやすい家を建てよう!
今回は延べ面積30坪の広さや土地の大きさに合わせて適した家族構成についてご紹介してきました。間取り図を見ながら新しい家のことを考えるとワクワクしますよね。
しかし、延べ面積が同じでも間取り次第で部屋が広く感じたり狭く感じたりします。ほかにも費用も大きく変わってくるので、予算に適切かどうかも踏まえて検討していくことが大切です。
間取りの事例を参考にしたり、ポイントを押さえたりすると快適な暮らしにもつながるので、しっかりと計画的に間取りを考えていきましょう!