畳のへり踏んだら怒られる?

畳のへりを踏んで怒られた事ある人いませんか~?
きっといると思います。
何故畳のヘリを踏んではいけないのか?その時は不思議でしたが、後々その意味を知ると諸説あるにしてもとても興味深かった事と覚えております。
ざっとこんな感じだったかと思います。
家紋や紋様の侮辱に当たる?
その昔、畳のヘリには家紋や様々な紋様が施されている場合がありました。畳のヘリを踏む事は、その家や家紋を侮辱する行為と見なされ、無礼とされてきました。だから畳のヘリを踏むなと。
序列や上下関係の無視
畳のヘリは、上座と下座を区別する境目として意識されることがあり、踏むことは序列や上下関係を無視する行為と見なされることがあるらしいです。
日本には昔から目上の人が上座に座り、目下の者が下座に座るという決まりがあります。和室では奥側が上座で出入口に近い側が下座というルールがあり、畳のヘリが両者の境界線として認識されています。
境界線であるヘリを踏んでしまうと、上座にいる目上の人に対する礼を欠き、格式に反していると見なされるため、礼儀として踏んではいけないとされていたらしいです。
伝統や文化への敬意の欠如
畳のヘリは、日本の伝統的な文化の一部で、踏むことはその文化や伝統を軽視する行為と捉えられることがあるようです。
実用的な理由
畳の保護の観点。畳のヘリは、畳本体よりも弱い素材でできていることが多く、踏むことで傷みやすくなります。角なので摩耗にも弱く削れやすい場所でもある為長持ちさせるための注意事項でもあるのですね。
攻撃から身を守るため
番外編?いや、これが事の始まりかも。
武士の時代は畳の間から槍や刀を差し込まれ、床下から攻撃されることがあったらしいです。本当だったらかなりの恐怖です。
そのため、敵の攻撃から身を守るためには、畳のヘリを踏まない方が安全だったというのです。また、刃物で刺されないようにするためだけでなく、ヘリを踏むことで漏れる光や音から自分の位置を相手に知られないようにする目的もありました。
畳のヘリを踏むな!には いろんな理由があったんですね。