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階間エアコンやってみた。

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こんにちは。今日は階間エアコンについてです。床下エアコンの事は以前ブログ(本記事内にリンクあり)にも書きましたが、今回はその応用?で、階間エアコンをやってみましたので色んな気づきを記事にしてみたいと思います。

 

階間エアコンって何?何?

 

まずは、階間エアコンって何?。。。と言うところから。殆どの方は ??? がいっぱいだと思います。読み方から行くと 【カイカン】 と読みます。これは2017年に新住協総会で鎌田先生が壁掛けエアコンによる全館空調の提案がありました。それは1階と2階の間(通常は一階の屋根裏・二階の床下)にエアコン及びエアコンの風を入れ暖房冷房を行うと言うものですから階間エアコンと言います! 階の間と言う事ですね。

冷房の冷気はそのまま一階に下がっていき、二階へはブースターファンで強制的に吹き上げます。

暖房はその逆で一階には強制的に吹き下げて、二階にはそのまま上がっていくという原理です。

 

ハイ、次行きます♪

階間エアコンの基本的な考え方は?

 

床下エアコンの応用?

床下エアコンは床下空間にエアコンの暖気を送風し、一階のフロア(基礎内部空間)を温めながら、一階床に設置したスリットから暖気を上昇させて(勝手に上昇します)家全体を暖かくする為の暖房設備の一種。

一応念のため先回のブログを貼っておきます。

床下エアコン 失敗? しない為に

階間エアコン

建物の一階と二階の間にある層?ここ↓

(赤い部分) 一階天井の上と二階の床の下の空間の事。

この赤い部分に、エアコンの冷気を吹き入れて一階の天井や壁などから冷気を落とし、二階への冷気の供給は、デルタ電子のブースターファンにて吸い上げるという原理です。

これがブースターファンです。↓

 

日本で初の階間エアコンに成功した

(新潟のオーガニックスタジオ相模社長の影響をかなり受けました)

 

ブースターファンで階間エアコンの冷気を吸い上げるとこんな感じです。

動画撮ってみました。

 

 YOU TUBEに 飛ぶよ~

 

真ん中で ビロビロなっているのは

ティッシュを薄く剥がしてそれを細かく切ったやつ。

風が出ているのが分かりやすい(笑)

 

ちなみに 動画のブースターファンは【強】運転の為、気流感が凄いです。実生活では風量調整をしてください。

夏場は 扇風機の様で涼しく感じると思いますが、冬の場合は【寒い】と感じる方もいると思うくらいの風量です。冬は階間エアコンを暖房で使ってもらっても全然OKです。むしろ床下エアコンと階間エアコンの2台同時稼働だと奇跡の全部屋同温度となります!(これには正直驚いた!)

 

階間エアコンを暖房で使ってみた。

 

実は階間エアコンのスイッチを入れたのは昨日、床下エアコンと同じで温まるまで時間がかかるかな?

と思っていましたが、充分に床が暖められていて、北西の部屋の室温も暖かい。

階間エアコンはもちろん暖房にも使えます。但し、使い方は、かなりライトな感じで良いのではないかと感じます。設定温度20℃程度オート運転くらいかな?(根拠なしのほぼ適当の数字ですのでご注意下さい)

 

階間エアコンのリスク

ザっとかきます

・階間部分の結露の可能性

(中気密中断熱だと危なくないか?)

・エアコンのメーカー保証が無くなる

(これについては自己責任となりますm(__)m

・梁方向に注意

・気流止めは確実に!

・熱橋対策は確実に

 

ある程度図面が進んでから、あ!階間エアコンつけよ!と言う方はお気を付けください。そのノリで実施すると100%失敗します!階間エアコンの成功の秘訣は、階間エアコンを最初から採用する予定で図面の計画を進める事と、高気密高断熱住宅を建てる事が大前提です。

 

階間エアコンのリスク対策

・階間部分の結露の可能性

冷房として使う時期などは 梁などの木部が冷気によって冷やされ結露する恐れがありますので梁などには断熱対策が必要となります。

・エアコンのメーカー保証が無くなる

壁掛けエアコンとしての設置位置ではないのでメーカー保証がきかなくなります。。。

・梁方向に注意

せっかく設置した階間エアコンも隅々まで冷気や暖気が届かなければ意味がありません。冷気や暖気を隅々まで届けるのを邪魔してしまうのは、梁などの構造材です。 まっすぐに風を流したいのに直行方向に張りがあればそこで風が溜まりやすいのです。また、そこ結露の可能性が出てきますので要注意です。

・気流止めは確実に!

これは階間エアコンだから特にというわけではなく、高気密高断熱住宅には当たり前の事です。

・熱橋対策は確実に

ここは良いだろ~というような場所もやっておきましょう!

 

階間エアコンのメリット

二階吹き抜け部や小屋裏部にエアコンを設置して、冷房を賄おうとした場合、吹抜けが無いと冷気が落ちるところが階段などのごく僅かな経路しかなく、冷気が落ちるまではなかなか思うようにはいきません。そこで吹抜けが必要になったりと間取りに制限が出てくることも有ったりしますが、階間エアコンは間取りに制限がなく、全館冷房が出来るという事が最大のメリットだと思います。

代表的なメリットは

①初期導入費用がお値打ち。

全館空調と言われる設備が≒100万~300万程するのに対してブースターファン別で≒20万円程度

②部屋がすっきりする

階間エアコン1台をどこに設置するかですが、ほとんどの場合2階の廊下やwic等になると思います。たったそれだけ(2階の共用部)に設置するだけですので もちろん一階のリビングの壁にはエアコンは不要となります。と言う事は、部屋のインテリア性も向上します。

③メンテナンス費が安い

全館空調システムに比べると。。。いや、比べるまでもなく 階間エアコンが壊れたら、家電量販店さんで エアコンを買い替えるだけです。 また、その場合も特別な工事は不要です。

 

階間エアコンのデメリット

やっぱり機械で強制的に冷気暖気を動かすわけですからファンの【音】が気になるという方も見えます。

その場合はファンの 風量や設置個所・台数で工夫が必要になるかなと言うところです。

しかし、階間エアコン設置の場合は構造の段階から梁の方向や大きさなどの事を考えてする為、回避できるので、強いて言うなら、【やっぱり階間エアコンやりたい!】と途中からご希望されると多少のデメリット(風音や設置個所等)が出てしまうかもしれないというところでしょうか。

本日の床下エアコン

ここが

 

こんな感じの温度

 

冬の壁がこの温度だから室内は言うまでもなく暖かい。

というか暑いくらいで、当然22度設定のエアコンはサーモオフ状態。

 

ちょっと試しに二階のカイカンエアコンを冷房運転してみて

明日の朝、一階と二階の温度差がどれだけあるのか?

 

でも今の時期寒いからな~どうなんだろう。。。

 

階間エアコンの今後については

こちらのブログにこれからどんどん追記していきます。

 

5月某日 暑い日が続きましたので、お施主様に使用感を聞いてみました!その感想はこちら。

・通常壁掛けエアコンより多少効きは遅いかな?(想定内)

・そんなに聞き始めは遅くない

・ブースターファンの風量の使い分けが必要?

・1階にいる時はブースターファンの風量を微弱・弱でいいかな?

・寝る前には中・強運転で2階に冷気を吸い上げてやるとイイのかな?

・夏本番は常に廻しっぱなしで家全体が何℃でいけるのか?(ここが一番重要!)

そしてその場合の電気代に興味津々!

 

高気密高断熱の住宅のイメージは魔法瓶?省エネ基準ギリギリの家はペットボトルとイメージした場合、魔法瓶の中を空気を冷やすのに大したエネルギーは使わないし保ちやすいがペットボトルの中の空気を冷やすのにはそれなりにエネルギーを使うし保ちづらい。。。

 

7月某日

階間エアコンの実測の為 温湿度ロガーを設置させて頂きました。久しぶりにお邪魔し建物内に上がりましたが第一印象はクーラーつけてる?と思うくらいの室内でした。(実際はつけてませんでしたが)確か26℃55%位だったかな?

 

これから梅雨本番→夏に向けて 階間エアコンの働きや いかに!

楽しみです

 

また、色々と追記していきます。

 

 

さてさて、実は8月1日~8月31日まで実測をさせていただきました!

 

設定温度27℃ 冷房自動運転にて一か月間エアコンつけっぱなしでした。

実測に使ったのはこちら↓

 

 

 

 

*表示されている温度湿度は関係ありません!*

*HIOKI社のHPより引用しております*

先日このHIOKIのロガーを回収に行ってきました!データを吸い上げ只今エクセルデータを表にしている最中です。

なるべく早急にまとめまたこちらに近況報告としてUPします!

 

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もし床下エアコンブログを読んでいない方はこちら

床下エアコン 失敗? しない為に

 

 

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