前回のブログに続き、地鎮祭についての記事パート2です。
「地鎮祭のお供え物って、誰が準備するの?」「塩やお米は、どうやって持って行けばいいの?」と、地鎮祭を目前にして検索された方も多いのではないでしょうか。
地鎮祭は、ほとんどの方にとって人生で一度あるかないかの神事です。誰が何を用意するのか、お供え物の塩は袋のまま持って行っていいのか、招待された側は何を持って行けばいいのか、、、初めてだと分からないことだらけですよね。
この記事では、地鎮祭で施主が準備するもの、自分で手配するときの注意点や費用の目安、お供え物の一覧と塩・お米・お酒の持って行き方、それから地鎮祭に招待されたときの準備と、地鎮祭後のご近所への挨拶回りまで、工務店の目線で分かりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
※この記事は2026年9月に内容を加筆・更新しました。
⇒地鎮祭のお供え物は誰が何を用意するのか知りたい方
⇒塩やお米など、お供え物の持って行き方が分からない方
◆今回の記事を読むとこんなことがわかります
⇒誰が何を準備するのか、お供え物の持って行き方
⇒招待されたときのマナーと、地鎮祭後の近隣挨拶の是非
地鎮祭の準備は誰がするの?
地鎮祭を行う場合の準備、これについてですが、まずは施工者さんと相談してください。
施工者さん側で神主さんを手配し、お供え物の準備までしてくれる場合がありますので、その場合は基本お施主様は【手ぶら】で問題ありません。もし施主さん側で神主さんの手配をするとなると、テントは?お供え物は?竹は?等々、細かなものが依頼する神社などによって変わりますので要チェックです。
他にも準備することはあります。それは、、、玉串料・初穂料、場合によっては神主さんへのお車代、必要に応じて近隣住居への挨拶回りの手土産(500円〜1000円程度が目安といわれています)です。
詳しくはこの後順に解説していきますが、それ以外の設営については神主さん(神社)や施工店で進めてくれることがほとんど。もし完全セルフで行いたい、という場合にはお供え物はもちろん設営もご自分でしなくてはなりません。
地鎮祭の手配を自分で行う場合の注意点

地鎮祭の準備を自分たちでしたい、という場合、以下のことに注意が必要となります。
・ご自身の仕事の都合
・地鎮祭の日柄
・神主さんの日程調整
・施工者の日程調整
最低限これだけのことの調整が必要になります。また、気候や日柄が良いと1ヶ月以上前から【既に埋まっている】こともありますので、なるべく早めの日程調整がおすすめです。
また、関係者が多くなればなるほど日程調整が難しくなるので、日程調整アプリ(出欠表を共有するタイプのもの)を使うと結構楽です。しかし神主さんがアプリ対応していない場合がありますので、そこは注意です(笑)。
神主さんだけは自分で手配する、というパターンもあれば、完全にセルフで行いたいという場合もあるでしょう。
完全にセルフの場合は、土地の四隅にお神酒と清め塩をまいて終了とする場合もあるようです。基本、気持ちの持ちようなのでそれでも良いような気もしますが、地鎮祭って一生にそうそう何回もすること(できること)ではないので、セレモニー的な要素・思い出としても価値があるかと思います。
地鎮祭でかかる費用について
施主さんから神主さんにお渡しする『玉串料・初穂料』については別記事で詳しく解説していますが、2〜3万円程度が目安といわれています。地域や神社によって幅があり、3〜5万円程度とされることもありますので、施工店の担当者に聞いてみるのが確実です。
それとは別に、『お車代』を準備する必要がある場合もあります(神主さんに確認が必要、、、聞きにくいですが)。必要になる場合には、近場からであれば5千円、遠方からであれば1万円が目安といわれています。
施工店が依頼してくれた神主さんの場合にはどうすべきかも確認しておきましょう。
慣例にもなるので施工店への確認はしておくのがベターですが、地鎮祭のときに棟梁さんや施工店、そのほかの大工さんへの謝礼を包むことは必須ではありません。一般的には上棟式にてお渡しすることが多いでしょう(地鎮祭に大工さんたちも参加という場合には、事前に確認しておくと安心です)。
また、地鎮祭の祭壇などの準備についてかかる費用は、依頼する神社によっても異なりますから、施工店が神社に依頼する場合はどのくらい必要なのか、事前に確認しておきましょう。
確認事項まとめ
・日程
・準備の範囲
・お供え物の件
・竹やテントの件
・お車代
・初穂料
・その他の費用
それ以外に地鎮祭で現金を準備しなくてはならないものはありませんが、お供え物の準備に費用がかかります。
お供え物についても、施工店が神社に依頼してくれる場合には「何々を持ってきてください」と指定してくれることもありますが、特になく自分で準備する必要がある場合には、次の章を参考にしてください。
地鎮祭後の直会(なおらい・神事のあとの会食)についても、近年では省略されることがほとんどです。行う場合には参加者一人当たり2千円ほどを目安に宴席を準備するのが一般的といわれていますので、参考にしてください。
地鎮祭のお供え物一覧

さて、施主さん側が準備しなくてはいけないもの、地鎮祭のお供え物についてです。
通例として準備するのは以下のものなのですが、施工店が懇意にしている神社に依頼してくれる場合には、「お供え物はこれとこれを準備してきてください」と指定してくれることもあります。もしくは施工店が準備してくれます(要確認)。
地鎮祭のお供え物は「お米・お酒・塩・水・海のもの・山のもの・野菜」の7種が基本といわれています。それぞれの意味と量の目安を見ていきましょう。塩・お米・お酒の「持って行き方」については、この後の章で詳しく解説します。
お米

お米は1合ほど準備しましょう。神様に作り方を教えてもらった神聖な食べもの、ということでお供えします。洗って持って行くのか、どんな容器で持って行くのかは、次の章の「お米の持って行き方」で詳しく解説します。
お酒

お酒は清酒をひと瓶準備します。祭壇にお供えするだけでなく、清めのお酒として土地の四隅にまいたり、要所(水回りや玄関・火の元等)にまいたりします。
塩

塩はお供えする以外にも土地を清めるためにも使いますから、1合ほどを準備しておきましょう。清めの塩として四隅にまいたり、要所(水回りや玄関・火の元等)にまいたりします。どんな塩を選ぶか、袋のまま持って行っていいのかは、次の章の「塩の持って行き方」で解説します。
水

500mlもいりませんが、ペットボトルのミネラルウォーターで十分です。
海のもの

尾頭付きの魚(鯛にこだわる必要はありません)でも良いですが、昆布やするめの干物を使うことも多いです。
山のもの

キノコやタケノコに限らず、卵や果物を持って行くことも多いです。
野菜

地上にできるトマトやナス、それと地中にできる人参や大根、ごぼう、それぞれを準備しましょう。
お供え物の持って行き方【塩・お米・お酒】
ここからが、この記事の本題です。「塩は1合と書いてあるけれど、袋のまま持って行っていいの?」「お米は洗うの?」「お酒にのしは必要?」といった、お供え物の持って行き方についてまとめます。
先にお伝えしておくと、神事の作法は地域や神社によって異なります。ここで紹介するのはあくまで一般的な目安で、神社や施工店から指示があれば、その指示が最優先です。「これで合っているかな?」と迷ったら、遠慮なく担当者に聞いてしまうのが一番安心ですね。
また、当日の並べ方についても、それほど心配はいりません。お供え物を載せる三方(さんぼう・お供え物を載せる木の台)や小皿は神社側が用意してくれることが多く、祭壇への並べ方は神主さんが指示してくれる(または神主さんが並べてくれる)のが一般的です。施主側は、お供え物を紙袋や箱にまとめて持参し、設営のときに神主さんや施工店にお渡しする、という流れが多いでしょう。
塩の持って行き方
地鎮祭の塩は、粗塩(あらじお・精製していない、粒の粗い塩)を用意するのが一般的といわれています。スーパーで手に入る食卓塩(精製塩)でも不可ではないともいわれますが、迷うなら粗塩を選んでおくと無難でしょう。
量は1合程度が目安です。1合はおおよそお米の計量カップ1杯分ですから、市販の小袋の粗塩なら1袋でおおむね足りることが多いです。多少多くても問題ありません。
肝心の持って行き方ですが、袋のまま持参して現地で小皿や半紙(はんし・白い和紙)に盛る方法と、自宅で小皿に盛ってラップをかけて持参する方法があります。どちらでも間違いではありませんが、袋のまま持って行き、現地で盛りつける方が、移動中にこぼれる心配が少ないです。盛り塩のように山型に盛る場合も、上手に盛れなくても神主さんが整えてくださることが多いので心配いりません。
もう一つ知っておきたいのが、お供え用と清め用を分けることがある点です。塩は祭壇にお供えするほか、地鎮の儀(じちんのぎ・土地を清める儀式)などで土地の四隅にまく「清め」にも使われます。神社によっては、お供え用の塩と清め用(まく用)の塩を別々の袋に分けて持参するよう指示されることがあるため、事前に確認しておくと当日慌てません。
なお、地鎮祭で塩を用意するのは施主側とは限りません。神社や施工店が塩を含むお供え物一式を用意してくれるケースもあるので、「塩は誰が持って行くのか」も含めて確認しておきましょう。
お米の持って行き方
お米は、洗うかどうかで悩む方が多いところです。昔はたい肥を使って育てていたこともあり、洗って準備していたのですが、最近では事情が変わり、その必要がないことも。洗う場合には前日に洗って乾燥させておきます(湿ったままだと当日固まってしまうので、、、前日の準備が大切です)。
洗うかどうかは神社によって考え方が違うため、こちらも指示があればそれに従ってください。指示がなければ、洗わずにそのまま持って行き、現地で半紙や小皿に盛る形でも問題ないとされることが多いです。
持ち方は塩と同じで、袋のまま、または密閉容器やジッパー付きの袋に入れて持参するのが手軽です。量は1合程度が目安で、お米も多少多くても問題ありません。
お酒の持って行き方
お酒は清酒(日本酒)をひと瓶用意します。地鎮祭では一升瓶を用意することが多いようですが、これも神社や施工店の指示があればそれに従いましょう。
持って行くときは、「奉献(ほうけん)」と書いたのし(のし紙)を掛けて持参するのが一般的です。酒屋さんで「地鎮祭のお供え用」と伝えれば、のしを付けてくれることが多いようです。のしの下には施主の名前(苗字)を書きます。
お酒はお供えのほか、清めのお神酒(おみき)として四隅にまく場面もあります。地鎮祭が終わった後のお酒はお下がりとして施主が持ち帰り、家族でいただくのが一般的なので、ご家族が飲めるお酒を選んでおくといいですね。
地鎮祭に招待された側の準備
地鎮祭を行う場合の注意点や準備について解説してきましたが、「娘家族に招待されて、、、」や「実家の新築で招待されて、、、」のほか、「親友家族に招待されたんだけど、、、」ということもあるでしょう。
地鎮祭に招待されたらどうしたらよいのか、についてもここで解説していきますのでお目通しください。
前提として、地鎮祭は施主にとっては「神様に失礼します・無事竣工、新築後の繁栄を祈るもの」ですが、招待された側にとっては「お祝いする場」であることを意識しておいてくださいね。
地鎮祭に招待された時のお祝いに適したもの
地鎮祭に招待された場合、現金を包むというのは一般的ではありません。ただし、お供え物として持参できるものがない場合や、急で菓子折りを買うことができない、などで現金を包むケースもあるようです。
その場合、親族であれば5千円〜1万円ほど、友人などであれば5千円ほどが目安といわれています。
現金以外には、お酒、菓子折り、果物かごなどが一般的。持って行く目的によって、のしの書き方が異なりますので注意しましょう。お供え物とする場合は「奉献」ののしを、お祝いであれば「祝 地鎮祭」ののしをつけます。
お酒の場合、お供えするなら清酒ですが、地鎮祭後の直会で飲めるようにとするならばビールなどでもOKです。
菓子折りの場合はきちんと箱に入ったもの、果物はかごに入れたものを持参しましょう。
地鎮祭に招待された時の服装
招待された場合も、基本的には施主側と同じで、きれいで清潔感のあるものを身に着けます。スーツなどとする必要はありませんが襟付きのものがベスト。夏場はサンダルなど履いて行かないように注意しましょう。
ただし、個人宅ではなく取引先のオフィスの新築時の場合には、招待客も施主側もスーツが基本となります。
地鎮祭の後の挨拶回りについて
地鎮祭の後の挨拶回りは、施工店と一緒に施主も回ります。その方が良いかな?
その際、多くは施工店が手土産も準備してくれるのですが、施主側で準備するケースもあります。その場合には1件当たり500円〜1000円ほどを目安として準備すると良いといわれています。のしには「ご挨拶」としておくようにしましょう。
【粗品】と書いてあると、≪粗品ならいらんわ≫と言われたことがあります、、、悲しいですね、、、
どこまで挨拶に回るのか、工事中に起こりやすいご近所トラブルとその対処法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
地鎮祭の準備に関するよくある質問
最後に、地鎮祭の準備やお供え物の持って行き方について、よくいただく質問にお答えします。
Q.地鎮祭の塩はどんな塩を用意すればいいですか?
A.粗塩を用意するのが一般的といわれています。食卓塩(精製塩)でも不可ではないといわれますが、迷ったら粗塩を選んでおくと無難です。地域や神社によって考え方が異なるため、指示があればそちらを最優先にしてください。詳しくは本文の「塩の持って行き方」をご覧ください。
Q.塩やお米の量はどれくらい用意すればいいですか?
A.塩・お米ともに1合程度が目安です。多少多くても問題ありません。塩はお供え用と清め用(四隅にまく分)を分けて持って行くよう指示されることもあるので、その場合は少し多めに用意しておくと安心です。
Q.お供え物は地鎮祭の後どうすればいいですか?
A.お下がりとして施主が持ち帰り、家族でいただくのが一般的です。お酒や野菜、果物などは家で普通に食べたり飲んだりして問題ないとされています。清めに使った塩やお酒は土地にまきますので、残った分の扱いに迷ったら神主さんや施工店に聞いてみてください。地域によって扱いが異なる場合があります。
Q.施工店が全部準備してくれる場合、施主は何もしなくていいですか?
A.お供え物や設営を施工店が用意してくれる場合、施主は手ぶらでよいことが多いです。ただし、神主さんへの初穂料(玉串料)と、ご近所への挨拶回りの手土産は施主側で用意するケースが多いので、この2点は事前に確認しておきましょう。初穂料ののし袋の書き方や金額の目安は、本文の費用の章で紹介している別記事にまとめています。
まとめ
地鎮祭について2記事でまとめてまいりましたが、疑問や不安は解決できたでしょうか?
ほとんどの方が施主として実施するのは人生1回程ですから、初めての神事に戸惑うことも多いかと思います。基本的には施主個人ですべてを手配するのでなければ、施工店に相談しながら準備を進めていくことができるので、それほど構える必要はありませんし、不安に思うこともありません。
お供え物の塩・お米・お酒の持って行き方も、「袋のまま持参して現地で盛る」「お酒にはのしを掛ける」という基本を押さえつつ、神社や施工店の指示を最優先にすれば大丈夫です。
招待されて参加の場合にも、お供えとして持って行くのか、お祝いとしてなのかでのしが変わることは忘れないでくださいね。
「そもそも地鎮祭ってやるべき?」「のし袋の水引はどれを選ぶ?」と迷っている方は、こちらの記事もあわせてチェックしていただければ、当日の流れも含めて予習しておくことができますので参考にしてみてください。
地鎮祭の先には、いよいよ工事のスタートが待っています。これから家づくりを始める方は、愛知県小牧市のモデルハウスで、実際の建物の空気感もぜひ確かめてみてください。
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