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heat20とは?どんな基準?ヒート20?

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◆今回はこんな方の為に書いています。

⇒高気密高断熱に興味がある方へ

⇒「heat20」について知りたい方へ

◆今回の記事を読むとこんな事がわかります。

⇒「heat20」の基準について

⇒今と昔の断熱性能の違い

 

 

高断熱住宅を詳しく知りたい!と思って調べていくと「heat20」ヒート20って言葉に出会ったことありませんか?多分 目にすると思います。今回はこの「heat20」ヒート20とは何なのか、どんな基準があるのか?について見ていきましょう。

 

heat20とは?

 

HEAT20のホームページにはこのように書かれています。

 

深刻化の一途を辿る地球温暖化とエネルギー問題。

欧米などでは、民間の関係団体が中心となって自らの技術開発を目標とする国民の関心を高めるために、「望ましい姿」を任官主導で提案する取り組みが盛んに行われています。

 

そして、これらの先導的な活動が足元の技術力を引き上げ新たな技術革新を生み出しているそうです。日本でもこれら同じ取り組みを、、、という考えから「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」が2009年につくられました。

 

「Investigation committee of Hyper Enhanoed insulation and Advanoed Technique for 2020 houses」「heat20」とはその呼称です。

heat20」では住宅生産者、住まい手に対して単に省エネルギー対策のツールとしてではなく、室内環境性能の向上に大きな効果をもたらす「外皮性能(断熱・遮断・通風・採光)の向上」の重要性と必要性を理解していただくために、室温という最も分かりやすい指標を用いて、エネルギー性能やコストのバランスの中で目指すべき水準を示していくべきと考えている団体です。

 

 

heat20地域の区分分けがある

*HEAT20HPより画像引用*

日本は、季節が同じでも北海道と沖縄では気温の差が大きくあるので地域によって基準が異なり、地域区分として8つに分かれています。例えば、私たちのいる愛知県は6地域に分類されています。また、それぞれの地域で外皮平均熱還流率(Ua値)が定められその数値を下回る事でG1(ジーワン)(ジーツー)などと

heat20のUA値ってどれくらい?

*HEAT20HPより画像引用*

 

heat20」では、高断熱住宅を「EB」(エナジー・ベネフィット)と「NEB」(ノン・エナジー・ベネフィット)の2種類の効果に分類しています。

「EB」とはエネルギー面の効果が良く光熱費などのコストが抑えられる効果を指しています。もう1つの「NEB」とは省エネでコストを抑えるだけでなく、温熱環境が立ち直り、心地よい暮らしをという快適性の効果を目指しています。

heat20の外皮性能って?

 

G1」ジーワン・「G2」ジーツーの評価基準に合わせた住宅は、住宅の性能を簡単に比較できるように外皮平均熱貫流率(UA値)を気候の異なる県を7つのエリアに分けて示しています。

外皮性能とは建物の断熱性能を数値で表したものです。

 

断熱、遮熱、通風、採光などを考慮し、建築物省エネ法で規定されています。外皮とは建物の外部と内部の熱的境界線を示しています。断熱材やサッシが外皮になります。外皮計算では、熱がどれくらい逃げるかを測る「UA値」と、冷房期にどれくらい熱が入ってくるかを測る「ηAC値」があり、一般的に数値が小さいほど性能が高く、熱負担も小さくなります。

heat20「g1」「g2」ってこれくらいの温度

*HEAT20HPより画像引用*

快適で暮らしやすい住宅について考えて時、室内の温熱環境が大きなポイントになってきます。今暮らしている住宅はどうですか?寒くて暑い住宅に暮らしていたらヒートショック、熱中症の危険におびえながら暮らしていかないといけなくなります。

安定した温度環境の中で省エネルギーな生活を実現するものが「HEAT20」です。「G1」「G2」グレードの住宅は、高気密、高断熱性能が高い住宅です。

・健康で快適に暮らせる住宅

・省エネ可能な住宅

この2つが評価基準になってきています。

heat20の基準に合わせると

 

heat20」の評価基準は「健康で快適に暮らせる住宅」「省エネ可能な住宅」と紹介しました。ではこの評価基準に合わせるとどんな良いことが待っているのかというと、

・温度差をなくせる

・暖かさが保てる

・体感温度が高まる

・省エネで電気代削減

・カビ、結露の防止

・健康にも良い

こんな風に暮らしやすくなり、電気代まで削減できるなんて、、、夢のような住宅が実現できるのです。ほんの少しだけ私達業者・作り手の意識を変えるだけです。

温度差をなくせる

*HEAT20HPより画像引用*

こんな経験したことありませんか?暖房のきいた部屋からトイレや廊下に出る時、寒すぎて一瞬立ち止まったり、家の中なのに上着を着て廊下に出る、、、なんて経験ある方もいるのではないですか?

heat20」の基準では、断熱性能を高めることで暖房機能のない廊下やトイレなどが暖かくなります。リビングとの温度差は0.2℃とあまり変わらない温度で他の部屋も保つことができます。家の中なのに寒い、、、なんてそんなストレスのない暮らしができ、温度差によるヒートショックなんかの予防にもつながります。ヒートショック?なにそれ?と言う方はヒートショックを甘く見てはいけません、、、実は交通事故死亡者数よりも○○なんです。

 

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暖かさが保てる

*HEAT20HPより画像引用*

断熱効果の高い住宅では冬に室内で暖められた熱はなかなか外部に逃げることができません。断熱材がしっかりと入っている分、暖められた熱は一定時間保温させるので室内の温度低下もゆっくりと進んでいきます。(魔法瓶のような働きです)

 

これから冬になって寒くなってくると暖房をつける機会が多くなってきますよね?

 

でもずっとつけておくのはちょっと、、、ってなる方も多いもでは?例えば寝る時!暖房を寝る時に止めて、、、ってすると築20年とか30年の住宅では室内で暖められた熱がすぐに外部に出てしまうので、朝方寒さで目が覚める、、、なんてことがあるかもしれません。しかし、断熱効果の高い住宅では暖房を止めて寝ても翌朝まで快適な温度で保ってくれます。

体感温度が高まる

*HEAT20HPより画像引用*

断熱性能の低い住宅と高い住宅を比較すると、同じ設定温度で暖房を掛けても体感温度に変化が出てきます。断熱性能を高める最も大きなポイントは体感温度が高まる事!と言ってもいいかもしれません。体感温度は概略に次の式で表されます。

体感温度≒(壁・床・天井の平均表面温度+室温)/2

同じ室温になっていたとしても、壁・床・天井の表面温度が低いことで体感温度も約2℃ほど変わってくると言われています。

 

断熱性能が低いと表面温度が低くなって寒いのか、、、

とーさん

室内くらいは、あったかくありたい!

かーさん

省エネで電気代削減

*HEAT20HPより画像引用*

断熱性能が高いということは、外部に逃げる熱が少ないということになります。これって意外と省エネや電気代削減につながる大きなことなんです!夏や冬に冷暖房を使っていると思いますがこの電気代が断熱性能が低い住宅に比べて年間で約3.5万円の削減ができるみたいです。

 

3.5万円って驚きじゃないですか?思っていた以上に削減できますね。(設定温度20℃にした場合です)これで先月の電気代高かったから、、、なんて我慢する必要がなくなりますよ~

カビ、結露の防止

*HEAT20HPより画像引用*

断熱性能の低い住宅は、暖房をして室内を暖めていると壁に結露ができてしまいます。これは、壁表面温度が大きく下がってしまっているのが原因です。反対に断熱性能が高い住宅は、壁表面温度が断熱性能の低い住宅と比べるとあまり差がないことがわかります。この温度差がカビや湿気の発生を抑えてくれるポイントです。

 

室温20℃で湿気50%の時、表面温度が9.3℃以下になるとカビや結露の原因になってきます。

マジメ君

健康にも良い

 

健康について、転居前後の変化のアンケートで、断熱効果が高い住宅に転居した人ほど健康改善率が多いという結果が出ています。つまり、断熱効果でカビ、湿気、ダニなどの発生や室内の温度差が軽減され健康改善効果が期待できます。

 

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まとめ

 

heat20」ヒート20評価基準「G1」「G2」の基準を参考に家づくりを進めていくと暮らしやすく健康に快適な住宅をつくり上げることができます。水準は都道府県のある場所によって異なるので建てる時は地域の確認を忘れないようにしましょう!

heat20」の基準は体感温度が10℃~15℃を下回らないように設定されています。住宅は一生もの!暑さ、寒さを気にしない開放的な間取りや大きな窓をつけた間取り、あなたの理想の家づくりを陰で支えているのが断熱性能です。憧れのイメージに最大限に近づけるには、まずは断熱性能を高める事なのかも知れません。構造・意匠・断熱性能の妥協のない住まいづくりをしていきましょう。

 

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