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やっぱりグラスウールはダメだった。。。?

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グラスウールの賛否

こんにちは
エンズホームのオガタです。

今回の見学会も大変な賑わい?というか、かなり勉強されている方達ばかりでした。きっとハウスメーカーさんや工務店さんに質問したら嫌がれれるレベル。

 

でもそれでいいと思います。ここ数年の建築をお考えのお客さんの知識レベルは向上している事をヒシヒシと感じます。

ワシQ値って言葉覚えたで~♪。

とーさん

調子乗ったらいつでも窮地に追い込んだるで~♡。

かーさん

 

工務店さんに質問してその返答の仕方・内容でだいたいわかる。嫌々答える場合や・はぐらかす場合は完全アウト。あれ?これってはぐらかされてる?と感じたらそれアウトのサインかも。

 

構造見学会では、気密断熱工事のポイントを現場でご説明する予定でしたが、途中は【質問大会】になってました (笑)

 

◆今回はこんな方の為に書いています。

⇒グラスウールに懐疑的な方へ

⇒そんな適当な会社ないだろ~って方へ

⇒建築業界が性善説であると思っている方へ

◆今回の記事を読むとこんな事がわかります。

⇒充填するにもコツがある

⇒なぜ裸のグラスウールを使うかの理由

⇒袋入りグラスウールと裸グラスウールの違い

グラスウールの裏側

その質問タイムの中で、『グラスウールはダメって聞きましたがなぜ使っているんですか?』って質問がりました。多分そのような質問あるだろうな~と思ってこんなサンプル作ってみました。 ↓

左が袋入りグラスウール  右が裸のグラスウール

左が袋入りグラスウール  右が裸のグラスウール

これ実際には断熱材が不要な場所ですが、サンプルを作るには最適な場所だった。左が袋入りのGW(グラスウール)  /  右のピンクが裸のGW

 

正面から見ると防湿層のミミが木部までしっかりタッカーで止めてあるのでまあままきれい。一部コンセントボックスを除いては、、、、、でもよく見る断熱材の充填風景。

 

これの裏側が実は問題なんです。この裏側はこちらです。

これだけではわからない~という方は↓

 

〇印のところに何がありますか?筋交いのあるところは断熱材がしっかりと充填できていない。筋交いから下の部分でもやっぱり隙間がある。。。

 

これが原因で建物に起こる現象が冬場の朝方の北面西面の壁がなんか、、、規則的に縦じまに濡れている現象。見たことありませんか?あれの正体です。

 

例えばこれ、結露部分にほこりなどが付着?コケ?がついてしまっています。

グーグルの画像検索で出てきます。

ちょっと今から外壁見てくるわ!

とーさん

今夜やで。

かーさん

 

グラスウールについてのご感想?ご意見?

で、ここまではメルマガにも書いた内容ですが、このメルマガに対してこんなご意見ご感想がありました。

 

それはこちら↓

————————————-

〇ッツさん

感想:いつもメルマガ楽しみに拝見しております。袋入りのGWの施工について疑問に思うことがあります。「グラスウール 施工」でグーグル検索するだけでも施工マニュアルが出てきて、筋交い部分は切込みを入れて隙間なく充填するようにと書かれています。

https://www.afgc.co.jp/knowledge/2017/04/26/27

↑旭ファイバーグラスさんのHPに飛びます

簡単にこのような情報を入手できるのに切り込み入れずに押し込むだけの施工がされているのでしょうか?今でもこんな低レベルな施工を行う工務店が本当に実在するのか?と逆に疑ってしまいます。高断熱住宅に誘導されているような気持ちになる自分もおり、疑心暗鬼になってしまいます。とはいえ、マニュアルすら守れない施工を行う会社が構造見学会を行うわけもないので、証明は難しいかもしれません・・・。

————————————-

というもの。

これについて、おっしゃるように簡単に施工マニュアルは手に入ります。本当に簡単に。しかし、そのような簡単なことを無視してやっている現場をオガタは何件も見ているのが現実です。これは特にどこかの現場をわざわざ見に行ったわけではなく、例えば分譲地内で弊社が建築している場合などでその現場の前を歩いていると、掃き出しサッシから中が見えたとか、玄関が開いていて見えたとかのレベルです。しいて言うなら触って確認をしていないので信憑性がないと言われればそうかもしれません。

 

が、しかし見れば袋入りのグラスウールが使用されているかどうか、またそのグラスウールがどこに止められているか?は一目瞭然です。グラスウールの防湿層が柱・間柱の部屋側に施工されていれば木材の木の部分は見えないはずです。

 

こんな感じになっていると、見ればわかりますよね?木が見える訳です。

 

グラスウールと筋交い

また、筋交いについてもある意味条件がそろった場合先に添付したような断熱欠損が生じ、空気層ができます。

 

その条件とは

・建物外周部の耐力壁を何かしらの面材でとらず、筋交いでとる場合

・しかも筋交いがダブルの場合 (特に注意が必要)

・筋交いがシングルでも外側にある場合

 

こんな状態の時です。

29秒くらいから。

この動画は透湿防水シート張りの説明動画だから構造躯体やグラスウール断熱材の充填施工方法を説明している動画ではないから、、、あれかもしれませんが、、、

 

ではなぜ耐力壁を面材でとらず筋交いでとるとそうなりやすいか?

 

まずは、建築価格にあります。構造用面材を施工することによる工期の延長(数日ですが、、、) / 材料費(材料費・運搬費) / 施工手間(大工さんの人工)が必ずかかります。工事原価がかかるという事は当然のように販売価格や請負価格が上昇します、そして伝家の宝刀?坪単価も上がります。坪単価が上がると販売に支障をきたす・お客さんの集客ができない等を嫌うとどうしても耐力壁をとるときに構造用面材を使用することをさけ筋交いで耐力壁をとる場合が多いのかな?と推測しているわけです←オガタの邪推かもm(__)m

 

もう少し言うと(これも邪推ですが)販売価格や請負価格を抑えるために外壁材もイニシャルコストのお値打ちな材を使用している現場に多い気がします。

 

そして、あのような断熱欠損はどこで確認できたかというと、、、、これもまた工事現場であります。

 

え~そんなの見えるの?って思う方もいると思いますが、柱の外部(外壁面)に構造用面材を施工しない現場の場合、防水紙が貼られることになります。この防水シートは意外と透ける。透けることでその裏に筋交いがあるのかないのか?も見えてしまうんです。

 

この画像は楽天市場に落ちてた画像です。使ったら怒られるのかな?

 

とか

 

 

建物内側からの写真ですが、中が明るいと透けて見えるんです。もう少し言うと画像検索で外側からの写真で筋交いが透けている写真はあります。とにかく道を歩いているとき建築現場があったら気にして見てください。必ずありますから。

 

ひょっとしたらこの二つの建物はグラスウールを使わずに吹き付け断熱かもしれませんので一概にこの画像がいけないと言っている訳ではありません。しかしこの後すぐに吹き付けすると外部の通気層をつぶしてしまう可能性があるので、この後、多分しっかりと施工したと思います。きっと。

 

まとめ

最後になりますが、 決して高断熱住宅に誘導している訳ではありません。しっかりとした知識と技術を持ち合わせていないと最終的にはお施主様に迷惑をかけてしまうことになるので日々の勉強や情報取得が欠かせないわけです。お客様も不安なように私たち作り手も【これでいいのか?もっといい方法はないのか】と日々自問自答しながら業務に励んでいる中で、自分が知り得た良い情報を発信しているつもりです。見ようによってはポジショントークのように聞こえるかもしれませんが、私たちは作り手として耐震性はもちろん壁内結露などの心配のない建物を作りたいと思っているのです。

 

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