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グラスウール 24K 最悪?

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グラスウールって何?

普段の生活ではあまり聞きなれないグラスウール。

グラス=グラス?ガラス?

ウール=羊毛・毛織物?

なんとなくイメージがつけれそうです。

ガラスの毛。そうです。グラスウールはガラスを原料としています。

 

原料の80%以上が建築現場、家庭等から回収される資源ごみからなるリサイクルガラスが使用されています。また、製造時に出る端材や、施工時に出る端材に加えて、建物の改修や取り壊しなどで不要になった使用済みのものも再生処理して再利用できます。

 

グラスウールは繰り返し利用できて、環境保護やゴミの減量に役立つ優れた断熱材として、グリーン購入法(※)の特定調達品目に該当しています。

(※国などによる物品購入時には環境に配慮した製品を購入すべきと定めた法律)

 

グラスウール 密度

密度=1㎡当たりの重量Kという事は ○○Kの数字が大きい方が密度が高い。

 

という事は 断熱性能が高い???例えば同じ1㎡に16Kと24K詰まっているとしたら24Kの方がぎっしり詰まっているのは想像できます。

 

では、同じ24kでもその中身(繊維の太さ)が違えば断熱性能も変わりそうです。

グラスウール断熱材は内部の空気室(空気の部屋)が多いほど断熱性能がよくなりますので、じゃあ細い繊維を

使ってほしいとなるのが人間です。その繊維が細いのが 俗にいう 高性能グラスウールです。

 

繊維が細かい方が断熱材内部の空気室が多いので熱伝導率も小さくなり熱が伝わりにくい優秀な?材料と言えます。

 

密度が高く熱伝導率も小さいそれだけでいいのか?

 

ん~答えは ×です。

 

断熱材は熱を伝えない・伝えにくくするという目的で施工されると思います。(個人的な考えかも知れませんが)熱を伝えない・伝えにくくするには分厚い方がいいんじゃない?

って思いません?それが熱抵抗値というやつです。熱抵抗値ってなんか難しい言葉ですが、

 

例えば(あり得ませんが…)分厚いダウンジャケット(仮に厚さ300㎜)とペラペラなダウンジャケット(仮に厚さ100㎜)を思い浮かべるとわかりやすいかも知れません。

 

≪分厚いダウンジャケット300㎜の場合≫*写真は違います*^^)

熱伝導率が0.045w/m・kの物として、熱抵抗は0.300÷0.045= 6.66㎡・k/w

 

≪ペラペラなダウンジャケット100㎜の場合≫*写真は違います* ^^)

熱伝導率が0.045w/m・kの物として、熱抵抗は0.100÷0.045= 2.22㎡・k/w

 

熱抵抗値は数字が大きい方が優れていますので300㎜の方がより断熱性が高いといえます。

寒くありません!(穴が開いていなければ=気密性)

 

熱伝導率は小さい方が良い。熱抵抗値は大きい方が良い。って覚えられんです。。。(T_T)

 

家の壁を考えた場合

例えば120㎜の柱の厚みにグラスウール高性能グラスウールを施工した場合の熱抵抗値の違いは。。。グラスウール断熱材16kは熱伝導率が0.045w/m・kですから、熱抵抗値は0.12÷0.045= 2.66㎡・k/w 高性能グラスウール16kは熱伝導率が0.038w/m・kですから、熱抵抗値は0.12÷0.038= 3.15㎡・k/wという事で 高性能グラスウールの方が 熱抵抗値が高く断熱性能も高いという事になります。

 

熱抵抗値(断熱性能)だけで比較した!

120㎜の柱にグラスウール(熱伝導率が0.045w/m・k)熱伝導率が0.045w/m・kですから、熱抵抗値は、0.12÷0.045= 2.66㎡・k/w 105㎜の柱に高性能グラスウール(熱伝導率が0.038w/m・k)熱伝導率が0.038w/m・kですから、熱抵抗値は0.105÷0.038= 2.76㎡・k/wという事になり105の柱に高性能グラスウールの方がだ断熱性能が良いことになります。

 

断熱性能が良ければ良い家か?

 

というとそうではありません。

構造の強度や意匠なども大切です!断熱性能だけが良ければ良い家というわけではありませんので誤解の無いようにお願いします。

 

グラスウール メリット

 

・コストパフォーマンスが良い事。

・原料が不燃性であるため、耐火性能が高い事。

・流通量が多く、すぐに入手できる事。

・吸音材としても使用可能な事。

・軽い為、施工性(取り回し)が高い事。(施工精度は別!)

グラスウール デメリット

 

・断熱材の脱落が起きないよう施工に注意する必要がある事。

・吸湿しないような措置が必要な事。

・直接触るとかゆみなどを伴う事。

・気密施工には注意が必要な事。

・施工者による精度にバラツキが出てしまう事。

 

≪この写真駄目な施工例の一例≫

グラスウール カビ?

 

グラスウールはガラスで出来ているのでカビ菌の「養分」がないのでかびません。

カビの発生条件は1、温度 2、水分 3、空気 4、養分 です。木材が腐る腐朽菌の発生条件も同じだから水中の木材は腐りません。グラスウールがかびている様に見えるネット上の写真等は、グラスウール周りの「ほこり」がかびているからです。グラスウールにカビたのではなく、ほこりがカビているのです。グラスウール周りが結露してカビるのは、それは施工と設計が悪いんです。壁内の水分は外壁側の合板で逃がします。壁内で空気の移動はほぼありません。

断熱材はグラスウール

 

だけではありません。色んな種類があり、長所短所は様々です。

≪繊維系≫

・グラスウール

極細のガラス繊維でできています。
安価な部類とされている上に、防音効果もあります。

セルローズファイバー

綿や新聞紙、段ボールが原料となっているセルローズファイバー。

ホウ酸や硫酸アンモニウムを配合することで、難燃性や防虫効果を持たせてあります。コストとしては比較的高価な部類に入るのかな?施工に少し手間がかかりますが、エコの観点から希望されるお客さまが増えている断熱材です。グラスウールと比較して調湿性に優れているという見方もあって、家の結露が気になる方には候補の一つに加えてみては?

 

・インシュレーションボード

木材加工場から出る端材などを木材チップに加工し、ボード状に成形したものです。エコの観点からや、多孔質という特徴による調湿性や消臭効果などから人気の高い断熱材と言われています。

 

・羊毛断熱材

羊毛を使用した断熱材です。湿度を一定に保つ調湿性に優れていることから、年間を通して結露が気になるお施主さまからの関心が高まっている断熱材のひとつです。

 

・ロックウール

鉄炉スラグや玄武岩などを高温で加工することで作る石綿の一種です。アスベストの代替材料として広く使用されています。耐火性・吸音性に優れる点は、グラスウールに近い位置づけです。

 

≪発泡プラスチック系≫

 

・硬質ウレタンフォーム

プラスチック内部に熱を伝えにくいガスを泡状に抱き込ませることで、外気温の影響を室内に与えないという特徴があります。ボード状になっている製品もあり、比較的歴史のある断熱材とされています。

 

・ビーズ法ポリスチレンフォーム

「EPS」とも呼ばれます。

原材料となるビーズ状のポリスチレンを発泡させ、金型で成形します。素材の持つ特徴として、水に強い・軽いという面を持ちます。

 

・フェノールフォーム

1940年代には寒冷地の欧州で生産され始めた種類の断熱材。難燃性・防火性・耐薬品性などに優れ、不燃・準不燃材料の認定を受けている商品も多いのが一番の特徴です。近年では壁に使用する釘やビスが錆びないようpH値を調整した製品もあります。とか言われても よくわかりませんよね?

 

正直どれもこれも一長一短でパーフェクトなものはこの世に存在しません。すべての建物・すべてのお客様に絶対グラスウールが良いとは言い切れないですが、今の弊社が総合的にまず提案するのはグラスウールなんです。その理由は、それ以外の断熱材を使わない理由はここにはあまり書けません。より詳しくお知りになりたい方は。。。

 

 

家つくりの裏話も含めなんでも話します!

***業者都合の一方的な家つくり反対の会会員***

 

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