散水栓と立水栓の違いとメリット・デメリット・位置について
注文住宅で新築をされる方、もしくはこれから外構を含むリフォームを検討される方に知っていただきたい、外部水栓(散水栓と立水栓)の話をします。
◆今回はこんな方の為に書いています。
⇒家の外に水栓設置を考えている方へ。
⇒散水栓と立水栓を迷われている方へ。
◆今回の記事を読むとこんなことがわかります。
⇒外部水栓が必要か否かがわかります。
⇒散水栓・立水栓それぞれのメリットデメリット。
今日お話しする散水栓や立水栓は、家づくり最終段階で考える外構・植栽にかかわるお話になりますが・・・実は「もっとこうしておけばよかった!」「住み始めて不便だからリフォームを検討している」という方が多い部分でもあります、、、という事はある程度初期の段階から意識した方が良いという事ですね。
新築住宅の引き渡しも終わり、ボチボチ新居でのぼちぼち生活にも慣れてくると外で水を使いたいシーンは結構あります。
例えば、、、?
とーさん
- ガーデニングが好き
- 植栽を多く育てる
- 洗車も自宅でしたい
- お子さんの夏場の水遊び
- 玄関周りのポーチの掃除
- 靴を外で洗いたい
- 散歩後のわんちゃんの足を洗いたい
等々。
ざっとよくあるものだけピックアップしても、外で水を使いたいシーンは多いですよね?ですが・・・先に申し上げたように不便さから後悔される方の多い外部水栓問題。
ここではそのような後悔をみなさんにしていただきたくないという事で!
・2種類ある水栓についての説明と違い
・それぞれの水栓を付ける位置を考えるためのポイント
・おすすめの水栓(デザインが選べる立水栓について)
このような流れで解説したいと思いますので、目をとおしていただければ外水栓問題で後悔するような事は避けられるはずです。
では!いってみましょう!
散水栓とは
この記事のもくじ
散水栓とは地中に埋めてあって、使用する際に、地面にある蓋を開けホースを付けて使うタイプの昔からよく家の玄関先で見られるタイプの水栓です。こんなのとか。
たいていのご家庭では玄関先、玄関横の駐車場スペースに配置されることが多いでしょう。使わない時はホースを外して蓋を締めれば駐車時に邪魔になるということもなく、外観にも影響しないのはメリットといえるかもしれません。
このメリットは時にデメリットにもなります。
どういう時かというと、「庭の植栽に水を上げるとき」「外で手が汚れたのでさっと洗いたい」というときなどには不便さが顕著になるでしょう。頻繁に利用する場合や気軽にさっと使いたい、そんな時には向かないということがワンポイントとなります。
散水栓位置
注文住宅を考える方の多くは家の外観に関してもデザインにこだわりがある方が多いのではないでしょうか。実際弊社オーナーさんは皆さん各所にこだわりを持ってらっしゃいます。
散水栓は先ほどもお伝えしたように地面に埋め込み、蓋を閉めれば外観に影響を与えることはありませんので、庭部分に設置する外水栓として設置するよりも、玄関先に万一の際、水栓がほしい時の為に設置するほうがおススメです。それはどんな時かというと、玄関内部を水洗いするときかな?しかし玄関内部を水洗いすると玄関コンクリートの下、基礎コンクリートに水が浸水してしまう恐れもあるので使用するのであれば、少量の水にしておいた方が良いと思います。
散水栓開け方
散水栓の開け方は簡単です。まず蓋を開け散水栓蛇口のホース接続部分の金具を外したらホースの部品をつなぎ金具を付け直し、蛇口をひねるだけです。
とはいえ…頻繁に使う場所で毎回この作業をするのは負担ですし、邪魔だし嫌だけどホースをつなぎっぱなしにしているというご家庭も多いようで…。ホースやホースリールをつなげっぱなしにしておくと劣化してきますし、、、考えモノです。
そんなにあるケースではないと思いますが、新築時に散水栓が無くて、住みだしてからどうしても散水栓が欲しい!となった場合の設置の仕方についても簡単に・・・
ですが給水管工事が必要になるので専門業者さんに頼む方がほとんどです、ということは覚えておいてください。ですのでここでは簡単に流れだけ説明されていただきますね。
設置場所を掘り下げ、敷地内を断水した後で給水管を分岐させて設置場所までつなぎます。そして散水栓用の蛇口を取り付け、散水栓ボックスを設置するという流れになります。
仮に後から散水栓を増設するとなると・・・業者さんによってもピンキリで幅がありますが、8万円から16万円弱かかることが多いようです。
立水栓とは
続いて立水栓についても解説します。よく見るこんなの。
立水栓とは地面に柱状の水栓を立てて設置される外水栓設備です。様々なデザインのものがあり、玄関先にあっても素敵なインテリアとして見られるものも増えています。散水栓とは違い蛇口までの高さもあるので、使い勝手もよいです。
ホースをつなげば洗車や玄関先の掃除の際にも便利ですし、ガーデニングでじょうろに水をくむ、手を洗うといったときにも散水栓に比べ、ストレスを感じることは少ないでしょう。
立水栓位置はどこがベスト?
立水栓を設置する位置に関しては庭部分、デザイン的に許容できるのであれば玄関先にもあっても便利です。しかしこれらは
土地と建物の位置関係から来る庭と駐車場スペースとの関係が大きく関わってきます。
たいていのお宅では外構に2か所、水栓を配置されますが、基本的な設置個所は外部計画に対角に2つの水栓を配置すること。なぜかというとホースの長さで家の周り1周カバーできるので、どうしても気になる汚れなどがあったときにもホースさえ伸ばせばさっと掃除することができるから。まあ、今ではケルヒャーというものがありますが(笑)
ちなみに一つ付け加えておくと、排水パンは必ず設置しなくてはいけないわけではありません。立水栓だけでもよいのです。土にしみこんで自然と排水されますからね。
とはいえ、お隣に迷惑をかけてしまうことが考えられる立地の場合や排水が悪い地盤などの場合には付けて置くことで迷惑をかけたり、どろどろに汚れてしまうことは避けられるので、ケースバイケースで考えて大丈夫です。排水パンの代わりに砂利を敷くなんてことありだと思います。
ただし散水栓は外観に影響しない分、使い勝手が…というお話をしましたが、立水栓は常に柱が地中から出ています。立っています!ですので洗車をするとき必要だから水栓を配置したい、と考えるのであれば駐車場のスペースを踏まえて考えると良いです。要するに壁際かな?
今は車が小さくて余裕があるけど、後から大きなファミリーカーに買い替えを検討するかもしれない、というときも注意が必要!邪魔になるかも…と思われる場合には散水栓にしておくほうが無難です。
立水栓メリット
立水栓のメリットについて考えてみましょう。
- さっと気軽に使える
- 手を洗う・じょうろに水をくむなどの際ストレスが少ない
- 水遊びもしやすい(特にお子さんが)
- 散歩後のわんちゃんの足洗い場としても便利
- 汚れた靴を洗うのも楽
- まとめてしまうと「簡単で気軽に使える外水栓として立水栓は便利!」となります。
立水栓デメリット
メリットだけでは不公平なので立水栓のデメリットも考えてみましょうか。
- 動かせない
- 場所によっては邪魔になるかも
- 素材によっては白化する(特にお子さんが)
- 正直…むりやりひねり出してみてもこのくらいです。
冒頭でもお伝えしたように外水栓で後悔してリフォームされる方というのは、「散水栓は不便だから立水栓にしたい」とか「立水栓の場所が良くなかったので動かしたい」といったものがほとんど。
実際に生活しどんなシーンで外部水栓を利用するか考えたうえで、設置場所を選べば立水栓で失敗することはないでしょう。
立水栓おすすめ
最後にいくつかデザイン面でもおすすめできる立水栓について紹介したいと思います。
カクダイ
散水栓・立水栓以外の水栓金具一式あります
サンワカンパニー
シンプルなものが多い印象です。
ニッコーエクステリア
伸縮式が良いですね~。お客様からの評判も良かったです。まさに散水栓と立水栓の良いとこどりって感じですかね。
まとめ
ここまで2種類ある外水栓『散水栓と立水栓』について解説してきました。
それぞれのメリット・デメリットとなる部分も含めて紹介しましたが、お宅にあった外部水栓はどのタイプか検討する材料となれば幸いです!特にデザイン面が豊富に用意されている立水栓についてはオシャレなものも多くなっているので、おすすめをピックアップしてご紹介しましたが…まだまだたくさんあります!
使い勝手の面からも設置場所についてはしっかり検討していただくことを忘れずに、快適な外水栓を設置してくださいね。