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一般住宅とどう違うの?高気密高断熱住宅はこんなことしてます!‐基礎編‐

 
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高気密高断熱住宅といっても、一般の住宅とどう違うのかわかりづらいですよね。

 

私たちも「省エネな住宅」、「長持ちする住宅」と伝えさせて頂いた後に理由としては「気密が良い!」、「断熱性能が高い!」と簡単に答えてしまう時があります。

家づくりをする上で知りたいことは「なんで気密が良いのか?」、「なんで断熱性が高いと長持ちする家になるのか?」なのになぁと時間を経ってから反省することがあります。

 

なので、「高気密高断熱住宅はこんなことしてます!」、「なので、気密が良くなります!」といったように高気密高断熱住宅だからこそ行っている施工や気を付けているポイントとそのポイントを抑えているからこそのメリットを紹介できたらと思っております。

 

今回は、基礎について紹介していきます!

 

◆この記事はこんな方におすすめ
⇒床下の湿気が気になる

⇒使いやすい収納部屋にするためにはどうしたらいい?

◆記事を読んだらわかること
⇒床下の湿気の対策がわかる!

⇒高気密高断熱住宅に興味がある

防湿性を考えるとべた基礎

住宅の基礎の基本的な工法は2種類に分かれます。

「べた基礎」か「布基礎」です。2つの工法の違いについては以前おがたブログにて解説されていますのでご覧くださいませ!

オガタブログはこちらです!

今回はべた基礎にするとなんで防湿性が良いか考えたいと思います!

そもそもなぜ、基礎の防湿性が必要かですが、理由は1つです。床下に湿気を溜めない、湿気を伝わりにくくする目的があります。

床下に湿気が溜まってしまう際のリスクとして

 

・木材腐食菌の繁殖により、木材の劣化の恐れがある。

・カビの繁殖により健康面での影響が予測される。

・シロアリが好む場所ができてしまう

 

といったことが考えられます。

 

一般住宅の場合はできれば布基礎

費用で考えた時にべた基礎よりも布基礎の方がローコストとなります。

 

理由は、鉄筋量の違いです。布基礎の場合、構造上問題が無い場合は床スラブの配筋が不要となります。

 

最近では布基礎の場合、防湿コンクリートが施工されることが多くなってきていますが、少し前までは、土に防湿シートといった施工がほとんどでした。そうすることで、鉄筋費用とコンクリートの打設費用が無くなりますので、耐震面の心配がなくローコストで住宅を提案できるようになります。

 

べた基礎のスラブ厚と布基礎の防湿コンクリートの厚みの違い

布基礎は基礎の床スラブが不要なことが多い為、打設する床スラブは防湿対策のみの役割となるため、防湿コンクリートと呼ばれます。

 

耐震面の心配がない為、防湿コンクリートの厚みは各会社さんの判断に任されます。なので厚みは40~100mmなどかなりふり幅が大きく、厚みが薄いほどローコストですが、防湿性は低くなってしまいます。

 

べた基礎の場合は、床スラブの工法として鉄筋からかぶり厚60mm以上確保する必要が決められています。なので仮に鉄筋を13mmのものを使用した場合、床スラブの厚みは60+13+13+60となり約150mmの床スラブが必要となる為、布基礎の防湿コンクリートよりもどうしても厚くなってしまいます。

防湿性の考え方としては、

単純に40mmのコンクリートの床と、150mmのコンクリートの床だと分厚い150mmの方が湿気を伝えにくと考えられます。

 

防湿シートで気密をとる

ここが「高気密高断熱住宅はこんなことしてます!」と紹介できるポイントの1つです。

 

弊社では、べた基礎を採用する際でも、防湿シートは念のため敷いております。防湿シートの注意点としては、基礎工事の工程の関係で防湿シートを敷いた後に鉄筋組など人や物が防湿シートの上で作業することになるので、防湿シートが破けてしまうことがあります。

 

破けてしまうとそこから地面の湿気が上がってきてしまうため、布基礎に防水コンクリートなしで防水シートにて対応する場合は、特に注意が必要です。

 

高気密高断熱住宅はそういった穴や隙間は潰していく家づくりとなる為、鉄筋組などの作業が終わった後のコンクリートを打設するまでに期間を設けて防湿シートの破れをテープ処理していきます。

基礎と土の間で防湿シートによって土からの湿気に対する気密を確保し、できるだけ湿気が上がってこない施工を試みています。

 

基礎の断熱

次に足元が寒い・・・などといったことにならない為に床下の断熱が大切になります。

断熱の位置については「床断熱」と「基礎断熱」とありますが、「床断熱」はまた次の機会に!今回は「基礎断熱」について紹介していきます。

 

UB下、玄関土間も忘れずに基礎断熱

おおよそのお家には、玄関土間やUBといった床が張られない部屋があります。お家の外周部全体をぐるっと断熱で囲んであげることで、「断熱」されるので、床が張られないといった他の場所とは造り方が違う場所をどう考えているかがポイントになってきます。

 

弊社は基礎内断熱で断熱を試みています。玄関土間は、基礎工事の際に断熱施工、UBは上棟後に断熱施工と工程が少し違うので必ず漏れがないか確認する必要があります。

      

2.2ピットリビングなど床を下げる際は、平面断熱施工

ピットリビングというのは、リビングだけ床が少し低いなど、少し段差のついたリビングのことです。ピットリビングに限らず、一般の床の高さから段差をつけて下げる場合は、コンクリートとの距離が近づく分、コンクリートの表面温度の影響を受けてひんやりと感じやすいです。

 

その対処法として、基礎の平面(底)に断熱材を全面に敷くことでコンクリートの表面温度を「断熱」して、ひんやり感じにくくすることができます。

この写真は立上がり部の断熱材は未施工ですが、こういったピットリビングにしたい→床がひんやりする→断熱を敷く→床がひんやりしないといったように、やりたいデザインで生じてしまう問題点を性能を考慮した施工方法で解決できることも高気密高断熱住宅の魅力の1つだと感じています。

 

基礎外断熱と基礎底面全面断熱など断熱仕様は要相談

床下の断熱工法としては、「基礎断熱」にも「基礎外断熱」、「基礎内断熱」があり基礎の底面にすべて断熱を敷き詰める施工方法や「床断熱」など各会社さんの考えがあり採用していきます。

 

当然断熱材の厚みと面積が増えれば増えるほど断熱性能は向上しますが、予算と別のリスクが発生する場合もあります。例えば。「基礎外断熱」を施工する際にただ断熱材を基礎外周部に施工してしまうとシロアリリスクが上がってしまいます。

 

なので、どんなシロアリ対策のされた断熱材ならいいかなどの検討が必要になってきます。また、基礎底面に断熱材を敷き詰める場合は、断熱材の厚みと基礎の立ち上がりの検討が必要となります。後々、点検の際に床下に人が入れない!といったトラブルを防ぐ必要があります。このように各会社さんが地域性やリスクと予算感などのバランスで仕様を決めているので、ここまでやりたい!といった際はきちんと相談することがオススメです。

 

お家のなかで、唯一地面と接している箇所が基礎です。地面からお家に対する弊害を防いでくれるのも基礎となります。また、建物を一番下で支えている箇所でもあります。

 

シロアリ、木材腐食は建物全体の耐震性や性能の劣化に繋がってしまうので、お家づくりをする際は、「私たちの基礎はどうなってますか?」ときちんと打合せしてみてください!

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