ウォークインクローゼットの寸法で通路幅が最低60cm必要な理由
ウォークインクローゼットの寸法を決める際に、間取りや広さなどをどのくらいにしたらいいか悩みますよね。
間取りのサンプル図は多くありますが、どのタイプが我が家に適しているか分かりにくいことが多いので、選ぶのは難しいと思います。
よく分からないからと言って、間取りのサンプル図からなんとなーく寸法を決めてしまうと
「想像より狭くて使いにくい」
「我が家には広すぎたかも」
となってしまいます。
失敗を防ぐためにも、家族構成や生活スタイルを考えて通路幅と広さを決めていくことが重要です。
今回は、ウォークインクローゼットの寸法レイアウトと合わせながら、通路幅や広さについて解説していきます。
⇒ウォークインクローゼットの広さを決められない
⇒使いやすい収納部屋にするためにはどうしたらいい?
◆記事を読んだらわかること
⇒ウォークインクローゼットの広さや通路幅の目安がわかる!
⇒家族みんなが使いやすい部屋になる
ウォークインクローゼットの寸法に適した広さは何畳?
この記事のもくじ
ウォークインクローゼットの広さは2~4畳のタイプが多いですが、どの広さにしようか迷った際には家族構成と洋服の量から選んでいくといいでしょう。
夫婦2人だと2畳の広さが適しており、洋服は200着ほど収納できます。
広さは限られているので壁の一面だけにポールを設置すると通りやすいですが、洋服の量が多いご家庭には収納が物足りなく感じてしまうかもしれません。
収納力アップのために壁の両面にポールを設ける方法もありますが、通路が狭くなってしまうことも覚えておきましょう。
夫婦と子供1〜2人の家族におすすめの広さは3畳で、洋服も200〜300着くらい収納できることが可能です。
2畳より広さに少し余裕があるので通路幅を広めにしたり、収納タンスを入れることもできます。
4畳は収納力に余裕がある広さで、家族4人〜5人洋服も400着ほどしまうことが可能です。
幅もゆとりがある寸法なので、ウォークインクローゼットの中で着替えたり、家族とすれ違ってもぶつかりません。
ただし、広い寸法だと収納できる部分は壁面だけなので、部屋の真ん中がデットスペースとなってしまうので注意しましょう。
ウォークインクローゼットの2畳と3畳のどちらの広さにしようか悩む方も多いので、判断するポイントを詳しく解説した記事がありますので、ぜひご覧になってください。
ウォークインクローゼットの通路幅のベストな寸法
ちょうどいいウォークインクローゼットの通路幅は60cmな訳
次は、ウォークインクローゼットの通路幅について解説していきます。
結論から言うと、最低でも通路幅は60cm必要です。大人が歩いても、かけてある洋服が肩にぶつからず、通りやすい寸法だからです。
通路が狭いと、モノの出し入れがしにくくなってしまうので、最低でも60cmの幅を念頭におきましょう。
コートなどの大きめのモノをかけると肩に少しぶつかってしまうので、気になる方は通路幅を70cmほどにすると安心です。ウォークインクローゼットの中で着替えをするなら、通路幅は余裕をもって100〜120cmほどにしておく方法もあります。
ウォークインクローゼットの通路幅を広くしたい時の解決策2つ
通路幅をもう少し広くしたくても土地の広さが狭いと難しいですが、解決策は2つあります。
- ポールの取り付けを片側だけにする
ウォークインクローゼットの壁両面にポールを設けると収納力はアップしますが、通路を通る時に洋服がこすれるのが気になる方は、壁の片面だけに取り付ける方法を取り入れてみてください。
- ポールの位置を少し壁側に寄せる
多少、洋服がこすれてもいいからポールは両壁につけたい方は少しでも通路の幅を広げるために、ポールの位置を壁側に少しずらす方法がいいでしょう。
ポールから壁までの距離は30cmになっていることが多く、洋服と壁の間に少しスキマがあります。ポールを壁側に少し寄せることで、このスキマを有効活用することが可能です。
【画像あり】ウォークインクローゼットの寸法レイアウトと最低限必要な幅を解説!
ウォークインクローゼットのレイアウトは、大きく分けると次の4つのタイプがあります。
省スペースに適したI型から、収納力を兼ね備えたコの字型までありますが、ここで各タイプの最低限必要な幅を確認しておきましょう。
I型は片側の壁だけにポールを設置したレイアウトで、広さにすると1畳より少し小さいサイズが多いです。通路幅を60cm、洋服をかける幅を40cmの寸法としたら、最低限必要な幅100cmとなります。
両壁に収納ポールを設置するレイアウトは、おおよそ2畳くらいある広さがおすすめです。通路幅は70cmにし少しゆとりをもたせ、洋服をかける幅を40cmの寸法とすると、最低限必要な幅は150cmとなります。
L型はコーナー部分がデットスペースになってしまいますが、土地の広さに余裕がない時に有効なレイアウトです。Ⅰ型と同様に、幅100cm程度の幅があれば作ることができます。
最も収納力があるコの字型は、広さがあれば自由に幅の寸法を調整することが可能です。L型と同じく、コーナー部分がデットスペースとなるので、ゴルフバックやスキーグッズなどの大きなアイテムを置く場所として活用するといいでしょう。
ウォークインクローゼットの寸法以外で考えるポイント3つ
ウォークインクローゼットは寸法だけではなく、次のポイント3つも考えておくことも大切です。
- 位置
- 壁紙
- 扉
位置に関しては、生活スタイルから考えていくのがいいでしょう。
例えば、玄関の近くにウォークインクローゼットがあると、帰宅後にコートをそのままかけて、着替えることができます。廊下にある場合には、家族の洋服を一箇所にまとめやすいですし、寝室だとひと目に触れる機会ないので、少しゴチャゴチャしてても隠すことができるので嬉しいメリットです。
ウォークインクローゼットの壁紙選びは後悔しやすいポイントです。リビングとは異なり来客が入る機会があまりないので、他の部屋より色や柄を派手にしてみると「なんか変…」という状況になってしまいます。失敗しないためにも、他の部屋と統一感をもたせることが大切ですが、他にもコツがあるので、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
ウォークインクローゼットの入り口に扉をつけるか・つけないかウォークインクローゼットの入り口に扉をつけるか・つけないかも、よくある悩みのポイントです。扉をなしにするとコスト削減ができるので、他の設備をワンランクアップすることができます。しかし、扉がないと来客が訪れた時に見られるのが気になってしまう方も多いので、よく検討してから決めましょう。検討ポイントについては次の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
ウォークインクローゼットのベストな寸法をおさえて満足度の高い収納部屋にしよう
ウォークインクローゼットの寸法は広さと通路幅を家族の人数や洋服の量、生活スタイルといったポイントから考えていくことで、使いやすさがアップした空間になります。
多くの間取り図がありますが、どれがいいか分からないから「これでいいかな」とぼんやり決めてしまうと、洋服の出し入れがしにくくなったり、家族とすれ違いするのが大変といった状況も考えられるでしょう。
間取り図を参考にする際には、今回紹介した広さと通路幅のポイントを参考に寸法を考えて、満足できるウォークインクローゼットにしてみてくださいね!
ウォークインクローゼットのよくある後悔ポイントをまとめ記事があるので、失敗しないためにも今すぐご覧ください。