テレビ コンセントの位置はどこがベスト?スッキリしたテレビ周りの作り方
新築やリフォームの際には、テレビコンセントの位置をしっかり考えることが大切です。
適切な位置でないと、住み始めてから「ここにコンセントがあればよかった」と後悔することが多くなります。とくに、テレビ周りはゲーム機やホームシアターなど、さまざまな機器をつなぐためコンセントの数が必要です。
この記事では「テレビコンセントのベストな位置と高さ」や「移設・増設にかかる費用の目安」を詳しくご紹介します。さらに、「テレビコンセント周辺をスッキリ見せるためのコツ3つ」についても解説していますので、快適なテレビライフを実現するために、ぜひ最後までご覧ください。
テレビコンセントのベストな位置と高さ
この記事のもくじ
最近、部屋をスッキリ見せるためにコンセントを隠す工夫をする方が増えています。
とくに、小さい子どもがいる家庭では、家の中で走ったり遊んだりすることを考えると、コンセントの位置には注意が必要ですよね。テレビのコンセントは、基本的にテレビボードの高さに合わせるのが理想とされています。
一般的には、床から約25㎝の高さが推奨されています。25㎝の高さがあれば、脚の長くないテレビボードでもコンセントを上手に隠せるため、配線もスッキリ収納することが可能です。
ただし、テレビ周りにはWi-Fiルーターや充電器などの配線が多くなることがあります。配線が多いと「絡まりやすい」や「綿ぼこりがつく」といった問題が生じることもあるので、事前に位置や高さをしっかり考えておくことが大切です。
テレビ周りで延長コードを避けるべき理由
コンセントの位置が遠すぎてテレビの電源が取れないとき、思いつくのは延長コードではないでしょうか。
簡単に手に入る上に、複数口のものもあるため、すぐに問題を解決できる便利なアイテムです。「コードが見えても良い」という方もいるかもしれませんが、実際にはどうでしょうか?
延長コードを使うと、床にコードが散らばりがちです。家具の後ろに通す方法もありますが、足をひっかけたりテレビを倒してしまったりする恐れがあり、結果的に修理や買い替えが必要になる可能性もあります。
さらに、コンセント周りは電気が通るため埃がたまりやすく、火災の原因になるリスクも考えられます。安心して快適に暮らすためには、事前にできるだけコンセントの位置を計画することが大切です。
テレビ周りに少し多めにコンセントを設置すれば、延長コードを使わずに済むでしょう。
テレビ周りのコンセントの数は少し多めに設置しよう!
「ここにテレビを置くから、コンセントは2口あれば十分」と考える家庭では、次のような問題がよく起こります。
- テレビでゲームをしたいのに電源が足りない。
- テレビの後ろを掃除したいけど、適切なコンセントがない。
- DVDプレイヤーを買ったのに電源が足りない。
- 保存した動画や写真をテレビで見たいのに、PC用の電源が取れない。
- AmazonのFire TV Stickの電源が確保できない!
コンセントの不足を避けるためには、テレビ周りだけでなく、全体的にコンセントの口数を余裕を持って計画しておくことが大切です。「たこ足配線でも問題ない」と考える方もいるかもしれませんが、実際にたこ足配線が原因で火災が発生することもあります。
とくに、最近は多様な電化製品が登場しており、意外と電力を消費するものが多いです。タップの定格電力を超えると、火災の危険が増すことを理解しておきましょう。
「足りなければタップを追加すればいい」と楽観的に考えるのは危険です。テレビ周りのコンセントを少し多めに設置することで、安心して使用できる環境を整えましょう。
テレビコンセントの移設・増設にかかる費用の目安
テレビのコンセントの位置を計画的に決めておかないと、次のような後悔をすることがよくあります。
- テレビを置く場所にコンセントが足りない。
- コードに足を引っかけるので、別の位置にコンセントが必要。
- コードが見えるのは嫌なので、コンセントの位置を変えたい。
これらの悩みは、コンセントの移設や増設・口数の増加で解決できます。工事自体は1日もかからずに終わりますが、費用がかかることを理解しておきましょう。
以下は、一般的な費用の目安です。
- 口数を増やす工事::約5,000〜10,000円
- コンセントの増設::約10,000円前後
- 移設工事:近距離移設: 10,000〜12,000円
遠距離移設: 約30,000円
せっかく新築するのに、後からこうしたコストがかかるのはもったいないですよね。
とくに、高気密高断熱住宅では以下のような手間がかかるため、費用も増えてしまいます。
- 下地の取り外し
- 気密シートの部分張り替え(気密処理)
- コンセントの移動
- 気密シートの補正
- 下地の復旧
- 内装の仕上げ
新築する際にはテレビの置き場所やタイプを考えて、それに合わせたコンセントの位置を決めることをおすすめします。
壁掛けテレビのコンセントの位置と注意点
大きな壁掛けテレビは、テレビボードが不要になり、部屋をスッキリさせるので人気があります。
しかし、テレビボードの設置位置を考えるあまり「コンセントを見えないようにすることを忘れてしまった!」という失敗がよくあります。せっかくの壁掛けテレビなのに、下からコードがぶらぶらしているのは残念ですよね。
壁掛けテレビには、床から約1mの位置にコンセントを設置するのがおすすめです。
1mくらいの高さにコンセントを配置すれば、テレビの背面にコンセントを隠すことができ、見た目がすっきりします。ただし、高さにばかり気を取られていると、壁掛けテレビの取り付け金具の位置とコンセントがぶつかることがあります。
そのため、コンセントは金具の取り付け位置の左右に配置することが重要です。また、壁掛けテレビに最適なコンセント位置を設定しても、レコーダーやゲーム機用のコンセントを設置し忘れることが多いです。
結果的にテレビ裏のコンセントに接続することになり、コードが見えてしまうことがあります。テレビ以外の機器用にも、床側にコンセントを設置することを忘れないようにしましょう!
テレビコンセント周辺をスッキリ見せるコツ3つ
テレビコンセント周辺をスッキリ見せるためには、次の3つをぜひ意識してみてください。
- テレビのサイズに合ったコンセント配置
- テレビ裏にコンセントを隠す方法
- 収納グッズを活用したコンセント周りの整理
テレビのサイズに合ったコンセント配置
今使っているテレビを新居に持っていく方には問題ありませんが、新たにテレビを購入する予定の方は、サイズを考慮することが重要です。
テレビが大きくなると、コンセントの位置にも工夫が必要です。たとえば、大きなテレビの場合は床からの高さを調整してコンセントを設置することで、コードが見えずにスッキリした印象になります。
また、将来的に新しい機器が増えることも考えて、コンセントの数を少し多めにしておくと安心です。
テレビ裏にコンセントを隠す方法
テレビ周辺はキッチンと同じくらい多くの電源が必要な場所です。
コンセントのごちゃつきを防ぐためには、少し高めの位置に設置することをおすすめします。たとえば、次のようなシチュエーションがあります。
- 子どもがゲームをするようになったとき
- 映画をいつでも楽しみたいとき
- 家族の思い出を保存した動画を見たいとき
上記のような時、さっとコンセントに差し込んで電源を取ることができると便利ですよね。
しかし、テレビボードの後ろに低い位置にコンセントを配置していると「コンセントごとコードを隠せば部屋がスッキリする」と考えている方も多いですが、実際にはテレビボードを移動しないと使えないこともあります。
ひと手間を避けるためには「テレビボードの高さより少し低めの、使いやすい位置に余裕を持った口数のコンセントを設置する」のが効果的です。目隠ししつつ、使いたいときにはすぐに使用できるので、ぜひ検討してみてください。
収納グッズを活用したコンセント周りの整理
テレビのコンセントにつなぐコード類は、絡まりやすくホコリがたまりやすいですよね。
絡まりやすいコード類を、どうやってまとめるか悩む方も多いのではないでしょうか。コード類のごちゃごちゃを解消するためには、収納グッズの活用がおすすめです。
最近では、以下のような配線をきれいに収納できるアイテムが販売されています。
- コードボックス: コードをすっきり隠して収納できるボックス。木製やプラスチック製のものがあり、インテリアに合わせて選べます。
- ケーブルクリップ: 壁やデスクに貼り付けることで、コードが絡まりを防ぐ便利なアイテムです。
- マルチ収納ポーチ: 複数のコードや小物をまとめて収納できるポーチ 持ち運びも簡単で、見た目もスッキリします。
布や木製のもの、さまざまなカラーやサイズが揃っているので、家のデザインや雰囲気に合わせて選ぶ楽しみもあります。自分のスタイルに合った収納グッズを見つけて、コンセント周りを整えてみてください。
テレビコンセントの位置をベストにして快適な時間を過ごそう!
今回は、テレビコンセントのごちゃごちゃ問題に関する原因や見栄えを改善するコツをご紹介しました。
テレビ周りをスッキリと保ち、火災などのリスクを減らすためには「位置・高さ・口数」が重要です。
「テレビ周りは他の家電が少ないから、口数は少なくても大丈夫」と考えている方は要注意!ゲーム機やホームシアターなど、さまざまなコンテンツを楽しむためには、余裕を持ったコンセント設置が後悔を避けるポイントとなります。
また、テレビの大きさや壁掛けの有無によって、最適な位置や高さは異なります。お部屋ごとにレイアウトを考慮し、快適なテレビ時間を確保しましょう。
さらに、リビングと同様にキッチンのコンセント位置も重要です。最適な位置や必要な口数を考えておかないと、家事がしづらくなってしまいます。次の記事もぜひご覧いただき、家全体のコンセント配置を見直してみてくださいね!
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