憧れのウォークインクローゼットをつけてみたものの、「実際にはいらなかった」と感じる方も少なくありません。
モデルハウスにはウォークインクローゼットが付いていることが多いので、見学に足を運ぶとより一層憧れますよね。
収納スペースが広く使い勝手が良さそうに思われがちですが、家族構成や生活スタイルによっては「いらなかった」「後悔した」と感じてしまう可能性もあります。
普通のクローゼットよりウォークインクローゼットは費用もかかるため、慎重に考えることが大切です。
今回は、住宅のプロがウォークインクローゼットの「いらなかった」失敗点8つと対策を徹底分析します。ウォークインクローゼットを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
◆今回はこんな方向けの記事です
⇒ウォークインクローゼットを作る際のポイントを知りたい
⇒我が家にウォークインクローゼットは必要か分からない
◆今回の記事を読むと分かること
⇒ウォークインクローゼットの必要性の有無
⇒ウォークインクローゼットで失敗しないポイント
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知っておきたいウォークインクローゼットのメリット・デメリット

ウォークインクローゼットのメリットは思い浮かぶ方も多いですが、使い方によってはデメリットに感じる部分もあります。後悔しないためにも、まずは両方を知っておきましょう。
憧れる!ウォークインクローゼットのメリット
- ウォークインクローゼットの中で着替えることができる
- 衣替えをしなくても良いから楽チン
- 洋服以外のモノも収納できる
広い間取りのウォークインクローゼットであれば、洋服を選んでそのまま着替えやすく、親戚が遊びに来た際にも気を遣わずに着替えることができるので便利です。
タンスなどは収納スペースが限られているため洋服の衣替えが必要ですが、ウォークインクローゼットは洋服をポールに通年かけておくことができるので、衣替えにかかる時間と手間を省くことができます。
洋服以外にも、バッグやカバン、帽子などの小物から、布団乾燥機や扇風機といった季節家電まで収納できます。1つの空間でモノを管理できるので、整理整頓がしやすいです。
意外?!ウォークインクローゼットのデメリット
- 収納を上手くしないと物置きになってしまう
- 収納しすぎると歩くスペースがなくなり不便になる
- 洋服をかけすぎると湿気が溜まりやすい
ウォークインクローゼットは空間に余裕があるため、乱雑にモノを置いておくと物置きになってしまいます。
歩くスペースを考えながら収納しないと、モノの出し入れがしにくく使いにくいと感じてしまうでしょう。とはいえ、ウォークインクローゼットの空間自体にデメリットがあるわけではありません。
収納の方法や使い方が決まっていない状態だと使いにくく感じてしまうため、どこに何を収納するかをきちんと決めておくのが、ウォークインクローゼットを上手く活用するポイントです。
ウォークインクローゼットのいらなかった失敗点と対策

次は、ウォークインクローゼットで「いらなかった」と感じてしまいやすい失敗点を、住宅のプロ目線で8つ紹介します。
「みんながつけているから自分の家にもつけてみる」「コスト削減のために設備を減らす」といった決め方をすると、不便に感じてしまう可能性があります。
目的や生活スタイルに合わせて検討していくことが大切です。
ウォークインクローゼットに窓はいらなかった
換気のために窓をつけた方がいいと思ってつけてみたものの、ウォークインクローゼットの位置や窓の高さによっては太陽の光が入りやすいです。
日差しが当たりすぎると、お気に入りの洋服や壁紙が色褪せてしまう可能性があります。また、窓は壁に比べて熱の出入りが大きい場所なので、夏は暑く冬は寒くなりやすく、温度差によって結露が発生することも考えられます。
そもそも2003年の建築基準法改正以降、新築住宅には24時間換気システム(家全体の空気を機械で少しずつ入れ替え続ける設備)の設置が義務付けられています。窓を開けなくても計画的に空気が入れ替わる仕組みになっているため、換気のためだけの窓は基本的に必要ありません。
※換気設備の義務付けに関する記載は2026年8月時点の制度情報です。
特に高気密高断熱の住宅では、隙間風が少ないぶん24時間換気が設計どおりに働きやすくなります。ウォークインクローゼットのような閉じた空間も、空気の入口と出口をきちんと計画しておけば、窓がなくても空気のよどみを防ぎやすくなります。
空間のアクセントとしてどうしても窓をつけたい場合には、小さめの窓を、太陽の位置(方角)を考えながらつけるといいでしょう。
湿気がたまりやすいからウォークインクローゼットいらなかった
洋服をぎゅうぎゅうに収納してしまうと空気の通り道がなくなり、湿気が溜まりやすくなります。湿気を放っておくと、カビの発生や独特なニオイの原因になってしまいます。
このような問題を予防するためにも、24時間換気システムのスイッチは常にONにして、毎日空気の入れ替えを行うことが大切です。電気代がもったいないからと止めてしまう方もいますが、換気が止まると湿気やニオイがこもりやすくなるため、基本はつけっぱなしをおすすめします。
他にも、家を建てる前や住み始めてからできる湿気対策がありますので、ぜひ次のようなポイントを意識してみてください。
- 洋服やモノを収納しすぎない(空気の通り道を残す)
- 除湿剤や除湿機を置く
- 定期的にドアを開けて空気を動かす
- 調湿・消臭効果が期待できる壁紙を選ぶ
ウォークインクローゼットの壁紙で失敗しやすいポイントをまとめた記事もあります。なぜ湿気が溜まりやすいのかも解説しているので、併せてご覧ください。
コスト削減のためにウォークインクローゼットのドア無しにしたら失敗した
ドアの値段はタイプや素材により異なりますが、1枚あたり数万円程度かかることが多いです。予算の中でコストを削りやすい設備のため、あえてドアをつけない選択をする方もいます。
ドア無しにするとコストを抑えられたり、部屋を広く見せられたりする効果がありますが、お客様が来た時にチラッと中が見えるのが気になって「つけておけば良かった」と感じる方もいます。
また、寝室にウォークインクローゼットがある場合にドアがないと、冷暖房する空間がひと回り広がるぶん、冬場は寝室が暖まりにくく感じることもあります。コスト削減と見た目・使い勝手のどちらを優先するのかを検討してみてください。
扉なしのウォークインクローゼットで後悔しないポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています。
2畳のウォークインクローゼットは狭い?広さと通路幅の失敗
ウォークインクローゼットでよくある後悔が、「思ったより狭かった」「逆に広すぎて持て余した」という広さの失敗です。
ウォークインクローゼットには、収納スペースのほかに人が歩くための通路が必要です。通路の幅は60cm程度あるとスムーズに通れるといわれており(一般的な設計上の目安です)、これより狭いと洋服の出し入れがしにくくなります。
そのため、例えば2畳のウォークインクローゼットの場合、通路を除いて実際に収納として使える広さは床面積の半分程度が目安になります。「2畳もあれば十分」と思っていたら、使える収納量は普通のクローゼットとあまり変わらなかった、というケースも少なくありません。
2畳で狭いと感じるかどうかは、収納したい洋服やモノの量次第です。「何をどれだけしまいたいか」を先に決めてから、必要な広さを逆算することが、広さの失敗を防ぐ一番のポイントと言えるでしょう。
コの字型のデッドスペースで失敗
ウォークインクローゼットのハンガーポールの配置には、片側だけの「I型」、両側に設ける「II型」、奥の壁まで囲む「コの字型」などのタイプがあります。
一見するとコの字型が一番たくさん収納できそうですが、実はコーナー部分でポールが重なり、デッドスペース(有効に使えない空間)が生まれやすいという弱点があります。角にかけた洋服同士がぶつかって取り出しにくく、「収納量のわりに使いにくい」と感じる原因になりがちです。
コの字型を選ぶ場合は、コーナー部分にはポールをかけずに棚や引き出し収納にするなどの工夫で、デッドスペースを減らすことができます。レイアウトごとのメリット・デメリットを知ったうえで、持ち物に合った形を選ぶことが大切です。
ウォークインクローゼットの棚を自由に動かせないと収納しにくい
ウォークインクローゼットにスキー用品やゴルフバッグといった季節用品をしまうことを考えている方は、可動棚にしておくと収納力がアップします。
可動棚とは、モノの大きさに合わせて高さを自由に変更できる棚のことです。収納スペースを上手く調整できるので、無駄なスペースを減らすことが可能です。
帽子やカバンといった小物の収納も考えている方は、一部分だけに可動棚を取り付ける方法もあります。10年後・20年後の暮らしの変化に合わせやすいのも、可動棚の魅力と言えるでしょう。
ウォークインクローゼットにコンセントが少ないと不便
「洋服やモノを収納するだけだから」と、コンセントを最低限しか付けない場合もありますが、実はウォークインクローゼットのコンセントは、ないと何かと不便な設備です。
コンセントが少ないと電源プラグを差し込む場所が限られてしまうので、ウォークインクローゼットでアイロンをかける時や掃除機をかける時に、コードの長さが足りず不便に感じてしまいます。
除湿機を稼働させながらだと、掃除機やアイロンがけができないといった状況も考えられます。
最近では、リモートワークが増えてウォークインクローゼットをリモート会議で使用する方もいます。インターネットのルーターや充電スペースを置くことを考えると、コンセントは多めにしておくのがおすすめです。
コンセントの便利な位置と数は、こちらの記事で具体的に紹介しています。
自動センサーライトにすればよかった
ウォークインクローゼットに扉がついていると、外から電気がついているか分かりにくいので、消し忘れてしまうことが多いです。何時間かたって戻ったら電気がつけっぱなしでショック、、、なんてことも。
また、洗濯物を両手いっぱいに持って運んでいると、スイッチを押すのも一苦労です。そこでおすすめなのが、人の動きを感知して自動で点灯するセンサーライトです。
ウォークインクローゼットに入ると自動で電気がつき、人がいなくなってしばらくすると消えるので、消し忘れの心配もありません。
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ウォークインクローゼットがおすすめ・おすすめでない人

ウォークインクローゼットは便利な空間ではありますが、そのぶん費用が上乗せされてしまいます。費用をかけたのに「いらなかった」と残念に感じないためにも、おすすめな人・おすすめでない人のポイントを紹介します。
こんな人にウォークインクローゼットおすすめ
- 間取りに余裕があるお家
- 洋服やモノの量が多い
- 収納場所を1箇所にまとめたい
- 2人以上で暮らしている
家族の人数が2人以上の場合、各部屋に収納するより1つの部屋にまとめると洗濯後の片付けの手間を省くことができて便利です。
収納以外にも、空いたスペースに全身鏡やドレッサーを置くこともできるので、さまざまな活用方法があります。見せる収納として、レイアウトを楽しむこともできるでしょう。
ウォークインクローゼットいらなかったと感じてしまう人
- お家の広さに制限がある
- 洋服やモノの量が多くない
- お子さまがある程度大きい年齢
ウォークインクローゼットは、人が通れるほどのスペースがないと洋服やモノの出し入れがしにくいので、ある程度の広さを確保できることが前提です。
モノが少ないご家庭がウォークインクローゼットを選ぶと、スペースが余ってしまうため「こんなに収納いらなかった」と感じてしまいます。せっかく費用をかけたのに、、、と後悔してしまうポイントでもあります。
お子さまがある程度大きいご家庭では、家族全員分の洋服を1箇所にまとめると、かえってお子さまが使いにくいケースもあるでしょう。家族構成や生活スタイルに合わせて、必要かどうかを検討することが大切です。
「普通のクローゼットとウォークインクローゼット、どっちがいいの?」と迷ったときは、通路の分まで収納に使えるのが普通のクローゼット、モノを1箇所にまとめて管理できるのがウォークインクローゼット、という違いで考えると判断しやすいです。同じ面積なら、壁面の普通のクローゼットのほうが収納量を確保しやすい場合もあります。
家づくりは大きな買い物であり夢でもあります。これから住むお家で理想の暮らしをするためにも、下記の家づくりのポイントをまとめた資料を無料でプレゼントしています。
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ウォークインクローゼットはいらなかったお家の収納スペースの代替案

ウォークインクローゼットはいらなかったと感じそうだけど、別の収納スペースは欲しい、という場合には次のような代替案があります。
- ビルトインガレージ
- 土間収納
- 階段下収納
- キッチンの床下収納
ビルトインガレージ(建物に組み込んだ車庫)は、スキー用品やゴルフバッグ、タイヤなどの大きなモノを置きやすいスペースなのでおすすめです。
土間収納(玄関横の土足のまま使える収納)は、ベビーカーやアウトドア用品、掃除機などをしまいやすい空間です。キッチンの床下収納はパントリーと似たように食品類のストックが収納でき、お客様が来てもパッと隠せます。
大切なのは、ウォークインクローゼットをつけるかどうかそのものではなく、持ち物に合った収納が、使う場所の近くにあるかどうかです。
ウォークインクローゼットいらなかった!を未然に防ぐ間取り・計画のポイント
ウォークインクローゼットで「いらなかった」と後悔しないためには、間取りを決める前の計画が何より大切です。次の順番で考えていくことをおすすめします。
- 何をどのくらい収納するか決める
- 生活動線を考えて位置を決める
- 必要な広さとレイアウトを決める
まずはご自宅にある持ち物の種類と量がどのくらいあるかを把握することから始めましょう。収納したいモノが決まれば、必要な広さや棚の形も自然と決まってきます。
次に位置です。帰宅後すぐに着替えたいから玄関の近くに、洗濯物をそのまま収納したいから洗面室の近くに、などご家庭によって最適な場所はさまざまです。毎日の生活動線(家の中の移動ルート)をイメージしながら検討してみてください。
広さは、先ほど紹介したとおり通路の分を差し引いて考えるのがポイントです。「とりあえず大きく」ではなく、持ち物の量から逆算しましょう。
イメージがわきにくい方は、ハウスメーカーや工務店のカタログ・施工事例を見ることをおすすめします。家族構成や間取り、実際の写真が載っているので、完成後の暮らしを具体的にイメージしやすくなります。
まとめ|理想のウォークインクローゼットを手に入れるヒントはこちら

いかがでしたか?ウォークインクローゼットで「いらなかった」と後悔しないためにも、設置する前に必要性を検討したうえで、間取りや設備のポイントを1つずつ確認していくことが大切です。
必要だと感じた場合にも、「モノが少ないのに広くしすぎて費用だけかかってしまった」「コスト削減のために広さやドアを我慢したら使いにくかった」という失敗は起こりえます。
お家は一生で一度の大きなお買い物です。住み始めてから快適な生活を送るためにも、生活スタイルや10年後・20年後の暮らしを見据えて、納得のいくウォークインクローゼットにしていきましょう。
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