図面の打合せの際に『ウォークインクローゼットは必要!』『ファミリークローゼットは必要!』とおっしゃる方も多くなってきたなぁと思う昨今。確かに!ウォークインクローゼット・ファミリークローゼット(ファミクロ)は便利ですよね。
特に「一か所にまとめて収納しているから、モノが行方不明になる事が無くなった」という方もいます。「家族全員のモノを集結させているから、洗濯物を収納する手間が少なくなって楽!」という方もいますよね。
その一方で、いざ間取りの検討が始まると『ウォークインクローゼットは2畳で足りる?それとも3畳必要?』『ファミクロにするなら何畳あればいい?』と、広さで悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、2畳・3畳・3畳以上のウォークインクローゼットそれぞれの収納量の目安と向いている家族構成、そして最近ご相談の増えているファミリークローゼット(ファミクロ)の広さの考え方を解説します。
どういう基準から広さを検討すべきか?ということだけでなく、「どのように考えて家族にあったウォークインクローゼットの構造・間取り・広さを決めるべきか」ということを知っていただくことで、せっかく配置したウォークインクローゼットで後悔してしまうことを避けて頂けるはずです!
意外と多いウォークインクローゼットの失敗・後悔事例から学びつつ、ご家庭に最適なウォークインクローゼットについて検討してみてください。『収納は多い方が良い』と言っても必要以上の収納は不要です。。。ぜひ最後までご覧ください。
※この記事は2026年9月に内容を加筆・更新しました。
ウォークインクローゼットとは
ウォークインクローゼットとは、平たく言うと「人が入れるスペースのある収納場所」です。人が入れないものを「クローゼット」、人が通り抜けられるタイプは「ウォークスルークローゼット」と呼び分けてたりします。
収納を一か所にまとめて置きたい、ただしまうだけでなく衣裳部屋や簡易的な物置としても使いたい。そうした時に選ばれているウォークインクローゼットですが、最近では戸建てのみならずマンションでも標準装備なのか?というくらい多くの物件で採用されています。
ちなみに、家族全員の衣類を1ヶ所にまとめて収納するタイプは「ファミリークローゼット(ファミクロ)」と呼ばれます。つくり自体はウォークインクローゼットと同じで、“家族共用”という使い方に名前が付いたものと考えるとわかりやすいです。ファミクロの広さについては、後半の章で詳しく解説しますね。
確かに、ウォークインクローゼットは便利ですし収納力も抜群!ウォークインクローゼットとは、というお話を簡単にさせていただきまして、続いては「ウォークインクローゼットで失敗しないために抑えておきたいポイント」を解説させていただきますね~!
ウォークインクローゼットで失敗しないためのポイント
中にはせっかく設置したウォークインクローゼットなのに「失敗した・・・!」と嘆かれるケースもあります。どういう失敗があるのかというとこんなこと↓。
- 収納しきれなかった・・・
- 身動きがとれないほどキツキツになってしまった
- ドアを付けたことで収納スペースが減ってしまった!
- どうしてもWICが欲しくて作ったけど狭くて大変・・・
- ライフスタイルと家族構成を考えると個別のクローゼットのほうが良かった…
などなど。このような後悔・失敗事例が目立っているかと思います。せっかく作ったのに後悔してしまうのでは悔しいしもったいないですよね。ウォークインクローゼットはあれば便利ですが、一番大切だと考えているのは「使い方から逆算した計画的な間取り・構造にすること」です。
中には「家族の服は全部ここにまとめてしまいたい!」と考えて設置されるケースもありますが、お子さんが成長してきて「自分で管理したい」という可能性はゼロではありません。
また、服だけでなく日常的に使っている鞄やアクセサリーといった小物も収納しておくことで利便性が高まりますが、中には家族といえど「プライバシーのある空間で収納したい」と思うこともあるでしょう。
もうこの年になると無いけどね。。。
とーさん
ん??どういう事?
かーさん
それだけでなく、「家事を時短にするためにもハンガー収納をメインにして、かけられないものだけ引き出しに収納したい」という場合もありますよね。
ハンガー収納それ便利!
かーさん
こういったケースでは、「どのくらいハンガーにかけたい服があるのか」「ハンガーにかけたい服の長さはどのくらいか」ということも踏まえて、引き出しを配置するスペースなども考えて、どのくらいのウォークインクローゼットが欲しいか検討することも大切!
そうしておかないと結局「使いにくい・・・」「しまいたいのにしまいきれない・・・」で結局、一か所にまとめられずに家の中で分散せざるを得なくなるという悲しい結果になります。
だからこそ、ここで一端まとめておくと、ウォークインクローゼットを作るなら、以下のポイントをしっかり考えて計画しましょう!
- 収納したいものがどれだけあるか見極めること
- 収納しやすい形を想像してみること
- 使い方に合わせたレイアウトにしておくこと
そのうえで、以下の目安をヒントに新生活にあったウォークインクローゼットの大きさ・構造をきめていただけると更に後悔・失敗が無くなるはずです。
- ハンガーにかける洋服の長さはどのくらいか把握しておくこと
- パイプハンガーを付ける場合に必要な奥行きは45~50㎝
- 一般的な引き出し収納の奥行きは40~60㎝ほど
- 厚手の服のハンガー収納には1着あたり5.5センチほどあると使いやすい
- 薄手の服のハンガー収納には1着あたり2.5センチほどあると使いやすい
- 引き出し収納を設置する場合は奥行きと同じだけ引き出すスペースが必要になる
ちなみにこの目安から計算すると、ハンガーパイプ1mにかけられる服は、厚手なら18着ほど・薄手なら40着ほどということになります。この後の広さの話で使いますので、頭の片隅に置いておいてください。
なお、「そもそもウォークインクローゼットはいらなかったかも?」という後悔事例と対策は、こちらの記事で8つ詳しく解説しています。要不要から迷っている方はあわせてどうぞ。
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2畳のウォークインクローゼット【夫婦2人に適した大きさ】
荷物が多い方1人で利用する場合では、2畳サイズのウォークインクローゼットだと余裕を持って収納し、着替える余裕もとれるのがこのサイズかな?それほど服は多くない、というご夫婦でも十分使える大きさです。
ちなみに2畳の広さは、愛知など中京圏で使われる中京間(1畳=約182cm×91cm)で考えると約1.8m×1.8m、面積にして約3.3㎡です(畳の規格により多少変わります)。人がひとり通って着替えるための通路を60cm前後確保すると、収納に使える壁は実質1〜2面。両側の壁にハンガーパイプを付けることもできますが、通路はかなりタイトになります。
2畳という限られたスペースですから、引き出し収納も必要であれば配置は考える必要もありますし、コの字型にして収納力を高めたりということは難しい大きさと言わざるを得ません。ハンガーパイプをL字に回した場合の長さは合計2.5m前後が目安で、先ほどの計算でいくとかけられる服は厚手なら45着前後、薄手なら100着ほどが上限のイメージです。
ハンガーにかけたい服が多いご夫婦の場合にはハンガーパイプの設置には限界があることを考えると、2畳よりも3畳以上のスペースを確保するほうが良いかもしれません。2畳タイプの場合のおすすめ配置パターンは、収納力をUPできるL字型で、ハンガーラックの上部のスペースも有効活用できるようにすることです。
3畳のウォークインクローゼット【夫婦2人+子ども2人に適した大きさ】
ウォークインクローゼットとして3畳のスペースを確保すると、ご夫婦+お子様2人分の収納には困らないスペースになります。広さの目安は約1.8m×2.7m・約5.0㎡(中京間の場合)。通路を確保したうえで、壁の3面を収納に使う「コの字タイプ」の配置も可能になります。
ハンガーにかけるもの、引き出しに収納するものをどう配置するかうまく組み合わせることで、着替えるスペースも取りながら十分な収納力を確保できます。ハンガーの上部に棚板を取り付け、季節のものや普段使わないものの収納にも活用できます。
ご家族で、ハンガー収納メインではなく引き出しも活用しながらの利用の場合には3畳あれば十分というご家庭も多いかも知れませんね。
3畳以上のウォークインクローゼット【大人3人以上の容量が必要な場合】
ハンガー収納をたっぷり使いたい、子どもが大きくなったら服も増えるだろうし、どちらかというと衣装持ちというご家庭では、3畳では収納しきれないケースもあるでしょう。ちょっと余裕をもって収納したいなら4畳、ハンガー収納メインだけど引き出しも欲しいし、何より他の場所には収納しないですむようにしておきたい!という場合なら5畳位あると物置代わりのスペースとして活用できます。
収納としては十分すぎるくらいのスペースが確保できることにはなりますが、当然その分部屋に利用できる面積が限られてしまいますから、どのくらい必要かということと併せて要検討です。
実際の家づくりの現場でも感じますが、収納は広ければ良いというものでもありません。広すぎるウォークインクローゼットは“とりあえず置き場”になりやすく、気づけば奥の物が取り出せない物置と化してしまうケースも。「何をどれだけ収納したいか」から逆算して、必要十分な広さに抑えることが後悔しないコツです。
ウォークインクローゼットは何畳必要?広さ別の早見表
ここまでの内容を、広さ別に一覧にまとめました。「結局、我が家は何畳必要なの?」という方は、まずこの表から当てはまる行を探してみてください。
| 広さ | 収納量の目安 | 向いている世帯 | レイアウト |
|---|---|---|---|
| 2畳 | 1〜2人分 | 1人〜夫婦2人 | L字型が定石 |
| 3畳 | 家族4人分 | 夫婦+子2人 | コの字も可能 |
| 4畳 | 4人分+季節物 | 衣類が多い家族 | 余裕あり |
| 5畳〜 | 物置と兼用可 | 収納を1ヶ所に | 面積と要相談 |
ただし、これはあくまで一般的な目安です。同じ4人家族でも、洋服の量は本当にご家庭それぞれ。今の住まいでハンガーにかかっている服の数と、引き出しの数を数えてみることが、畳数選びの一番確実な近道です。
ファミクロ(ファミリークローゼット)は2畳でも足りる?
最近の打合せで特にご要望が増えているのが、家族全員の衣類を1ヶ所にまとめる「ファミリークローゼット(ファミクロ)」です。洗う→干す→しまう、という洗濯動線が1ヶ所で完結するため、ランドリールームや洗面脱衣室の近くに配置するプランが、共働きのご家庭を中心に人気です。
では、ファミクロは2畳でも足りるのでしょうか?
正直なところ、家族4人分の衣類を“すべて”収めるには、2畳はかなりコンパクトです。先ほどの目安で計算すると、2畳で現実的に設置できるハンガーパイプはL字で合計2.5m前後。厚手の服なら45着前後で、家族全員のアウターからシーズンオフの服までとなると、収まりきらない可能性が高いと言わざるを得ません。
それでも、2畳のファミクロがしっかり機能しているご家庭はあります。ポイントは、“よく着る普段着だけ”に絞って収納するという運用です。普段着・部屋着・下着類だけをファミクロに集め、シーズンオフの服や礼服は各居室のクローゼットへ。この役割分担ができれば、2畳でも「洗濯物をしまう手間が激減する」というファミクロ最大のメリットは十分得られます。
逆に「家族の服も鞄も全部ここにまとめたい」ということでしたら、3畳以上を確保するのがおすすめです。通路を挟んで左右に家族ごとのゾーンを分けられるので、朝の身支度の渋滞も起きにくくなります。
ファミクロならではの注意点も3つほど。
1つ目は、お子さまの成長です。小さいうちは1ヶ所管理が楽ですが、思春期になると「自分の服は自分の部屋で管理したい」となる可能性はゼロではありません。各居室にも最低限のクローゼットを用意しておくと安心です。
2つ目は湿気です。洗面脱衣室やランドリールームの隣に配置する場合、湿気が流れ込みやすくなります。大切な衣類を預かる場所ですから、換気計画とセットで考えることをおすすめします(湿気対策はこの後の壁紙・窓の章もご参考に)。
3つ目は朝の渋滞です。家族が同じ時間帯に使う場所なので、出入口を2ヶ所設けて通り抜けできる「ウォークスルー型」にするという解決策もあります。ファミクロは広さの数字より、“何を置いて、どう使うか”を先に決めることが失敗しない第一歩です。
ウォークインクローゼットの壁紙で失敗しないためのポイント
『ウォークインクローゼットなら家族しかみないし、ちょっと位冒険してみちゃおっかな♪』という気持ちになるのも、新築プランを立てている時にありがちではないでしょうか?ただ、意外に多いのが「他の部屋と統一感のなさすぎる壁紙にしてしまった」という後悔事例です。毎日使う場所で、日に3、4回は目に入りますから、冒険するならアクセントクロス(1面だけ色や柄を変える壁紙)にとどめておくことが定石です。
また、窓がない・換気がしづらい間取りになりがちなのもウォークインクローゼットあるある。毎日洗うわけにもいかないスーツやコートを収納する場所だからこそ、壁紙や壁材を調湿・消臭効果のあるものにしておくという選択肢もご一考いただきたいところです。
壁紙の色選びの実例や、アクセントクロスの具体的な使い方については、こちらの専門記事で詳しく解説しています。
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ウォークインクローゼットに窓は必要?【メリットにもデメリットにもなります】
ウォークインクローゼットの湿気・匂い対策をするなら『窓があれば解決するでしょ?』と考える方も多いのではないでしょうか?
実はウォークインクローゼットに窓を配置することには、メリットはもちろんデメリットもあります。
例えば冬。
家の中は暖かくしていますから、構造によってはウォークインクローゼット内も外気より暖かくなり、窓があると・・「結露してしまう」ということも!そうなれば当然、カビの原因になり収納していた洋服などにダメージが出てしまうことにもなりかねません。そのような場合は窓の前に服を掛けなくて済むようにする事で解決できます。窓の下はスーツケースを置く為の場所とか。
とはいえ、窓があれば当然換気もできますから、その点は確実にメリットです。ただ結露する時期もある、結露しないためには相応のコストをかけてサッシを選ぶということも必要になってきますね。
また、窓があると明るい!ですが服が日焼けしてしまうリスクも背負い込むわけですね。メリット・デメリットを踏まえた上で、本当に窓がほしいか、検討していただくことが大切ではないでしょうか。
窓を付けるなら結露対策は必須、また日焼けさせたくないということなら配置や収納方法も考える必要もあるでしょう。先ほどもお伝えしたように、換気に関してだけ窓の必要性を感じていらっしゃるのなら、調湿効果のある壁材・壁紙等をチョイスすることでも代用できます。
ウォークインクローゼットの広さのよくある質問
最後に、ウォークインクローゼットの広さについて、よくいただく質問にお答えします。
Q.ウォークインクローゼットは何畳必要ですか?
A.目安は、1人〜夫婦2人なら2畳、夫婦+お子さま2人なら3畳、衣類が多い・物置と兼用したいなら4〜5畳です。ただし必要な広さは持ち物の量で決まります。今の住まいのハンガーの本数と引き出しの数を数えてから畳数を決めると、失敗しにくくなります。
Q.2畳のウォークインクローゼットに夫婦2人分の服は入りますか?
A.服が特別多くないご夫婦なら、2畳で十分使えるのが一般的な目安です。L字型のレイアウトにして、ハンガーパイプ上部の棚まで有効活用するのがコツです。ハンガーにかけたい服が多い方や衣装持ちの方は手狭に感じる可能性が高いため、3畳を検討してみてください。
Q.ファミクロ2畳は狭いですか?
A.家族4人分の衣類をすべて収めるには狭め、というのが正直なところです。ただし“よく着る普段着だけ”に絞って収納する運用なら、2畳でも洗濯動線の時短効果は十分得られます。家族の衣類を全部まとめたい場合は、3畳以上を確保するのがおすすめです。
Q.ウォークインクローゼットと普通のクローゼットはどっちがいいですか?
A.同じ面積なら、通路が要らない分、壁面のクローゼットの方が収納量は多くなります。中で着替えたい・1ヶ所に集約したい・物置を兼ねたいならウォークイン、収納量と部屋の広さを優先するなら壁面クローゼットを各部屋に、という考え方です。暮らし方によって答えが変わりますので、唯一の正解はありません。
まとめ
ウォークインクローゼットの広さについて考えてきましたがいかがでしたか?
目安としては、夫婦2人なら2畳、4人家族なら3畳、衣類が多い・物置も兼ねたいなら4〜5畳。そしてファミクロは、“何を置くか”を先に決めれば2畳でも機能します。ただ、収納は広ければ良いというものではなく、使い方から逆算した計画的な間取り・広さにすることが何より大切です。
ご家族お一人お一人の価値観も違いますし、服への考え方、収納に対する考え方も違って当然。大切なのは皆さんにとってストレスなく大切な衣類を守り、使いやすい収納とすること。配置はもちろん、どのように収納するのが良いかということも含めて最適な形を導き出していただければ幸いです。
なお、“2畳”“3畳”と数字で聞いても、実際の広さはなかなかイメージしにくいものです。モデルハウスでは実物のウォークインクローゼットの広さや動線を体感していただけますので、家づくりを検討中の方は一度実際の広さを確かめてみてください。
そのほか、ウォークインクローゼットについては以下の記事でも詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。








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